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イ・ミンスを呼んだチョ・テソプは、ヒウにしたのと同じ質問をしました。
「国会議員と検事の関係は何だと思うか?」
「虫酸がはしる関係。」
と、ミンスは答えました。互いを利用して権力のカルテルを形成する関係だと。
そして、チョ・テソプも一役買っていると。
そう言いながらも、ミンスはチョ・テソプに付くと言いました。
ヒウを牽制出来るかと問われ、倒すことも出来ると答えました。その代わり、チョン・イルボをくれと。
ミレ電子社長です。
これまで何度も罪を償わせる事ができず悔しい思いをしてきた相手でした。
それだけじゃなく、ミンスの父に濡れ衣を着せたのもチョン社長だったのです。
ヒウを牽制出来るのは自分だけだというミンスの言葉をチョ・テソプは頼もしく感じたようです。
「チョン社長を捕まえろ。」
チョ・テソプが言いました。
イ・ミンスは、ヒウに正直にチョ・テソプに付いたと言いました。
ヒウは、ミンスが心配でした。
が、ミンスはあっけらかんと、まずはキム検事長を捕まえようと言いましたよ、ヒウはその次だと。
そして、キム検事長の妻の不正の証拠を渡しました。
検事総長任命の連絡を待つばかりとなっていたキム検事長。嬉しさは隠せません。
検事総長となった暁には、新しい検察をつくると意気込んでいました。
新しい検察の姿を国民に見せるために、検察が財界の顔色を見ず法は万人に平等だと言う事を証明する事件が必要だとチョ・テソプは言い、キム・ヒアの捜査をしろと命じたのです。
キム検事長は、了解しました。
ところが、キム検事長の喜びは一気に消え去る出来事が起こったのです。
ファン議員が、匿名の者から情報提供があったと記者会見を開きました。
そこで明かされたのは、ヒウやチョン部長検事、チ検事が地方の検察だった時に摘発した麻薬密売、人身売買事件に関する情報でした。
ヒウたちは、警察署長等を捕まえる事は出来たのですが、ク議員は名簿から逃れることが出来ていました。
それを指示したのは、キム検事長でした。
ファン議員は党で議論した結果、ク議員とキム検事長を検察に告発すると決めたと言いました。
ファン議員に情報提供したのは、勿論、ヒウでした。
これだけではありません。
東部地検がキム検事長の妻が脱税等の不正を行っていたことを掴み、公表したのです。
勿論、キム検事長にとっては痛手です。
しかし、これくらいではチョ・テソプが揺らぐことはありません。容易に処理する事も出来るでしょう。
ただ、こうなったキム検事長を救い出す価値があるかどうか、チョ・テソプは迷いました。
チョンハの株を手に入れようと画策していたチョ・テソプに、この時点でキム検事長の息子の保有していた株がヒアの手に渡ったという情報も入りました。
先日、キム検事長からその株を受け取ったばかりでした。が、その時点で株はサンマンに所有権が移っていて、今回、サンマンからヒアに移ったと言うことです。
その情報を知らなかったなんて、キム検事長が油断したとしか思えません。
キム検事長が息せき切ってチョ・テソプを訪ねて来ました。
すぐに妻もヒアも捕まえると言いました。5日くださいと。
チョ・テソプは家の事は自分で処理しろと命じました。
この時はまだ、検事総長の座はキム検事長で動かないと考えていたのです。
ところが、その時、最後の爆弾が投下されました。
ハンミが、自分はキム検事長の庶子だと発表したのです。TVカメラの前で。
キム検事長は凍り付きました。
跪いてチョ・テソプに縋ろうとした瞬間、チョ・テソプが怒鳴りました。
「跪くな」
そして、検事らしく終わらせろと。
キム検事長、呆然と部屋を出て行きました。
チョ・テソプはハン・ジヒョンに言いました。
「キム・ヒウに伝えろ。キム・ソクフンを捕まえろと。」
庶子の問題まで自分に解決することは出来ないと言いました。
検察に戻って来たキム検事長を待っていたのは、ヒウたち。
大勢のマスコミの前で、ヒウはキム検事長を逮捕しました。
キム検事長の取り調べはヒウが行いました。
ヒウは録画のスイッチをオフにして、キム検事長にチョン部長検事の供述の録音を聞かせました。
支庁長だった時、ク議員の名前を容疑者名簿から外すよう当時次長検事だったキム・ソクフンに電話で指示されたという内容です。
そして、ヒウ自身も、以前ファン議員が暴露した性接待事件の時の容疑者リストと自分が受け取ったリストとは違った事を知っていると言いました。
キム検事長は、自分の指示じゃなかったことを知っているだろ?とヒウに言いました。
今回は逃げられないでしょうと、ヒウ。
お前も指示されたのか?と聞かれ、ヒウは頷きました。
ヒウは、ハンミがどれほどの決心で告発したか、理解してあげてほしいと言いました。
流石に、キム検事長、何も言いませんでした。
ここでヒウはスイッチをオンにしました。
「容疑を認めますか?」
と言うヒウの問いに対し、キム検事長は一瞬の躊躇の後、答えました。
「認めます。」
この件に関するヒウの記者会見を見ながら、チョ・テソプはハン・ジヒョンに命じました。
ヒウの弱点を探せと。
そして、東部地検のユン検事長を検事総長にする決心をしました。
チョ・テソプがヒアに会いに行きました。
この時点でチョンハには国税庁の特別調査が入っていました。勿論、チョ・テソプの指示です。
ヒアもお見通しです。
終わらせてほしいなら、ヒアの兄ヨンジュンを会長にしろと言いました。
が、ヒア、一歩も引きません。
キム検事長無き後、中央地検長の座に誰が座るか、注目されていました。
チョ・テソプは、チョン部長検事に声をかけました。
条件は、ファン議員を政界から追い出す事と、ヒウやチ検事と離れ、ガンジンを傍に置くこと。
チョン部長検事は悩みました。
昇進に興味は無く、信念を貫いてきた正義の検事です。
信念を捨てる機会が無かっただけだと、チョ・テソプは考えていました。機会があれば、信念など、捨ててしまうものだと。
ヒウは、チョン部長検事が中央地検長候補となっているとファン議員から聞きました。
最近のチョン部長検事の様子がオカシイのを、チ検事共々気付いていました。
そのせいかと、考えました。
チョン部長検事は、悩んだ末、チョ・テソプに断りました。
潔く断って席を立ったチョン部長検事。
「今ここを出て行ったら、左遷じゃ済まないぞ。信念を守ろうとして、全てを失うこともある。」
と、チョ・テソプ。
君が必要だとチョ・テソプ。
「私の機嫌をとって媚びへつらう奴らより君のような剛直で信頼できる人間が必要なんだ。」
では・・・とチョン部長検事。
「私に中央地検の捜査権と人事権をくだされば考えてみます。」
その足で、チョン部長検事はヒウとチ検事に会いに行きました。
そして、チョ・テソプに会って来たと言いました。
中央地検長の話は断ったと。
ヒウに罠が仕掛けられました。
武器を扱う会社のチョン・セヨンと言う女性にヒウを誘惑させようって魂胆・・・
チョン部長検事が中央地検長に決まりました。
ヒウ、話が違うと驚きました。
いくら前世の記憶が残っているとはいえ、ヒウが前世と違った動きをすることで、周囲も変わってきています。ヒウの思った通りには進まないことも多々出て来ました。