夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「気にしちゃいけない」

2024-04-11 20:18:33 | 自作の小説

パチンコ店が無くなったあと 長く空き地だった場所が自動車販売店となり

また家の前の道路の突き当りも住人が居なくなり こちらもずうっと空き地状態が続いていたが

国道沿いと同じ自動車販売店が購入したとかで こちらも駐車場となった

工事に来た人の話では 国道沿いの土地とつなげるのに境のブロック塀を壊すから

整地後 こちらの道路を車が通ることはない

 

そんな話だったのだが

こちら側の道路も車が通っている・・・・・・

それがなかなかの台数なので 結構すごい音がする

今まで突き当りの一軒家で静かに過ごせてきたのに・・・・・

まあ 世の中は移り変わるもの

仕方あるまい

 

自動車会社の近所の住人ならご理解できるかと思うのだが

夜遅くまで ずうっと駐車場〈販売車の展示場〉に眩い照明が輝いていて・・・

夜早く寝たい時には些か迷惑でもある

 

庭の周囲をぐるりと自動車店の塀と車に囲まれている

ところでね 玄関から出入りする時に ひどく嫌なモノに気がついてしまった

ふっとね 不思議なモノを見てしまったような気がしたのだ

その不自然さが注意をひいたというか

 

車だから人が乗っているのは当たり前

普通なら そういう認識だろう

 

でもね ちょっとおかしかった

首の角度がね

車のサイドの窓に 真横に顔が貼りついている

首が直角に折れた感じで

 

家の玄関側から見える 自動車店の駐車場は 車が向き合って10台づつ

奥の突き当りにも10台並べるかって広さで

 

駐車している車の窓に90度に折れた首の顔が貼りついて こちらを見ている

 

怖い 気味悪いと思うより先に 一体何なのだろうと考えてしまった

 

で それから見るのを止めた

考えてもわかるものでもないし

 

今のところ 気づいているのは私だけのようだし

 

それに昼間はいない

内気なモノたちなのかもしれない

 

あの折れた首たちは 車に付いているものなのか

 

うん 私なら嫌だぞ

ああいう首付きの車を買うのは

だがしかし 世の中には物好きも多い

ああいう付属品 おまけが嬉しい客もいるのかもしれない

 

 

 

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アンソニー・ホロヴィッツ著「モリアーティ」〈角川文庫〉

2024-04-11 19:53:25 | 本と雑誌

 

 

 

 

「絹の家」に続く アンソニー・ホロヴィッツによるシャーロック・ホームズ関連小説

シャーロック・ホームズはコナン・ドイルの小説の登場人物にして有名な探偵

後世の他の作家たちも好んでホームズ物のパロデイを書く

 

いまだ愛され続けている名探偵

モリアーティというのは そのホームズも恐れた犯罪王

けれどホームズと格闘し 滝に落ちて死んだ

ーことになっていた

そこを逆手にとったのが本作品

 

ホームズが生きていたのなら 同様にモリアーティが生きていても不思議はあるまい

何の不都合ありしやと

ほぼ情け容赦なく他人の生命を奪う

友人と呼びつつ 不都合となれば 簡単に消せる

 

読みながら 読者が煙に巻かれませんように

 

訳者は駒月雅子さん

 

解説は・・・作家の有栖川有栖さん

 

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