うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

牡蠣いかだ

2015年12月24日 04時19分50秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
昨夜は、事務所のホテル泊まり込みの忘年会。こういう成り行きは、振り返ると、わたしにとっては何十年前の箱根湯本温泉以来になる。豪勢と言えば豪勢だが、わたしの気持ちはあまり欲はなくて、高ぶりもせず淡々としたもの。
 当地の大きな湾内は牡蠣や銀鮭の養殖場で知られる。だが、この南三陸町のホテルは良かった。オーシャンビューどころではない、全室が太平洋に向かい志津川湾を臨んでいる。沸かしの温泉付きだが、三陸のリアス海岸では一番の居心地の良さかもしれない。
 このホテルは断崖にあり、東日本大震災には15メートル以上の津波が押し寄せた時に、600人が避難した高台にある。ちなみにこの町で行方不明者を入れて800余名が被災した。
 飛翔する海鳥、客室のベランダの手すりには海猫が群れで停まる。わたしは当地に棲むといわれる尾白鷲をきょろきょろと探す。
 朝食会場から望むと、ひと切れの層雲があり東の半島の山の端から旭日が拝めた。わたしは、食後に立った窓辺で珍しく発句する。

    ・朝日出づ 牡蠣いかだは舞台染みて

    ・牡蠣いかだ すなどる漢も 忙しなし

            

            
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