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ペク院長が、跪いてスジェに協力を求めました。
しかし、スジェ、受け入れる事なんて出来ませんでした。
自分のことだけを考えていると思えたでしょうね。そのためなら、跪くことなんて、簡単なんだと。
一緒に捕まえようと、ペク院長がスジェの手を取りましたが、スジェは振り払いました。
スジェはペク院長とユン代表の悲劇を知ったことより、キム・ドングが・・・コン・チャンが被った災難、苦しみ、そして自分が味わった罪悪感の原因を知った事の方がショックでした。
ましてや、一時は、愛したジュワンも関わっていたわけで。
そんなクズを自分が、オ・スジェが愛したこともショックでした。
そんな時、ユンサンから電話が入り、ユンサンとコン・チャンの会話を聞かされる状況になったのです。
あまりのショックと怒りで心が荒んでいたスジェ、コン・チャンの真っ直ぐな想いに泣けて来ました。
そして自分の選択がコン・チャンも自分もドブに落としたんだと思いました。大きな後悔と恥ずかしさを感じました。
実は、コン・チャンは、もしかしたらスジェは裁判を放棄したんじゃないかと思ったことがありました。
裁判の時ではなく、ロースクールに入って裁判記録を見た時でした。
スジェが呼んだ証人が、裁判で次々に証言を変えていたことがわかりました。だから、スジェ自身も途中で、この裁判は負けると感じていたようだとコン・チャンは気づいたのです。
ユンサンの話を聞いていたチョガプとヒョンチルは怒りました。弁護士だと言うのに、スジェは依頼人のキム・ドングを捨てるなんて・・・と。
誰でも間違いはするとコン・チャンは言いました。
「その人がどんな人だか知ったら、良い人だと知ってしまったら、何をされても気持ちは変わらない。どんな人だか知っているのに、変わる筈無いよ。」
悲しいくらいに一途なコン・チャンに、チョガプは切なくなりました。
翌日、コン・チャンがスジェのところに来ました。
ビルの前で屋上にいるスジェを見つめていました。
関係無いあなたがどんな人だか知ってるから
・・・と、コン・チャンが叫びました。
スジェはコン・チャンときちんと話をしようと思いました。
コン・チャンが隠して来たことと、自分のしたこととでは比べ物にならないと言いました。
しかし、コン・チャンは、一緒に捕まえようと言いました。ペク院長から事件の裏側を聞いたと。
スジェはそれでも拒否しました。
でも、コン・チャンは見てしまったのです。
スジェが事件に関して調べていることを。自分が調べて来た事にスジェが書き加えて検討していることを。
コン・チャンもあの10年前のあの夜、何があったのか、全てを知ることになりました。
ショックでした。
ずっと顔を背けて来た・・・とスジェ。ごめん・・・と。
後悔するのが怖かった・・・。本当に悪かった・・・。
コン・チャンは、おろおろとスジェを抱きしめました。
事件の概要は分かりましたが、犯人たちを追及するには、証拠がありません。
10年も前の事件ですから、証拠を集めるのも至難の業です。
ただ、スジェは分かっていました。ジュワン、ハン・ドンオ、イ・シヒョクは、自分で解決できるような器じゃないと。だから、必ず親たちが手を貸している筈だと思いました。
ソン・ミリムをはじめ、8班のメンバーたちにも協力を求め、事件を詳細に調べ始めたのです。
ペク院長の退任記念に模擬裁判が開かれました。コン・チャンの要望をペク院長が聞き入れた形です。
それに、チェ会長をゲストとして招聘しました。裁判官の役割を務めてもらったのです。
キム・ドングの事件と似た設定でした。
一旦犯人として捕まったものの、その後真犯人が現れ無実となった場合、取り調べた検事の罪はありかと言う内容。
被告の検事を務めたのはユンサン。そしてユンサンを職権乱用と監禁罪で追及する検事をコン・チャンが務めました。
チェ会長は裁判官として判決を下しました。
「後に真犯人が捕まったのは、真犯人の自白によってで、被告人である検事が事実を知りながら職権を乱用し拘束したと言う証拠はない。10人の真犯人を逃すとも、1人の無辜を罰するなかれと言うのが、刑事訴訟法の原則です。しかし、今回のように裁判の結果とは違う真実が後に明かされたからと言って結果に対する責任を問い、以前の捜査を職権乱用として処罰することはできない。そうなると、捜査機関の権限を委縮させ、100%犯人だと確信できない場合は罰することが難しくなり、社会的に大きな混乱を招く恐れがあるためだ。」
被告人は無罪・・・と。
確かに、チェ会長の判決理由は、正しいと思えます。
しかし、8班のメンバーは、なんだか釈然としません。
コン・チャンは帰ろうとしたチェ会長の車の前に立ちはだかりました。
そして質問しました。
キム・ドング事件について、ノ・ビョンチュルは何故真犯人にされて仮釈放前に死んだんですか?と。
しかし、チェ会長には全く動揺の様子は無く、反対に聞きました。君がキム・ドングならどうする?と。
「犯人を見つけます。必ず見つけます。」
コン・チャンは即答しました。
ハンスグループの手掛ける工事現場で起こった崩落事故で見つかった白骨遺体の身元がナジョンだと特定されました。
ナジョンの母スノクとのDNA鑑定の結果が出て、証明されました。
ニュースを聞いて、流石にチェ会長は動揺を見せました。
意表を突かれた表情を見せたのは、ジュワン。
どうも、ナジョンの遺体を処理したのは、ハ秘書室長だったようです。
まさか発見されるとは、誰も思ってもみなかったようです。
ジュワンは、ハ室長に激怒しました。
それを、チェ会長が叱り飛ばしました。
考えてみれば、ジュワンにハ秘書室長を責める資格はありません。全てジュワンたちのせいなのですから。
先日起こったノ・ビョンチュルの自殺は、この白骨遺体発見と関係があるのではないかと、世間で取り沙汰されるようになりました。
併せてキム・ドングの消息もいろいろ噂されるようになりました。
実は、これには8班の面々のSNS投稿も一役買っています。
チェ会長がキム・ドング=コン・チャンだと知った今、どんな危険が待ち受けているか分かりません。
世間がこの事実を知ってコン・チャンに視線が集まれば、迂闊に手を出す事も出来なくなるだろうとスジェが指示したのです。
“真犯人は、ニュースを見ながらびびってるかもね”
と言うチャットのコメントを見て、ジュワンは確かに焦っていました。
チェ会長も、ノ・ビョンチュルの自殺は白骨遺体が発見されたことで自責の念に駆られて・・・と言う情報を流せと、警察署長に怒りを込めて指示しました。
珍しく焦りの色が見えます。
同時に、事故の起こった地区の再開発事業に不正疑惑が浮上しました。
イ議員がハンスグループに便宜を図ったのではないかと言う疑惑です。
このところ支持率が上昇していたイ議員とハン会長は大慌てで対処に大わらわです。
これ、スジェが知り合いの記者に情報を渡したせいみたいですね。
スジェはナジョンの事件を暴こうと思うとユン代表とペク院長に話しました。
確実な証拠もないのに・・・とペク院長は反対しました。
スジェは腹が立ちました。
ペク院長は、あまりにも消極的だし、他人の状況をまるで分っていないと思ったのです。
このままでは、コン・チャンに危険が及ぶと言いましたが、ペク院長は不満な表情です。
ペク院長ってホント、自己チューだと思います。
口ではチェ会長たちを罰したいと言いながら、自分では全く動きません。いったいいつまで待つつもりなんでしょう。スジェたちが動いてくれるのを、文句を言いながら待ってる・・・そんな感じに見えます。
ナジョンは、やっと納骨されました。
コン・チャンは、それを少し離れたところでずっと見守っていました。
スノクは、食べ物を時々届けてくれていたのがコン・チャンだと気付いていました。
お葬式の間、コン・チャンがずっと付き添ってくれていたとソン・ミリムから聞かされ、コン・チャンの気持ちをやっと素直に受け入れる事が出来ました。
犯人ではないと分かった後でも、憎しみをぶつけて来たことを、コン・チャンに謝りました。
「ナジョンも帰って来たことだし、あなたももう来なくていい。」
と、スノクは言いました。
コン・チャンは泣きました。
家族から縁を切られた気持ちになったのかもしれません。迷惑をかけられても、顔を合わせるのが辛くても、家族と言う繋がりは失くしたくなかったのではないでしょうか。
スジェは、チェ会長に会いに行きました。
そして、10年前の事件の事を話し始めました。
ナジョンが殺された同じ日、別の事件が起こっていたことを、チェ会長は知りませんでした。
スジェは被害者の女性がペク院長の娘だとは言いませんでした。
ただ、ジュワン、ハン・ドンオ、イ・スヒョクの3人が起こした事件だと言い、証拠も見せました。
そして、自分のせいで濡れ衣を着せられたキム・ドング・・・。
スジェの指摘に、最初は反論する事も出来なかったチェ会長ですが、なんと、ここで隠し玉を出して来ましたよ。
スジェを黙らせるには絶好の隠し玉です。
ジュワンの娘ジェイは、スジェの娘だと言うのです。
スジェは死産したと聞かされていました。
しかし、生きていたのです。
チェ会長がスジェを騙し、ジュワンの子として大切に育てていたってわけです。
「それが事実でも、君は3人を捕まえられない。特にジュワンは絶対に捕まえられない。」