うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

正月の侘助椿

2012年01月03日 05時50分24秒 | ガーデニング・庭づくり
 季節は『小寒』に向かい、そろそろ本格的な寒さの玄冬に近づく。この千葉の中央部でも年に数回だが、最低気温が零下になったり、やや遅れて積雪が見られることになる。わたしの偏愛する花たちもこの時期にはサザンカの後にツバキが後追いしてきて、いろんな品種のツバキが連綿と早春まで咲きほころんでいく。
 寒気のなかでひっそりと咲く、小ぶりな椿の花、淡桃地に白覆輪ぼかしの色味には華やかならずとも気品がある。まずは、正月の今満開中の 覆輪侘助 を紹介する。
               
 これは侘助椿、侘介椿(ワビスケツバキ)とも言われるが、椿のなかでも茶道では唯一茶花に選ばれている品種群になる。わたしは実生では新潟県内で採取した雪椿1本と、わが庭で勝手に生えてきた藪椿(山椿)2本の椿がある。この 紺侘助 と 覆輪侘助 はホームセンターで売れずにいたのを廉価で購入した株である。もともと、椿は嫌いではなくていたが、しかしわが妻が椿花の落花状況を忌んでいてわたしもその気持ちを酌み、結婚以来長い間、栽培を遠慮していた植物だ。わたしはランドスケーデザインとしては、日陰にも強くてヤブツバキ(藪椿)やオトメツバキ(乙女椿)を重宝な冬の花木として数量も多めに配植した。高価な侘助椿の類いは、赤や白侘助、白玉椿、胡蝶侘助、西王母など、茶庭、手水鉢、蹲踞(つくばい)まわりに添植した。
 ここであらためて、この機会に手持ちの椿図鑑で調べた知識を記載する。

 紺侘助:花---春(2月~4月)。極小。やや赤みのある黒紅。五弁、一重、猪口咲き。筒蕊。     弁脈明白、花糸は紅。
     葉---長楕円、小、鋭尖頭鋭脚、先端反曲、葉脈明白、濃緑。 
     樹形樹勢---立性、並、伸長悪し。
     産地---愛知県、尾張地方に古木が多いと言われる。 
     備考---子房は無毛。葯の退化も見られない。着蕾多い。ヤブツバキ系品種。

覆輪侘助:花---冬~春(11月~3月)。中大。微香。淡桃地に白覆輪ぼかしが入る。一重、ラ     ッパ咲き。筒蕊。
     葉---長楕円、中、平坦、鋭尖頭鋭脚、葉肉厚い。 
     樹形樹勢---立性、強、枝打ち後は樹形が粗くなる。
     産地---愛知県。 
     備考---‘初雁’の枝変わり。1960年に佐藤稔が命名、発表。‘初雁’からは桃花     (桃色昭和侘助)も出る。

【参考図鑑】
  ・[原色 日本の椿写真集]1989年4月10日第 4刷
   --編者;ガーデンライフ編集部 --発行者;㈱誠文堂新光社
  ・[日本ツバキ・サザンカ名鑑]1998年6月10日発行
   --編者;日本ツバキ協会 --発行者;㈱誠文堂新光社
  ・[日本の椿花]平成元年2月10日初版発行
   --著者;横山三郎/桐野秋豊 --発行者;㈱淡光社

 コメントやご質問、お問い合わせに際しての連絡は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。
      

    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こちらも・・・

blogram投票ボタン