続きまして。
ポラリスプロジェクト主催のセミナー「子どもの性の商品化を止められるか」第1回〜性の売買と、子どもの権利〜にも行って来た。
バレンタインの日にそんなことしててええんですかっちゅーツッコミはナシで。つかバレンタインって何よ?今さら?どーでもええっちゅーねん。
講師はポラリスプロジェクト日本事務所コーディネーター藤原志帆子さん。
ポラリスの勉強会は何回か出席しているが、今回の話はいつもとは少し違って、対象を子どもに限定している。今後このテーマで月1回のセミナーを続けていく予定だそうである。
*コンビニやビデオショップにあふれる性的娯楽メディア。
藤原さん個人はこうしたものがあるからわれわれの生活が豊かになるというのは事実だし、否定はしないという。
だがこうした商品の中に、レイプや女子高生もの、痴漢など犯罪に近いものを題材にしたものが多く、また過激なものほど売れているなかで、子どもがそうした分野の商品になりやすい土壌があるのは見過ごせない。
*グラビア雑誌やAVは主に男性向け。
女性向け、少女向けのコミックに表現されているセックスもまた非人道的である。
たとえば好きな人とはセックスをして当り前で男性は暴力的、女性は受け身でされるがままで、そこに描かれる女性像があまりにも無防備すぎる。
*このような環境の中で氾濫する児童ポルノと児童売春。
現実に被害に遭う子どもたちは後を絶たないのに、事件後の子どもたちを支援する制度が効果的に機能していないため、再発の危険性が高くなっている。
被害に遭った子どもにほんとうに求められているケアが何であるのか、誰もきちんと考えていない。
*日本で大人気の「ジュニアアイドル」「U15」と呼ばれるジャンルの写真集、DVD。
中学生や小学生がきわどい水着や下着で映っているものが「芸術的鑑賞物」としておおっぴらに売買されている。日本の現行法ではこれはポルノにあたらない。
*アダルトコミックやアニメの世界では、子どもが性行為そのものをしている表現が当り前に描かれる。
こうしたものは諸外国では単純所持でも処罰の対象となるが、日本では合法。無規制である。
*児童ポルノに被害者はいない、と長い間いわれてきたが、実際の被害者は一生その写真やビデオのことを忘れることは出来ない。
何年経っても、物心つかない幼いころに撮られたものをもし目の前にいるこの人が見ていたら、という恐怖に苛まれ続ける。
*全世界で性的搾取の被害に遭う子どもは年間100万人。児童ポルノ法違反で有罪になった被告の85%が過去に子どもに性的虐待をしていたというデータがある。つまり、児童ポルノと子どもへの性的虐待は無関係ではなく、被害者はこれだけの数にのぼる、という事実。
*1999年の調査では全世界にネット配信される未成年女児のポルノ画像の73%の発信元が日本だった(その後法改正により改善)。
*未成年の売春について。
アメリカのデータでは、10代の売春婦の90%が近親姦・レイプの被害者であり、85%が性感染症にかかっており、3分の2がPTSDなどなんらかの精神疾患にかかっており、50%が自殺未遂の経験を持つ。
2005年の調査では、日本全国140,600人の風俗嬢のうち20,120人が18歳未満。
*日本の法規制。
日本で未成年の売買春を規制する法律は出会い系サイト禁止法、児童福祉法、児童買春・児童ポルノ禁止法。
近年では子どもから売春を誘うケースが急増中。こうした場合、被害者であるはずの子どもが処罰の対象になるため、事件化しにくくなる。
*援助交際に被害者はいない?
精神的に未熟な子どもが「身体を売る」という決断になぜ至るか?というところまで考えれば、子どもを被害者ととらえることに何の矛盾もないはず。
*大切なのは教育。
間違った性情報のシャワーを浴びている日本の子どもたち。
必要なのは正しい知識と、大人と性について話しあえる環境。
などなど。
満開でございます。
関連レビュー:
AIDS文化フォーラムin横浜 「日本における人身売買〜ホットラインの向こう側」
「人身取引大国ニッポン:女性や子どもたちへの暴力をなくすために」 第一回勉強会
『闇の子供たち』
『児童性愛者―ペドファイル』 ヤコブ・ビリング著
『子どものねだん―バンコク児童売春地獄の四年間』 マリー=フランス・ボッツ著
『アジアの子ども買春と日本』 アジアの児童買春阻止を訴える会(カスパル)編
ポラリスプロジェクト主催のセミナー「子どもの性の商品化を止められるか」第1回〜性の売買と、子どもの権利〜にも行って来た。
バレンタインの日にそんなことしててええんですかっちゅーツッコミはナシで。つかバレンタインって何よ?今さら?どーでもええっちゅーねん。
講師はポラリスプロジェクト日本事務所コーディネーター藤原志帆子さん。
ポラリスの勉強会は何回か出席しているが、今回の話はいつもとは少し違って、対象を子どもに限定している。今後このテーマで月1回のセミナーを続けていく予定だそうである。
*コンビニやビデオショップにあふれる性的娯楽メディア。
藤原さん個人はこうしたものがあるからわれわれの生活が豊かになるというのは事実だし、否定はしないという。
だがこうした商品の中に、レイプや女子高生もの、痴漢など犯罪に近いものを題材にしたものが多く、また過激なものほど売れているなかで、子どもがそうした分野の商品になりやすい土壌があるのは見過ごせない。
*グラビア雑誌やAVは主に男性向け。
女性向け、少女向けのコミックに表現されているセックスもまた非人道的である。
たとえば好きな人とはセックスをして当り前で男性は暴力的、女性は受け身でされるがままで、そこに描かれる女性像があまりにも無防備すぎる。
*このような環境の中で氾濫する児童ポルノと児童売春。
現実に被害に遭う子どもたちは後を絶たないのに、事件後の子どもたちを支援する制度が効果的に機能していないため、再発の危険性が高くなっている。
被害に遭った子どもにほんとうに求められているケアが何であるのか、誰もきちんと考えていない。
*日本で大人気の「ジュニアアイドル」「U15」と呼ばれるジャンルの写真集、DVD。
中学生や小学生がきわどい水着や下着で映っているものが「芸術的鑑賞物」としておおっぴらに売買されている。日本の現行法ではこれはポルノにあたらない。
*アダルトコミックやアニメの世界では、子どもが性行為そのものをしている表現が当り前に描かれる。
こうしたものは諸外国では単純所持でも処罰の対象となるが、日本では合法。無規制である。
*児童ポルノに被害者はいない、と長い間いわれてきたが、実際の被害者は一生その写真やビデオのことを忘れることは出来ない。
何年経っても、物心つかない幼いころに撮られたものをもし目の前にいるこの人が見ていたら、という恐怖に苛まれ続ける。
*全世界で性的搾取の被害に遭う子どもは年間100万人。児童ポルノ法違反で有罪になった被告の85%が過去に子どもに性的虐待をしていたというデータがある。つまり、児童ポルノと子どもへの性的虐待は無関係ではなく、被害者はこれだけの数にのぼる、という事実。
*1999年の調査では全世界にネット配信される未成年女児のポルノ画像の73%の発信元が日本だった(その後法改正により改善)。
*未成年の売春について。
アメリカのデータでは、10代の売春婦の90%が近親姦・レイプの被害者であり、85%が性感染症にかかっており、3分の2がPTSDなどなんらかの精神疾患にかかっており、50%が自殺未遂の経験を持つ。
2005年の調査では、日本全国140,600人の風俗嬢のうち20,120人が18歳未満。
*日本の法規制。
日本で未成年の売買春を規制する法律は出会い系サイト禁止法、児童福祉法、児童買春・児童ポルノ禁止法。
近年では子どもから売春を誘うケースが急増中。こうした場合、被害者であるはずの子どもが処罰の対象になるため、事件化しにくくなる。
*援助交際に被害者はいない?
精神的に未熟な子どもが「身体を売る」という決断になぜ至るか?というところまで考えれば、子どもを被害者ととらえることに何の矛盾もないはず。
*大切なのは教育。
間違った性情報のシャワーを浴びている日本の子どもたち。
必要なのは正しい知識と、大人と性について話しあえる環境。
などなど。
満開でございます。
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