電力10社の平成25年9月中間連結決算が出そろいました。東電、関電、中国電力が前年同期の赤字から脱却して黒字に転じています。なかでも、東電、関電は大幅な黒字転換を果たしていますが、電力料金の値上げ、修繕費の先送り、猛暑での電力使用量の伸びや、東電では競争入札の拡大による資材費の圧縮、関電では、大飯原発の稼働による燃料費の削減が寄与したのだそうです。
ところが、東電は一方では、法律で定められた除染費用の国が立て替えた請求分の403億円の請求に対して、67億円しか支払わず、336億円の支払いを滞らせています。(4~9月の経常黒字は、1,416億円)
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福島第一の汚染水貯蔵タンクの漏水事故が、国際原子力事象評価尺度(INES)の「レベル3・重大な異常事象」に引上げらる検討が進められているのだそうです。事故は既に「レベル7」という最高の設定がなされていますが、今回の放射能漏れに対して、新たに設定しようというものですね。
賛成です。「レベル7」という歴史的大事故を発生させておきながら、その後の対応も泥縄的でしかも一時しのぎのことばかりで次々と失態を重ねています。
高濃度に汚染された環境の中、被爆量の制約に阻まれ、苦しい作業の連続だとは理解しますが、作業の基となる設計の安全への思想は、当事者能力がないと断定し、国が国内外の叡智を集めて乗り出すしかないお粗末な現状です。製造業の工場勤務を僅かに経験した事しかない遊爺でも、安全に対する取り組み姿勢はたたきこまれましたが、こんな目先の現象の後追いを、金魚のウンコのような泥縄で続けているのは信じられません。 . . . 本文を読む
東北の震災の復興の便りが届く中、福島の原発被災地でも復興にむけた帰村の話が進んでいるようです。
ここまで漕ぎ着けるためのご苦労はいかばかりかと推察しますし、これからも道は平たんではないと推察しますが、前へ向いて進まれる皆様に感動するとともに、こちらも元気づけられ、出来る限りの支援を続けていこうと、決意を新たにしました。 . . . 本文を読む
福島第一原発で、毎日400トンづつ増え続けている放射能汚染水対策は、その汚染水の貯蔵場所が有限であり、汚染水貯蔵設備や除染設備の話より増え続ける元を断つ対策が望まれるのは申し上げるまでもない事です。
東京電力では、地下水が流れ込む前に吸い上げて海に流す方法で汚染地下水を減らす方法の地元への説明をしていますが、一部に「地下水」と「汚染水」を混同する漁業関係者もいることや、風評被害を恐れることから、地元の理解を得ることが出来ていません。
引き続き今日も説明会が行われている様子を、NHKニュースが伝えていましたが、国も関与して「地下水」の安全性を地元や世界に向けて説明・説得の信頼性を高めていただきたいものです。 . . . 本文を読む
福島第一原発で、18日午後6時57分から、20日午前0時12分の全面復旧までの29時間余り停電が発生しました。
速報では、トラック上の仮設配電版での、ネズミの様な小動物によるショート発生が原因と推測されるとのことです。
いいえ、それは現象であり、真の原因は、今回の大事故発生と同じ東電などの安全管理思想の欠如がまた繰り返されていることです。
大事故の直接原因は、全電源喪失でした。そしてそのことの対策は施す機会は数度あったにも関わらず、歴代の規制当局と東電との関係においては、規制する立場とされる立場の「逆転関係」が起き、規制当局は電力事業者の「虜(とりこ)」となっていた。その結果、原子力安全についての監視・監督機能が崩壊していて、対策が東電の都合で先送りされていた人災が原因と国会事故調が指摘していたことは諸兄がご承知の通りです。
地震や津波であろうと、ネズミであろうと、形あるものは故障します。故障した時に備えた対策が必要で、電源であればその多重化です。原因が何であろうが、電源復旧を急ぐことが必要で、そのためには多重化が欠かせないのです。
事故が起きてから泥縄式に原因追及と対策を講じては、時間制限がある電源復旧には間に合わない可能性があり、そのことが原因で大事故を招いたのに、電源の多重化に漏れがあったのです。厳しい作業環境のなかで、やらねばならないことが多すぎる状況は理解しますが、全電源喪失時の恐怖を、忘れてしまっていたのでしょう。 . . . 本文を読む
中国人民解放軍を指揮する総参謀部が全軍に対し、2013年の任務について「戦争の準備をせよ」との指示を出していたことは、諸兄がご承知の通りです。
軍の現場を巡り、「強国」鼓舞して回る習近平の姿は、最近の金正恩の姿と重なって見えるのは、遊爺だけでしょうか。
近頃、遊爺が繰り返し唱えているのは、中国の武力による近隣諸国への海洋覇権拡大には、それなりの抑止力の備えが必要なことは言うまでもありませんが、「攻撃が最大の防御」「敵の弱点を攻める」といった兵法の常識で、中国の弱点を攻めることが必要という事です。
急速な経済成長を遂げた中国が抱える社会矛盾(格差の拡大、大卒の雇用の悪化、報道の自由の規制、一党独裁体制下での人権無視、汚職の横行、環境破壊等々枚挙にきりがないくらいですね)を、広く世界世論で取り上げて、国民の救済支援や、政府の施策への注力を促すのです。
中国の民主派言論人が、全人代での政府の活動報告や、習近平新政権の今後について対談した記事がありました。今年は、「強国の夢」を追求する上層部と、権利を守ることによって「民主の夢」を実現させようとする下からの声が激しく衝突する年になる。というのです。
つまり、中国国内での自浄作用が顕在化するということ。。
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東日本大震災から2年。新聞もテレビも特集一色です。
被災者の方々には、辛苦の日々を耐えて復興を願う方々、行動を起こし前へ進まれている方々様々ですが、いずれの方々にも頭が下がる思いにつまされます。
「政治家は選挙の時だけ顔を出すが...」の声を取り上げるメディアが少なくありませんか、それは、政治家だけでなくついつい忘れがちになっている、つまり、頭の中にはあるのですが、行動をしなくなっている私たちや、取り上げているメディア自身にも言えることですね。
継続して毎月訪れている、自民党青年局を見習わねばなりません。
多くの報道の中でも、取り残されている課題のひとつを、読売の朝刊が取り上げていました。
昨秋からカナダや米西海岸に漂着し始めたガレキが、大方の予想通りハワイに漂着し始めているのです。 . . . 本文を読む
東日本大震災の津波によるガレキが、米国やカナダの海岸に漂着し始めて、エピソードが伝えられ始めているのは、諸兄がご承知の通りです。
漂着物はたどり着いた国が処分するのが原則で、国際法上、日本に回収義務はないのだそうですが、だからといって知らんぷりでいいのでしょうか。
中国や韓国から漂着するゴミに対しても、日本海で中国や韓国の漁船が放棄する漁具の漁場での掃除は日本の漁業者が行っていますが、彼の国の民度は低さが証明されてるのですね。
日本は彼の民度が低い国とは異なりますので、国際慣習の如何にかかわらず、また、被災のお見舞いのお礼もこめて、米国やカナダに漂着するガレキ処理に汗を流して共同であたるべきでしょう。
海洋船舶関連事業の支援や公益・福祉事業、国際協力事業を行っている日本財団の笹川会長が、自衛隊の覇権提案と、合わせたボランティア派遣への支援を申し出でおられます。 . . . 本文を読む
福島第一原子力発電所の事故に対する、国会の「事故調査委員会」の最終報告書が公開されました。
政府や、東電、民間の事故調査結果も発表されてきましたが、国会が持つ「国政調査権」を有する政府から独立した権威ある委員会として、その結論が注目され待たれていたものです。
その結論は、事故は天災ではなく人災という断定。多くの方々が考えておられたことでしょうし、遊爺も素人ながらもそうとしか考えられませんでした。
したがって事故は防げる可能性があったとも言及されています。原発イコールすべてを否定ということではない。
国会事故調のこの報告には、様々な角度から、様々な評価が出始めています。 . . . 本文を読む
福島第一が発災し、女川、東海第二、福島第二が凌いだのは何故か。福島第一が発災したから、全ての原発も同様に発災するのか。事故が発生した時から注目しています。
政府事故調、民間事故調の報告が出て、国会事故調も終盤の詰めを迎えていますが、その疑問は見えてきつつあり、原因は諸兄も指摘されておられますが、遊爺の予想があたりそうです。
1991年(平成3年)に設立された、原子力安全委員会の作業部会「全交流電源喪失事象検討ワーキンググループ」は、「長時間(30分程度以上)の全電源喪失は考慮する必要はない」という国の安全設計審査指針の見直しについて、対策が不要な理由を文書で作成するよう電力業界側に指示し、翌年に東電が作成した文章をほぼ丸写しした報告書をまとめ、安全指針の改定を見送っていたことが判明したのだそうですね。 . . . 本文を読む
いよいよ全原発停止の日を迎えました。議論が尽くされたり、政府の政策主導で国家の方針として決められて迎えたのではなく、堂々巡りの批判ばかりの議論がただただ繰り返されるだけで、時間だけが経過してなだれ込んだだけの全原発停止という、なりゆきで迎えたこの日です。
しかも、迫っているこの夏の電力需給で電力が足りるのか、不足するのかも両論が平行して主張されるだけで、実際はどうなのか判らないまま。おまけに、もしも不足した場合の対策とそのための準備も未着手。
原発の安全に万全を期せとの声は姦しいが、電力不足が生じた場合の備え=安全な国民生活と企業活動についての声は、特に原発不要論者に多いようだが聞こえない。ひどい話では、去年の夏や冬が大丈夫だったのだから、今年も大丈夫の声。このひとは節電の苦労や危険を知らないで、節電遊びをしただけの人。
そんな中で、評判の悪い関電が、新料金制度での節電(ピークカット)策の導入を発表。口先の議論だけで何も決められない政府、知事さん方などのなかで、具体策を決めて動いたのは駄目関電だった。それだけ日本のレベルが駄目ってこと...? . . . 本文を読む
全国の原発すべてが停止する中、今夏の電力不足への対策準備が政府でも自治体でも進められていないと言っていましたが、ようやく重い腰をあげ始めたようですね。
家庭での節電に比べ企業の節電となると、昨夏、関東を中心に自動車業界等の業界ぐるみや、個別企業の勤務体制組み換えなどの対策がなされたように、準備期間が必要ですが、タイムリミットが近づいています。
昨年は、自動車業界の例にみられるように、東北の部品不足で工場の稼働もままならない状況でしたが、今年は復興需要での景気回復も見られ、昨年の緊急避難的な節電体制がどこまでとれるかは悲観的です。家庭でも昨年以上の節電は望めません。
中でも需給がひっ迫するのが関西電力圏内ですが、ようやく出てきた対策は、政府・枝野氏は昨夏の東電同様の、計画停電や電力使用制限令といった強制的な節電策準備。関西広域連合・橋下氏は、節電や自家発電奨励資金の為の「増税」検討です。 . . . 本文を読む
大飯原発再稼働では、野田首相を入れた閣僚で協議といいながら仙谷が入っています。入っているどころか、陰の司令塔として仕切っていることが表面化してきましたね。
なので、少数でのコソコソ話で決めて突然専制政治で突っ走る仙谷流が復活しています。仙谷は問責決議を契機に、陰の総理の横暴振りとともに葬り去られた(代表選でも前原をかついで?敗れた)とおもっていましたが、何故野田政権で復活してきたのでしょう。
戦後賠償産業の蜜に巣食っていた仙谷。どうやら、東電の利権の蜜をみつけてしがみついているという話が聞こえてきたりしていますね。 . . . 本文を読む
大飯原発再稼働を政治決断するとした閣僚協議に仙谷が参加しているので、嫌な予感がしましたが、結論は既にご承知の通りの、二夜漬けの数人だけで決めた安全基準設定とその基準に基づく安全宣言です。
こんな茶番劇を見せられては、まとまるものもまとまらず、むしろ反感や不審を買うばかりです。影の首相・仙谷流の少数で裏で決めて強引に突き走る政治手法は葬ったはずなのに復活しています。嫌な予感が的中で、仙谷のシナリオが混乱を更に深めています。 . . . 本文を読む
大飯原発の再稼働について、枝野氏がポピュリズム政治家の民主党のDNAを発揮しブレた発言をし混乱を生じさせてしまいました。4閣僚の話し合いの席に、あの仙谷が同席している=関与していることからでしょう、協議の結果は、一夜漬け(実際は二夜)の安全基準を設定し、地元説得にあたるとのむしろ地元の不審を高める少数専制政治の路線を歩み始めています。仙谷の姿を見た時に危惧した最悪の段取りに猛進しています。
防衛大臣の人選も大きな過ちで、無能を承知でせっかく小澤派との融和を図りながらも小澤派からは反旗を掲げられてしまいましたが、仙谷をここでいれたのは、前原派との融和が目的なのでしょうか。仙谷の密室専制政治の手法は葬り去られたと思いましたが、どっこい健在の様です。
しかし、売国奴・仙谷の登場で、この夏の原発再稼働は消えてしまいましたね。 . . . 本文を読む