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応答せよ1997 |
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新書館 |
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この作品、学生時代の若くて幼くて、でも自分たちはいっぱしの大人だと思ってて・・・という不安定で純粋な時をとても上手く表現してると思います。しみじみと懐かしいような、胸の奥がふっと熱く温かくなるような感覚を覚えます。
ハクチャンとユジョンは付き合い始めたんですね。
でも、しょっちゅう“別れよう”とユジョンが言うんですよ。カニの食べ方が気に入らない、洋服の着合わせ方がイヤ・・・等々。
本当に些細な理由で。
でもね、ある時、理由を一切言わずに、別れよう・・・と言ったユジョン。
ハクチャンは、いつもの悪友たちに相談しましたが、まーったく分からないんですよ。
「多分、ものすごく些細な事だと思う。」
そうハクチャンは言ってたんだけど、これがなんと、ユジョンの誕生日を忘れてたって事だった
些細な事じゃないじゃんってんで、皆呆れちゃった・・・。
結局、ハクチャンは、ユンジェが後輩からもらった手作りのクッションを咄嗟に渡して、仲直り
2012年の今でも、そのクッションは、ハクチャンの手作りだと思い込んでるユジョンでした。
この時期、進学の事やら将来の希望やらで、担任との面接がありまして。
シウォンは、相変わらず馬鹿な事を考えてます。アイドルの出身大学に行きたい・・・なんてね。
担任のテウンは、呆れかえりましたよ
でもね、良い事を思いつきました。
その頃、シウォンはネットに、小説を載せていたんです。アイドルのファンカフェのサイトに、アイドルたちが実名で登場する小説です。これが、そうとうエロいらしい・・・でも、ファンもついてるんですね。
その原稿を授業中にやり取りしてて、先生に見つかってしまいまして。
担任のテウンに呼ばれたんですが。その時、テウンは、シウォンのこの才能を活かして進学する方法を思いついたんですよ。
作文コンクールでいい成績をおさめたら、試験の成績は3割くらいでOKってことらしいです。
ユンジェとジュニは、担任から二人揃ってソウル大に進学可能・・・と期待されていました。
なのに、二人揃って士官学校に進学すると言い出したんです。相談したわけじゃないんだけどね。
ユンジェは父親が軍人だったようで、制服姿がカッコ良い・・・と幼いシウォンが言ってたのが理由なのかしら?ま、本人も父の後を継ぎたいと思っていたんでしょうが。
ジュニは、きっとユンジェから離れたら、忘れられると思ったのかも。
ところがですよ。
二人揃って不合格になっちゃった。
シウォンは視力が悪くて。ジュニも昔の病気が治って無かったと言いますが、それは、嘘みたいです。きっと、ユンジェが不合格だと知って、試験を受けなかったんでしょうね、あの様子じゃ。
試験前、ユンジェは面接の練習・・・と言いながら、あれこれ過去問を使ってジュニに質問しました。
そして、最後に聞きました。好きな人はいるのか?俺の知ってる人か?シウォンか?
ジュニは、好きな人がいるとは答えましたが、シウォンだとは言いませんでした。
ユンジェの知ってる人だとも言いましたが・・・。本人だもんね。悲しいです、ジュニ。
ジュニが、ユンジェの事を好きになったのは、多分入学してすぐのことだったんでしょう。
成績順に席を決めたという先生に、堂々と反発したのがユンジェだけだったんです。その態度を見て、意識したんでしょうね。
そしてそして、なんとシウォンの作品が一位になったようですよっ
ユンジェは、シウォンに言いました。
「試験の後、会おう。やるモノがある。8時に校庭に来てくれ。俺のDデイだ。」
2012年。テウンは大統領候補になってますよそれも相当有利な状況ですって。