遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

トランプ新政権 早くもトラブル

2017-02-15 23:58:58 | 米国 全般
 通常は100日間の「ハネムーン期間」があるとされる、米国新任大統領ですが、トランプ新政権にはないとの評判でした。
 「ハネムーン期間」は、報道陣との関係を指すのですが。なんと、FBIが大統領側近の国家安全保障問題担当大統領補佐官・マイケル・フリン氏を告訴しかねない状況が露呈し、フリン氏が辞任したのです。
 安全保障関連の人材が少なく、親日派でもあり、安倍・トランプ会談に尽力いただいたとされるフリン氏。過去に問題発言がありトラブルもあったのですが、バノン氏のNSC入りには重しとなって暴走を防ぐと期待をされていました。
 

米露協調路線司令塔失う (2/15 読売朝刊)

 トランプ政権にとって、シリアでのイスラム過激派組織「イスラム国」掃討などでロシアとの協力に踏み出すことは外交方針の大きな柱だ。その司令塔だったブリン大統領補佐官がロシアとの「密約」を巡る疑惑で辞任に追い込まれ、ロシアとの接触に対する内外の視線はさらに厳しくなった。対露協調路線を進めるハードルがより高くなった
 トランプ大統領はオバマ前政権時代に厳しく対立したロシアとの関係を改善し、ウクライナ問題を巡る対露経済制裁の見直しも視野に入れているとされる。与党・共和党からも「融和的過ぎる」などと懸念する声が出ていた
 トランプ氏は1月28日、ロシアのプーチン大統領と電話で協議し、直接会談に向けて調整を進める方針で一致。ティラーソン国務長官は16日から出席するドイツ・ボンでの主要20か国・地域(G20)外相会合でロシアのラブロフ外相と初めて会談し、首脳会談の日程やテロ対策などの政策を調整する予定だ。フリン氏の辞任を受け、外相会談の調整にも影響が出そうだ

 対米関係の修復をめざすロシアにとっても、ブリン氏の辞任は打撃だ。
 インターファクス通信によると、ペスコフ大統領報道官は14日、「米国の国内問題でコメントしたくない。我々の問題ではない」と述べた。上院のコサチョフ国際問題委員長は14日、自身のフェイスブックに、只フリン氏が)ロシア大使と接触したため辞任に追い込まれた。最悪の事態だ」と書き込んで嘆いた。
 ロシアでフリン氏は「トランプ大統領の米露関係修復路線を支持していた数少ない側近の一人」(セルゲイ・ロゴフ元アメリカ・カナダ研究所長)とみられていた

 プーチン政権はウクライナ問題を巡る制裁の見直しはもちろん、シリア情勢、核軍縮など米露がめざす協力分野でフリン氏を通じた協議進展に期待していた。トランプ政権の外交方針に変化がないかロシアは注視している。
         (ブリュッセル 大木聖馬、モスクワ 花田吉雄)



 
フリン氏辞任劇を主導 米安保バノン氏台頭も (2/15 読売朝刊)

 【ワシントン=黒見周平】トランプ米大統領の側近、マイケル・フリン国家安全保障担当大統領補佐官が辞任したことで、政権内の外交・安全保障政策を巡る力関係に変化が起きそうだ。
「台風の目」になるとみられるのがスティーブン・バノン大統領上級顧問・首席戦略官だが、入国制限の大統領令で見せた強引な手法を拡大すれば、ティラーソン国務長官、マティス国防長官との対立を招く恐れもある。

政権内対立恐れ
 
トランプ氏大統領選で自らを支えた陣営スタッフを、選挙勝利後に起用した閣僚らよりも重用する傾向がある。外交・安全保障政策の最高意思決定機関である国家安全保障会議(NSC)は、フリン氏が抜けたことで常任メンバーのうち、旧陣営スタッフはバノン氏だけになった。
 米紙ニューヨーク・タイムズによると、
フリン氏の問題を巡り、バノン氏は先週末からフリン氏の辞任を求め、動いていた
という。政権内には、フリン氏の擁護論もあったが、トランプ氏が次第にフリン氏に懸念を強め、「報道で政権へのダメージが増すことがフリン氏の背中を押した」(米紙ワシントン・ポスト)のが実情のようだ。フリン氏は13日夜、自ら辞意を固め、トランプ氏に午後9時前後に辞表を出したとされる。
 
バノン氏はフリン氏の辞任劇を主導したことから、トランプ氏の信頼はさらに厚くなりそうだ。ただ、外交・安全保障政策に携わった経験がないバノン氏が今後、NSCで主導権を握ろうとすれば、ティラーソン、マティス両長官との緊張が高まるのは必至
だ。
 フリン氏の後任候補に挙がっている3人はいずれも元軍人で、誰が起用されるかによってNSCの構図も変わるとみられる。
 デビッド・ペトレイアス元中央情報局(CIA)長官は元陸軍大将で、マティス氏の前任として中央軍司令官を務めた。2011年にCIA長官に就任したが、12年に不倫を理由に辞任。トランプ政権で国防長官候補に取りざたされたことがある。米メディアは14日にもトランプ氏と会談すると伝えている。
 ロバート・ハーウォード元海軍中将は中央軍の副指令官時代にマティス氏に仕えた。ハーウォード氏が起用されれば、マティス氏の影響力が増しそうだ。
 フリン氏の辞任を受け、トランプ氏から補佐官代行に指名された元陸軍中将のキース・ケロッグ氏も候補の一人だ。ケロッグ氏は大統領選中、フリン氏の紹介でトランプ陣営に入り、外交ブレーンを務めるなど、フリン氏と関係が深い。

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フリン氏とは
安保実務経験者 ・ 日本と関係良好


 マイケル・フリン氏は元陸軍中将で、アフガン戦争やイラク戦争の従軍経験がある。国防総省の諜報機関トップである国防情報局長官を務めたが、オバマ政権との確執から2014年に任期途中で退役を迫られたとされる。
 移民や対イスラム過激主義対策などで強硬な姿勢を示し、ロシアとの関係改善を目指す点でトランプ大統領と考えが近い。大統領選ではいち早くトランプ氏支持を打ち出し、外交アドバイザーとなった。
 
陣営では数少ない安全保障分野の実務経験者として存在感を発揮したが、「イスラム教は世界のガンだ」などと過激な発言がしばしば物議を醸した
 大統領選中の昨年10月に来日し、菅官房長官らと会談。同11月の
安倍首相とトランプ氏の初会談に同席するなど、日本とは良好な関係を築いてきた


■ブリン氏の声明要旨
 国家安全保障担当大統領補佐官として、各国の担当者や大臣、大使らとこれまで何度も電話した。
 電話は大統領、大統領補佐官、各国の首脳らと必要な関係を築き、円滑な政権移行を図るためのものだった。電話会談は政権移行期における通常の手続きだ。
 露大使との電話の中身について、副大統領候補(当時)や他の人々にうっかり不完全な情報を説明してしまった。大統領と副大統領に心からわび、2人は受け入れてくれた。
 米国のリーダーシップを世界に再構築するため、外交政策を軌道修正したトランプ氏に仕えたことを誇りに思う。
 トランプ政権が歴史に残る偉大な政権となり、米国民が一丸となって米国を再び偉大にするために尽くすと確信している。
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 柱の政策のひとつである、対露接近への政策転換。ロシアによるサイバー攻撃でのクリントン氏攻撃。トランプ氏の奇行映像脅迫といった証拠未確認の話はありましたが、今回は事実の事件。政策実現への障壁が増えました。
 ロシア側も、先行きを危惧している様子。
 親露姿勢を示すトランプ大統領誕生で、安倍政権との間に距離を置く様になったプーチン大統領。空けた距離を縮めてくるのでしょうか。。

 また、トランプ米大統領の顧問を務めるケリーアン・コンウェイ氏が9日、テレビ番組で大統領の娘イバンカさんのファッションブランドを宣伝して、倫理法規に違反すると物議をかもしています。
 
CNN.co.jp : 米大統領顧問がイバンカ・ブランドを宣伝 倫理法規違反か

 想定通り、100日を待たずして揺れ始めたトランプ政権。雨降って地固まるとなるのか、目が離せませんね。


 # 冒頭の画像は、トランプ氏と安倍首相の会談に同席していたフリン氏




 オタネニンジンの果実




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竹島は日韓どちらのものか
日本は国境を守れるか (プレイブックス・インテリジェンス)





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