絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

青桐の実

2005-09-05 09:29:00 | Weblog
青桐の実はご覧のような舟形の萼に種子を付けています。
小舟を操る船頭さんの風情ですね?
風を受けて種子を遠くへとばしたり、水に浮かばせて流れに身を任せて遠くの土地へ旅立つ、子孫繁栄の仕掛けなんでしょうね?
子供の頃に、この莢(さや)を舟に見立てて小川に浮かべ、何処までも追いかけてみたり、友達と競争したりしたことのある人も居ますよね?
その小川にはメダカが群れていたりして、、、

                         2005/9/5

土蔵の引っ越し

2005-09-04 00:18:47 | Weblog
K市の区画整理地内で珍しい光景に出くわした。
土蔵の引っ越しである。写真の背後には既に移築の終わった母屋が見える。
私の子供の頃には、曳き屋はよく見かけたものだ。
家を土台から引き離してコロに乗せてそろりそろりと移動させる。
とび職の家の看板にも、曳き屋が営業種目に必ず入っていたものだ。
また、土台や根田の腐った家をそっくり持ち上げて、根田と土台をそっくり新しい木材に交換して家屋の寿命を延ばす根接ぎ工事も良く行われていた。
最近は築後20年もしない家を惜しげもなく壊してしまい、新建材のペナペナな家に作り替えてしまう。長年住んだ家に愛着もないらしい。
資源の無駄遣いだと思うが、生活様式の変化や、家族構成の変動に即対応させるのだろうか?
久しぶりに見たこの曳き屋工事に私は持ち主の温かい心が見えるように思えた。
祖先から伝えられた家屋と土蔵を次の世代に引き継ごうとする心意気は尊い。

                           2005/9/4

三宅漁協へ絵を飾る。

2005-09-03 06:43:17 | Weblog
三宅魚協の組合長に、友人のKさんが絵を送りたいと言って、私に制作を依頼してくれた。
その絵が完成したので納品と新しい絵の写生のために再度三宅島を訪れた。
三度目の三宅島だが、今回は船が錆ヶ浜に着岸した。
錆ヶ浜?何処だろう?前回までは三池港に着いたのだから阿古港のことかな?などと考えてGPSで調べたら、阿古港のことだった。
昔、阿子に向かって流れ落ちた溶岩流の鉄分がさびて、刀のような形になったことから、土地の人はここを錆ヶ浜と呼ぶようになったらしい。
地図にも道路標識にも阿子としか表示はないのだから土地の人以外にはわからない地名である。東海汽船のアナウスした人は三宅の出身者なのかな?
話がそれてしまったが、私は着いたその日に、Kさんに同道して三宅漁協を訪れた。
贈呈する絵は、阿子漁港を一望する場所から描いた漁港の風景「阿子漁港盛夏」(P15号)である。
理事長室に飾ってくれるそうで、取り付け場所まで私の意見を聞いてくれた。

Kさんは三宅漁協の準組合員である。船を持てば正規の組合員になれるのだそうだ。
私が小型船舶一級のライセンスを持っているので、共同で船を買って組合員になろうか?なんて夢物語も話題になった。
 
                         2005/9/3
                      

紫露草

2005-09-03 06:10:30 | Weblog
懐かしい花を、梨を買いに行った農家の庭で見つけた。
子供の頃、我が家の庭にも咲いていて、蕾の汁を搾り出して「インクが出来た。」と言って紙に字を書いたりして遊んだ覚えがある。
朝顔の汁だと赤や青のインクが出来る。
退色が早いから本物のインクの代用にはならないが、、、
いまの子供達の遊びには、花から色水を作って、布を染めたり、オママゴトのジュースにしたりはしないのかな?
紫露草も園芸店では見かけない。もっと華やかな花が好まれるからだろうか?

                         2005/9/3