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スニャンカードの破綻は、政財界に大きな影響を与えることになります。
政府からも、債権者からもスニャンカードを買収してほしいとミラクル社に働きかけがありました。
しかし、ミラクル社は買収しないと発表。
政府も債権者団体も、責任を擦り付け合うばかりで、この混乱を収める方法を導き出せません。
ドジュンが言いました。条件を飲んでくれるなら、ミラクル社が責任を取ると。
借金救済制度の導入です。
ドジュンは、前世でヒョンウの父の借金で苦しみました。
同じように苦しむ多くの長期延滞者・・・50代の個人事業主と失業者を救済すべきだということです。
それによって、ヒョンウ父・・・そしてヒョンウを救いたいと思ったのでしょう。
それを叶えてくれるなら、スニャンカードとデヨンカードを買収すると、ドジュンは言いました。
政府も債権者団体も、異論はありません。
ヤンチョルの1周忌追悼式が行われました。自伝や様々なヤンチョルの遺品が展示され、多くの人がヤンチョルの威光を偲びました。
ヨンギの妻のジョンレが実家の資金でスニャン物産の株を買い占めたこともあって、ヨンギがスニャンの新会長になることはほぼ決まりだと誰もが思っていました。
そんな時、ヨンギの前にドジュンが現れました。
ドジュンは、スニャンカードがある会社に買収され、正常に戻ったと伝えました。
つまり、ヨンギがドンギの借金の肩代わりをしてまでも手に入れようとしたスニャン物産の株は、手には入らないと言う事です。
その上、イ元秘書室長は、自分の名義だったスニャン物産の株をドジュンに譲っていましたから、現段階でドジュンがスニャン物産の筆頭株主となっていたのです。
ヨンギは激怒しました。
最初からそのつもりだったのかと。
ドジュンは頷きました。
ソンジュンは、父に怒りをぶつけました。
ソンジュンは、総帥としての実力が父親に無いことを、早くに気づいていました。
しかし、ヤンチョルが長子相続を主張してきていたため、父から自分への長子相続のために、必死に父親を支えて来たのです。
同時に、父を見下している感情をヤンチョルに悟られないよう、最大限に気を遣って来ました。
息子に見下された親にスニャンはやれないとヤンチョルが言い出すんじゃないかと、怯えて来ました。
なのに、その結果がこれかという事です。
ドジュンに負けて、項垂れて何もしないでいる父親にソンジュンは幻滅したのです。
ソンジュンは、まだ諦めていませんでした。
しかし、ヨンギは大きなショックを受けました。
ドジュンにしてやられたと言う事以上に、頼みの綱の息子ソンジュンが自分をそんな目で見ていたというのが分かったからです。
ドジュンは、一区切りついたということで、オ・セヒョンとワインでも・・・と思いました。
ところが、オ・セヒョンは家族と用事があると言いまして。
レイチェルは、他に一緒に飲みたい人がいるのでは?と言いました。
ミニョンに会いたくなりました。
2人で歩いた道で、偶然向こう側の通りを歩くミニョンを見かけました。
しかし、声はかけませんでした。まだだと思ったのかもしれません。
ドジュンの母へインが優しく見つめながら言いました。
ドジュンはあまりにも礼儀正しい良い子で、下宿生なのか息子なのか分からなくなる・・・と。
「お母さんは毎日祈ってる。真面目で礼儀正しい息子に、辛い時、そっと手を差し伸べてくれて、内面をさらけ出しても恥ずかしいと思わない人に出会って生きていけるようにと。」
愛情がこもっていますよね。
私も、物凄く共感したセリフです。
ドジュンも嬉しそうに微笑んで言いました。
「いるよ。そう言う人と出会った。」
へインは、ほっとして、本当に嬉しそうに微笑みました。
野党大統領候補への違法献金疑惑が持ち上がりました。
仲介役とされる弁護士が事情聴取されました。
法務大臣となったチェ・チャンジェは、手を緩めることなく、違法献金の捜査を進めると発表しました。
聖域は無い・・・と。
すぐさま、チェ法務大臣はヨンギたちに呼ばれました。
家族なんだから、簡単に終わらせてと当然のように言うファヨン。
しかし、チェ法務大臣は聞き入れませんでした。
ドンギは、帰ろうとしたチェ法務大臣を呼び止め、何やら囁きました。
ドジュンが違法献金を仲介者に渡した疑いで緊急逮捕されました。証拠隠滅や海外逃亡の恐れがあるとされたのです。
担当検事は、ミニョン。
結局、また会ったわね、担当検事と容疑者として・・・とミニョン。
ヨンギ、ソンジュンたちは、ほっとしました。
ドジュンの動きを止められると思ったからです。
ハ運転手も事情聴取されていました。
仲介者の弁護士が、ハ運転手を介してお金を受け取ったと供述したからです。
この間、ドンギはまたこそこそと動いていました。
オ・セヒョンと手を組もうとしていたのです。
しかし、オ・セヒョンが易々と口車に乗る筈はありません。今ではドジュンに心酔しているわけですから。
オ・セヒョンにきっぱりと断られたことで、ドンギは、またミスしたことになります。
お前の意見に従ったせいで、失敗続きだと、怒りをペク常務にぶつけました。
この時、娘のイェジュンが情報を持って来ました。
なんと、ペク常務、個人で投資をしていて、その収益を維持するために横領までしていたと言うのです。
イェジュンは、常々、ペク常務の胡散臭い占いで経営方針を決める父のやり方に疑念を抱いて来ました。
だから、ペク常務について調べたんでしょうね。
ペク常務は捨て台詞のように
「私からの最後の助言です。副会長の今月の運勢は、災難と背信です。」
と言って、部屋を出て行きました。
ミニョンは、ドジュンが犯人だとは思えませんでした。
こんなにすぐに捕まるような事をする人じゃないと感じていますから。
ハ運転手の行動を詳細に調べさせました。それによって、指示した真犯人がそれで分かると思いました。
ドジュンは罠にはまったんだと思ったのです。
その捜査によって浮かび上がったのが、ペク常務でした。
事情聴取されたペク常務は、情状酌量を条件に、全てを供述しました。
ドンギの指示に従っただけだと。
ハ運転手は、ドンギのスパイで、常にドジュンの動向を報告させていたと。
莫大な額の献金の出所も、証拠を示して白状したのです。
ドンギが召喚されました。
しかし、ドンギは同じ事を繰り返すだけで、罪を認めません。
ドンギの妻ジナは、ヨンギに頼ろうとしました。
しかし、ヨンギは冷たく突き放しました。
ジョンレからも、嫌味を言われたジナは、悔しさを必死に堪えました。
ソンジュンは、既に手を打ってありました。
だから、ヨンギたちが罪に問われることは避けられると信じていました。
しかし、それは思い過ごしで。
死なばもろともと、ジナがジョンレが得意げに話していたことを思いだしたのです。違法な資金を実家から集めたと言いう話を。
検察は、スニャン物産の捜査を開始し、ジョンレの実家の会社に家宅捜査に入ったのです。
ジョンレ、いくら後悔しても、もう遅かった。
スニャン物産が借名口座を使って資金を隠匿していたことが判明してしまいました。
その資産が政治家に献金されたということまで。
スニャンの裏金が暴かれそうです。
ミニョンは、全てドジュンの計画だと思いました。
自分を逮捕させることで、スニャンの実態が暴かれるようにしたんだと。
スニャンを継ぐためなら、違法な事までしようと考えたの?と、ミニョンはドジュンに問いました。
「僕は一日も忘れたことが無い。この家に生まれた理由と、伯父たちや従兄が僕にとってどんな人か。僕は決してそんな財閥にはならないと思ったんだ。」
以前、ミニョンは、ドジュンに言ったことがありました。もっと悪い人になると。
「僕たちが別れた理由はそれか?」
やり直そう・・・とドジュン。
「僕がもっと悪くなることは無いから。」
それでも信じないミニョンに、ドジュンは新聞記事を示して言いました。
「この重量挙げの選手がメダルを取ったら、また会おう。」
ドジュンは釈放されました。
ペク常務がドンギを裏切ったのも、いえ、その前にペク常務の投資等の情報をイェジュンに知らせたのも、ドジュンやオ・セヒョンでした。
ドンギから裏金を引き出そうとしたのも、罠にかけるためだったようです。
スニャン物産の裏金にまで捜査の手が伸びると予想され、ヨンギやソンジュンは何とか手を打とうとしました。
チェ法務大臣に縋ろうとしましたが、スニャンの責任者を出頭させるしか手は無いと言われてしまいました。
誰が責任を取るかと、役員会で話し合われました。
財務担当者であるキム室長が良いだろうとソンジュンは言いました。
しかし、キム室長は、自分では納得してもらえないだろうと言いました。
国民が納得する人物・・・となった時、役員たちはソンジュンを見つめました。
愕然としたソンジュンは、父ヨンギに縋ろうとしましたが、ヨンギはあっさり拒否。
「お前がいないと何もできない。お前がスニャンを代表して矢面に立ってくれ。」
以前、ソンジュンが怒りに任せて散々父を侮辱したツケが回って来ました。
絶望的な気分になったソンジュンにヒョンミンが知恵をつけました。父を倒せばよいと。
ソンジュンは、出頭した時、マスコミのインタビューを受け、答えたのです。
「スニャングループの裏金問題の責任は、父であるチン・ヨンギ副社長にあります。父は言ってました。スニャンに関する全責任は自分にあると。僕も父の教えに従い、取り調べに真摯に応じます。」
自分は潔白だと言う意思表示ですな。
当然、ヨンギは激怒。
出て行けと叫びました。
「父さんが、僕無しでスニャンを守れると?ドジュンの相手は僕がします。」
ソンジュンはそう言いました。
ドジュンは、ヤンチョルの遺産の全額を寄付しました。
それによって、ヨンギとドンギの失態で地に落ちたかに思えたスニャンの威光が、再び盛り返す兆しを見せ始めました。
ドジュンの人気も上昇しました。
そして、スニャン物産の株主総会で次期会長に選任されたのです。
ドジュンは、スニャン博物館に飾られているヤンチョルの写真に挨拶に行きました。
スニャンを必ず買うと言う約束を守りました・・・と言いました。
ふと思いました。
自分は復讐に成功したんだろうか・・・と。それとも、ヤンチョルの真の孫になれたんだろうか・・・と。
確かなのは、ヤンチョルに会いたいと言うことでした。
ドジュンが言っていた重量挙げの選手がメダルを取りました。
ニュースを見たミニョン、微笑みました。
ドジュンから電話が入りました。
「再会する日が来たね。待ってて、今すぐ行く。」
ところが、その途中で、ドジュンは事故に遭うのです。
停車中の車の後ろから、トラックが突っ込んできたのです。
遠くなる意識の中、ドジュンは思いました。
例外は無かった。前世で起きたことは、現世でも必ず起きる・・・と。
そして分かったことがもう一つ。
ドジュンを殺したのは、なんと、ヒョンウだったのです
突っ込んで来たトラックから降りて来たのは、ヒョンウでした。
ええーっと、思わず声が出てしまいましたよ、あたくし