うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

植木を枯らすには・・・

2012年04月01日 07時14分23秒 | 個人の庭・エクステリア

 3月30日から31日の年度替り近くの日に南風が吹いた。今年は遅いのだが、どうやら、春の彼岸前であれば 「春一番」 に相当する気象現象らしい。しかし、生半可なものではなくて、それは風速20m以上の強力な風が吹き荒れた。同じ時節には、北の雪国では雪から雨に変わるきざしの 「雨一番」でもあったらしい。
 わたしは、昨日は近くの植木材料の卸し屋さんに打ち合わせに行ってきたが、車内を密封して運転していると、道路の前方は土埃で茶色く染まっている。まるで砂漠の中の砂嵐だ。フロントガラスにはときおり土が音を立てて降ってくる。

 ところで、参考になるかどうかわからないが、ここでは植木を枯らす方法を載せてみる。
  二週間前に、常緑樹 クロガネモチ 樹高3.0mをカットした。もとは、わが住宅地の街路樹に植えられていたが、赤い実を野鳥が方々にまきちらし発芽したものである。この地域では目を凝らし探すと目にするのだが、実生で育つ迷惑樹木(?)になり下がっている樹木だ。それを以前に道路側に目隠し用に移植したのだが、あまりにもワサワサ繁りはじめたので、とうとう、切ることにした。
 手軽なやりかたでは重油をかける、強力な除草剤を根元にまくことなども考えられるが、それでは後で少々厄介なことになる。
          
 画像を見てもらえば分かるが、まず根元際で一気に鋸で切る。次にその切り際の幹の下部を数センチ巾で表皮をむく。そして切り株に、2cmの深さで鋸目を立て横に、縦横に切れ目を入れる。今の時期はこれで終わりだが、春先を別にすれば、この上に土をかぶせて上から足で踏みつけておくと効果がある。今回は切った断面から根の吸収した水分を蒸発させる。その後、ひこばえ(不定期な新芽)が出てきたらその都度むしり取る(多分、その年だけで済む)。クロガネモチの特性ではあまり不定芽が出てこないので、これで作業完了だ。(樹種にもよるが、落葉樹はあまりこれに該当しない。)
 本来、樹木という植物を除去する場合は、地上部の幹や枝のみではなく根も引き抜くのが完全だが、これはきわめて面倒な作業なので通常はこんな方法でおこなう。林業の世界でおこなわれている森林の‘巻き枯らし’(環状剥皮)の原理と同じだが、その場合は立木の状態でおこない、時間をかけて自然に倒木するのを待つことになる。遅くても2,3年以内には完全に枯れる。
 次の画像はコブシだ。3,4年前の春にカットした。その後の結果を写した。コブシはよく育つし、花つきもいい。コブシが当地では適地で、二階建ての家の高さまであり樹高が6.5mにもなったのだ。家族からは、日陰になる、洗濯物が乾かない、落ち葉が前の家の屋根に降り雨樋にたまるとの文句が出て、数年前に伐倒した。そのことは前の年の秋ごろから考えていて、せめて花が咲いてからということにしたのである。
 コブシの上部にロープを結わえて安全な方向に引っ張り、根元を切り、家族とともに二人がかりで倒して除去した。半日はかかったかな。そして、細かい枝は腐葉土に、刻んだ幹は花壇の縁止め杭に再利用する。
          
  写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。

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