うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

椿4種の花

2012年04月11日 05時14分36秒 | 個人の庭・エクステリア
 
 今年のお正月につづいて、手持ちの椿4種の花をアップする。いずれの椿も、ちいさくとも花が咲き、鉢植えで鑑賞できるので具合がいい。しかし、同じ椿でも特性が多種多様で品種数が多くて、同じ時期に咲きそろうことはない。椿の品種は千種と言われていたかな?
 この中で、一番上の左側の蕾の椿はわたしの実生である。旧蝋、新潟県内の北方博物館で採取したユキツバキ(雪椿)系とおもわれる1本である。推定品種では“衣雲(キヌグモ)”が近い。

 図鑑の解説では日本海沿いはヤブツバキ(藪椿)系と、ユキツバキ(雪椿)系は積雪地帯の山岳部に自生するとされていて、その選抜によるユキツバキ系の品種数は160種以上あるそうである。なかなか、奥深い。これから先は、わたしにとって、品種名の同定までは力不足である。
 左右上下の順序で掲載する。ほか3種は、茶花で言うところの侘助椿、侘介椿(ワビスケツバキ)である。

 紺侘助:花---春(2月~4月)。極小。やや赤みのある黒紅。五弁、一重、猪口(チョク)咲き。筒蕊。弁脈明白、花糸は紅。
     葉---長楕円、小、鋭尖頭鋭脚、先端反曲、葉脈明白、濃緑。 
     樹形樹勢---立性、並、伸長悪し。
     産地---愛知県、尾張地方に古木が多いと言われる。 
     備考---子房は無毛。葯の退化も見られない。着蕾多い。ヤブツバキ系品種。

 卜伴:花---春(3月~4月)。濃紅色の一重、唐子(カラコ)咲き、小輪。個体差あり。
     葉---長楕円、中型、葉脈顕著。 
     樹形樹勢---立性、弱。
     産地---関東。 
     備考---‘早く江戸期から知られた古典品種。関西地方では、本種を月光(ガッコウ)という。

覆輪侘助:花---冬~春(11月~3月)。中大。微香。淡桃地に白覆輪ぼかしが入る。一重、ラッパ咲き。筒蕊。
     葉---長楕円、中、平坦、鋭尖頭鋭脚、葉肉厚い。 
     樹形樹勢---立性、強、枝打ち後は樹形が粗くなる。
     産地---愛知県。 
     備考---‘初雁’の枝変わり。1960年に佐藤稔が命名、発表。‘初雁’からは桃花(桃色昭和侘助)も出る。

【参考図鑑】
    ・[日本の椿花]平成元年2月10日初版発行
   --著者;横山三郎/桐野秋豊 --発行者;㈱淡光社
         

               
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