うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

花見場所と山つつじや石種のお話

2015年04月14日 06時52分35秒 | 地方・故郷・方言
菜種梅雨というのか、寒の戻りなのか、この頃は寒いし、ぐずついた日が続く。
 すぐ近くの市町村では桜が満開だというのに、当地ではまだで一部か二分咲きか。と言っても気仙沼では花見場所が見つからない。こちらは漁港として典型的なリアス式海岸、対する海に注ぐ内陸の川は比較的急峻な地形に沿って短く流速が早い特徴を持つ。東日本大震災時、その川という川がすべからく海からの大波が辿って上ってきたのだ。桜の花見場所は、通常、河川沿いになる。
 ここでは、あのころに、地元の人に聞くと震災時に津波がさかのぼってきて悲しい思い出が残る。市内で大きい川の 大川 の土手に育つ 染井吉野 は軒並み切ってしまったらしい。桜の開花は忌まわしい季節、時期的に震災直後からちょうど一か月後になるのだ。

 家内との電話では、千葉はもう桜は散っている模様である。
 こちらでは、標高500メートル内外の低山に落葉性の 山つつじ や レンゲつつじ の名所がある。この間、近くの現場の土壌調査データを見て驚いた。なんと、自然土壌でPH(ペーハー)6.7 という数値、中性になるのだ。関東地方では酸性度が高くて 5.4 ぐらいだったはず。そういえば、30年ほど前に故郷で、山や沢筋を踏査し庭石の出土箇所を調べたときにやたらに植生的に落葉性のツツジ科が多いのに気付いたものである。不思議に思い調べたら、学術的にはこれらは 蛇紋岩植物 と言われている。(山は蓬莱山と記憶している。)
 当地は石灰岩や御影石が多い。地元では一関市東山町で石灰岩が産出することから東北には少ない カイハツセメント工場 があり、建築用石材として赤みの少ない 折壁みかげ がある。これらは、実は改修されていない川底にも見つかる。海岸の波打ち際にもその石種の類が頻出する。
 ついでにこの話を展開するとこれらはいずれも火山岩だが、転石といわれる軟岩が土中に埋まっていて造成工事の土取り場で見つかる場合がある。縦に割りやすい安山岩だが、これは鉱石の分類上では粘板岩で、今じゃカラーベストに取って替わったが、昔はスライス加工すれば屋根葺き材料のスレートだし、硬度が高いと宮城県雄勝町名産の硯石になる。

 おっと、話題が変な方向に行ってしまった。
           
コメント
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