★★★★ 1959年/日本 監督/市川崑
「娘の鏡」
年老いた父親を残して嫁げはしない。そんな娘の鏡を演じる若尾文子がとってもキュートです。そして、おねえちゃんと慕う関西出身の親友が京マチ子。
本作は、この二大女優の掛け合いを楽しむ作品と言っても過言ではありません。すばやいカットバックでセリフが終わったらすぐ次のセリフ。ポンポンと勢いよい言葉の応酬がまるで漫才のようです。若尾文子と京マチ子の息もぴったりです。
若尾文子演じる和子の役どころが「カーデザイナー」。この時代にこの職種って、もの凄い最先端ですよね。いわゆる一握りのキャリアウーマン。そんな彼女が家ではきちんきちんとご飯を作り、家事を切り盛りしている。その様子のあまりの気負いのなさに軽くショックを覚えたりして。
父親役の佐分利信。私のイメージでは悪玉なんですけど、本作に限っては娘思いの優しい父親がぴったりはまっています。父親のために…と結婚をためらっているうちに恋は失ってしまう和子。でも、物語はちっともセンチメンタルにならずに、新しい希望に向かって決意を新たにする和子を描き出します。ラスト近く、海外へ行くかどうか悩む和子と父が交わすハートフルで軽妙な会話がとても良かったです。
「娘の鏡」
年老いた父親を残して嫁げはしない。そんな娘の鏡を演じる若尾文子がとってもキュートです。そして、おねえちゃんと慕う関西出身の親友が京マチ子。
本作は、この二大女優の掛け合いを楽しむ作品と言っても過言ではありません。すばやいカットバックでセリフが終わったらすぐ次のセリフ。ポンポンと勢いよい言葉の応酬がまるで漫才のようです。若尾文子と京マチ子の息もぴったりです。
若尾文子演じる和子の役どころが「カーデザイナー」。この時代にこの職種って、もの凄い最先端ですよね。いわゆる一握りのキャリアウーマン。そんな彼女が家ではきちんきちんとご飯を作り、家事を切り盛りしている。その様子のあまりの気負いのなさに軽くショックを覚えたりして。
父親役の佐分利信。私のイメージでは悪玉なんですけど、本作に限っては娘思いの優しい父親がぴったりはまっています。父親のために…と結婚をためらっているうちに恋は失ってしまう和子。でも、物語はちっともセンチメンタルにならずに、新しい希望に向かって決意を新たにする和子を描き出します。ラスト近く、海外へ行くかどうか悩む和子と父が交わすハートフルで軽妙な会話がとても良かったです。