この家は蔵と黄色い壁の部分が接続されていますから、
同じ所有者の家だろうと思います。
少し傷んだ白壁の蔵と隣の黄色いモルタルの壁の対比が面白いと思います。
蔵の一階には差し掛けの屋根があってそこは物干し場になっています。
日本では戸建て住宅の場合、大抵は庭かベランダに洗濯物を干します。
イタリアのナポリなど南部に行くと、道路の上が物干し場になっています。
道の反対側の家と自分の家の間にロープを張り
そこに洗濯物を干しています。
商店街の大売り出しの時に出す万国旗のように
色とりどりの洗濯物が通行人の頭の上ではためいています。
美観を損なうと言って目くじらを立てる人も居ますが、
私はこのアッケラカンとしたイタリア人のやり方は好きです。
美観を損なっているのは日本の蜘蛛の巣のように張り巡らされている
電線の方がよほど目障りです。