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30年間国家情報院と言う組織に尽くして来たキム・ジェファン。
韓国内に復帰して見ると、彼に与えられたのは、半地下での雑用係。
彼の働きに対して何の保障もしてはくれません。
もう、お金しか無いと思ったのです。
ト次長は、キム・ジェファンから今回の取引について情報を得ていました。それは、ごく一部のものしか知らない事で、カン局長も報告されていませんでした。
ト次長は、キム・ジェファンを信じているようにカン局長には話しましたが、その実は、反対で。
キム・ジェファンすら信じてはいなかったのです。裏切っていると察していたようですね。
で、チャン・チョヌとワン・アオが接触したのを知ると、そろそろキム・ジェファンも動き出すに違いないと踏んでいました。
部下を、キム・ジェファンの元に遣わしました。
それがスヨンにはラッキーでした。
部下には不運でしたが。
ト次長の命で文書保管室に向かった部下は、キム・ジェファンによって殺されてしまいました。
丁度、首を絞められていたスヨン、命拾いしました。
チャン・チョヌに連絡はやはり取れないままでした。
情報院側は、チャン・チョヌを尾行していると思い込んでいました。
しかし、いつの間にかまかれてしまい、見失っていましたよ。
キム・ジェファンの一件はすぐにト次長たちの知るところとなりました。
スヨンはカン局長の取り調べに、事実をありのまま打ち明けました。
作戦から外されている自分には、協力者としてキム・ジェファンが必要だったが、キム・ジェファンはロシア側のブローカーだったと。
そして、取引されようとしているのは、麻薬ではなく、生物兵器『メビウス』だと。
キム・ジェファンは、ト次長に敢えて情報を流したと。
カン局長は初耳の事ばかりだったようです。
が、ト次長は全て察していたし、『メビウス』の存在についても知っていたようですね。
ト次長はカン局長すら信じていないと言う事が、この瞬間分かりましたね。
密かに進めていた計画が、スヨンのせいで混乱し、明かさなくても良い相手にまで知られてしまったってことです。
ト次長は、スヨンに怒りました。
キム・ジェファンは、もう10年も前から裏切り者だったし、今回、彼が連絡を取ってる相手と言うのは、チャン・チョヌなんだと言いました。
スヨン、唖然としました。
ト次長の目的は、三合会の検挙、メビウスの確保、内部の裏切り者を一気に片付ける事でした。
スヨンは気づきました。
やはりト次長にチャン・チョヌを救う気は無いと言う事に。
実際に裏切り者だと分かったら、逮捕するし、裏切り者じゃ無かったとしても作戦中にどうしようもなかったと見捨てるつもりだと。
目的を遂行することだけがト次長にとっては重要なのです。そのためには、どんな犠牲を払っても良いと考えているようです。
「いくら仕事のためでも、心は失わないでください。」
と、スヨンは言いました。
そして、使い捨ての要員が暴走したせいで追い詰められているのは、ト次長だと。
スヨンは、ト次長によって監視下に置かれました。
しかし、隙をついて、スヨンは逃走。
オ・ギョンソクの協力の元、チャン・チョヌを追いました。
が、実はこれ、ト次長にあらかじめ許可を貰っていたのです。
窮地に陥ろうとしているト次長にとって、スヨンの提案は願っても無いことでした。
つまり、キム・ジェファンの事や、これまでの事、そして今後起こる事も全てスヨンの独断によるものだとしてくれとスヨンは言ったのです。
チャン・チョヌを自分がフォローすることを交換条件に。
「今回こそ、私を信じてください。」
と、スヨンが言うと、ト次長は信じると言いました。代わりに、チャン・チョヌが裏切り者ではないということを証明しろと付け加える事を忘れませんでした。
スヨンがオ・ギョンソクと共に逃走したということはすぐに情報院に知られました。
ト次長は、スヨンが密かにチャン・チョヌと連絡を取り合っていた上に、報告もしなかったこと、機密を見るために爆発事故を起こしたこと、キム・ジェファンを取り逃がし、オ・ギョンソクをそそのかして現場に向かったと指摘。
すぐさま、スヨンを尾行しろと命令を下しました。
そして、目標は、メビウスを確保することだと言いました。
「すべて非公式で進める。」
・・・と。
キム・ジェファンは犯行後すぐに国家情報院を出ました。
相手側に連絡を入れました。これが、チャン・チョヌだということですね。
メビウスだとばれている、裏切り者がいる、到着前に裏切り者を殺せと。
チャン・チョヌからスヨンに連絡が入りました。
チャン・チョヌがやるべきことは取引を終わらせることだとスヨンは言いました。自分がフォローするからと。
信じます・・・と、チャン・チョヌは言いました。
ワン・アオとチャン・チョヌがキム・ジェファンの到着を待っていました。
そこに、キム・ジェファンから連絡が入りました。
ワン・アオは、大きな取引だけに、裏切り者がいるんじゃないかと、神経質になっています。
キム・ジェファンから裏切り者を始末したかと問われたワン・アオ。
キム・ジェファンはワン・アオの組織内部にいると考えていました。
だから、ワン・アオは手下たち一人一人を痛め付けて調べようとしました。
このままでは正体がばれると思ったチャン・チョヌは、取引は中止だと言いました。
その会話を聞いていたスヨンは、作戦が失敗すると思い、チャン・チョヌを止めようとしました。
そんな事になれば、チャン・チョヌが国家情報院から寝返ったと疑われ、復帰は叶わないと、スヨンは言いました。
ワン・アオはチャン・チョヌの子分グピョンを裏切り者だと断定。
散々に痛め付けました。
グピョンは、チャン・チョヌに言いました。北朝鮮のスパイだと。
グピョンは否定しませんでした。
チャン・チョヌは騙されていたんだとあざ笑いました。
えそーだったの
チャン・チョヌを庇ったわけじゃなくて
その場で殺されそうになったのを見て、チャン・チョヌはワン・アオを殺しちゃった。
そして、逃げろとグピョンに言いました。
しかし、ワン・アオの部下に殺されてしまいました。
チャン・チョヌは『メビウス』をスヨンに差し出しました。
しかし、スヨンは、ロシア側のブローカー、キム・ジェファンも捕まえるつもりです。
それで納得はしませんでした。まだチャン・チョヌが裏切り者ではないと結論は出せないと考えたのです。
キム・ジェファンが要員だと言う事を知っていて連絡を取り合っていた事実があるからです。
チャン・チョヌは、キム・ジェファンの正体を知らなかったと言いました。
スヨンは情報を全て自分に伝えたわけじゃなかったということが引っ掛かっているようです。
「ブローカーを捕まえて。戻ってくる唯一の方法だ。私がフォローする。」
と、スヨンは言いました。
チャン・チョヌはメビウスを持ってロシア側と取引をすることになりました。
スヨンから連絡を受けたト次長は、武装チームを派遣。
しかし、その時、ト次長は、要員の数を2名と武装チームに連絡したのです。スヨンとオ・ギョンソクです。
チャン・チョヌの潔白が証明出来ていないと言うのが、その理由でした。
チャン・チョヌとキム・ジェファンが相対しました。
キム・ジェファンは一目でチャン・チョヌが裏切り者だと気付きました。流石、元ベテラン要員です。
チャン・チョヌが危ないと見たスヨンが1人突入。
キム・ジェファンはチャン・チョヌに言いました。
「分かっただろ?連中はお前の救出よりメビウスの確保が優先だ。お前も俺も利用されて疑われるだけだ。」
チャン・チョヌの銃を持っていた手が下がりました。
スヨンが銃声を聞き突入した時、そこには、銃殺されたキム・ジェファンの遺体が転がっていました。
血痕を追った先に、チャン・チョヌがメビウスを持っていました。
国家情報院に復帰したとしても、これからも利用され続けるだろうとスヨンは言いました。
決して明るい未来が待っているとは言えないと。
しかし、チャン・チョヌが今いる暗闇から抜け出そうと必死にもがいているのを知っているからこそ、戻ってほしいと思っていると、スヨンは言いました。
「深い暗闇に長くいると、暗闇に慣れてしまう。」
だから、今より少しでも明るい場所に戻ってほしいと思っているのです。
「どっちを選んでも、結局暗闇だ。」
と、チャン・チョヌ。
ポケットから要員が使う携帯を足元に捨てました。俺の選択だ・・・と言って。
「後悔しません。」
そして、スヨンも選択してください・・・と言いました。
その瞬間、スヨンがチャン・チョヌを撃ちました。
チャン・チョヌは撃たれて海に落ちました。
「メビウスを確保しました。」
スヨンは報告しました。
この一件によって、スヨンはチーム長となりました。
後日、スヨンにチャン・チョヌから贈り物が届きました。
あの、机に飾ってあった置物です。チャン・チョヌ自身も同じ物を持っていましたよね。
そして、オ・ギョンソクはハン・ジヒョクとチームを組むことになったのです。
いやもう、複雑ですわ。
しかし、見応えのある作品でしたね。スピンオフ作品ですが、ストーリー等、全て手を抜いてないって感じがしました。
お勧めです。