うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

北大路魯山人の本

2014年02月04日 05時55分52秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
 
 わたしの場合の読書はだらだらとした状態で向かい本を読む。若いころは学ぶという修練ために熟読に熟読を重ねて読み終えたら、どこの章や段で何が書かれ何が強調されていたか、そのページを大体暗記していたもの、それほどに自分自身に強いたぐらいだ。究極の本の虫か、活字中毒か。しかし次第に、本に耽溺する弊害もありそうだ、ということも分かってきた。
 そんなときに若いころには読書日記をつけて気に入ったフレーズを書きうつしたり感想をまとめたり、分からない漢字やことわざを調べておく。なんだか、今に至るも、そんな他愛もないことがわたしにとって習慣化している。普段は蒲団に入りごろ寝しながら読むのが最高だ。
  今は北大路魯山人の 「魯山人の世界」白崎秀雄・ちくま文庫 を3カ月ほどかけて読み終えることになった。次は、取り寄せておいた同じ著者の伝記 「北大路魯山人」上下 にかかる予定だ。 実は若い時分に「北大路魯山人」を読んだ記憶がある。多分、20代半ば頃、結婚前、大学に入りながらも授業に出ず、生活費に困窮しバイト生活を送っていたのだ。
 書画、篆刻、焼物、料理、漆器などを才能豊かに玄人はだしで作品を製作、生み出していく。芸術家か。掛け値なしの正真正銘の天才である。創造する心持の見事さに圧倒される。それはおびただしいジャンルと物的数量だ。今の骨董の世界ではどういう情勢になっているか寡聞にして知らないが、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」にも正当な骨董品としてたまに出品される。ただ、性格は狷介で傲慢、圭角があり人間性の上で毀誉褒貶がある、それゆえにどこへいっても嫌われた人物だ。だが、北大路魯山人の作品は残る。これからも、後世に間違いなく残っていくだろう。
 わたしにとって、この魯山人の生き方、若いころの誰もが持つ強烈な自我意識に惹かれたし、すごいことをやる人には性格分析上では二面性があるなあ、とそんなことが見えてきた頃だ。
 ここで、読書習慣として言いたいことはわたしは二度読みはしなかったということ、本は書き込みや汚れるまで徹底すること。近年はそうでもないが、一回しか読まずあとは振り向かないとしてきたことだ。本は人から借りるとか、図書館を利用するのは邪道だ、自分のお金で新刊本を購入する。そんなこだわりがあった。
 さて、こんど、再読してどんな感想を持つことだろう。
        
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