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カイとサンは、泣きながら抱き合いました。
サンは、これまでのこと、自分が持つようになった不思議な能力のこと等、全て兄に話しました。
カイは、もう戸惑うばかりです。
冷静になると、カイはもうここに来るなとサンに言いました。ドンジュにも、会った事は話すなと。
危険だからと。
サンはもう離れてしまうのは嫌でした。一緒に暮らしたいとカイに言いました。
しかし、カイの気持ちは変わりません。
「お前の知るイ・ハヌルはもういない。27年前にその名前を捨てた。」
サンは、カイの状況は全て理解しているし、危険だと言う事も分かると言いました。だから、ここに来るのも気を付けるし、誰にも何も言わないから、二度と消えないで・・・と。
カイはサンに約束しました。
父が作った木製の車の引き出しからテープを見つけたドンジュ。
引き出しの中には、手紙も入っていました。父から幼い息子に宛てた手紙でした。
手紙は、車を作った直後に書かれたもののようです。
ドンジュが成長して感じる辛さや苦しさを癒して元気にさせたくて書いたものでした。だから、出来るだけ遅く見つけてほしいと書いてありました。
ドンジュが生まれて、どれほど幸せかと。
ドンジュがお金持ちになるより、弱くて小さな命を精一杯愛して、毎日に喜びを感じ、喜びを与える人になってほしいと。
愛情があふれた手紙でした。
泣けそうでした。
この状況を、時計に仕込んだ盗聴器でミョンソクは聞いていました。
兄テマンの弱みを思いがけず掴むことが出来たと、ほくそ笑んでいます。
キム刑事と、彼が捕まえて来たピョン議員の手下の取り調べが始まりました。
キム刑事は正直に全てを話しました。
手下も、最初はだんまりを決め込んでいましたが、結局、口を開いたようです。
ドンジュは、パク刑事にビデオテープが見つかったと報告しました。
もうこれでピョン議員は言い逃れ出来ないと、ドンジュもパク刑事も高揚して来ました。
裁判になったら、ピョン議員はテマンたちも道連れにするに違いないと。
一緒にビデオを見ていたヨンテは、ふと、ドンジュの小説が事件と酷似している事に気づきました。
それを指摘されたドンジュは、もう隠しておくことは出来ないと思ったようです。
意を決して、自分が書いたものではないと言いました。
親友であるヨンテに失望されると覚悟していたでしょうね、ドンジュ。
流石に驚いたヨンテ。
しかし、素直に謝るドンジュに言いました。大丈夫だ、訂正すればいい・・・と。
「誰でも過ちは犯すけど、訂正する勇気はなかなか持てない。お前はすごい。」
ドンジュ、救われましたね。
そしてこの会話も、ミョンソクは盗聴していたのです。
やっと疑問が解けたと思いました。
テマンは、サンについての調査報告を聞きました。
不思議な能力を持つ存在だということも知りました。謎が深まるばかりです。
そんな時、チェ検事がまたおろおろしながらやって来ました。
キム刑事と手下が捕まったと知り、お尻に火が付いた気がしてるのです。
すぐさま、ピョン議員と話をつけなくてはと、部下を家に向かわせたようです。
そこで、ピョン議員の死を知るのです。
テマンは、初耳と言った体を装いましたが、チェ検事は、テマンが手を回したと、察したようですね。恐怖の混じった表情で笑顔のテマンを見てましたもんね。
オチーム長のところにも、ピョン議員の死が報告されました。
目標を失った感じです。チーム員全員が呆然としてしまいました。
ドンジュがピョン議員の死を知ったのは、ヨンテからの連絡ででした。
カイと別れて帰って来たサンに、ドンジュはテープを見つけたと話しました。
すぐにでも見せてほしいとサンは言いましたが、ドンジュはいまいち気がすすみません。
27年前の事件の事は勿論、ハヌルが暴行を受けている様子も写っていたからでしょう。
それは、カイが復讐を決意する間接証拠となる恐れがありますからね。
その頃、カイは尾行されている事に気づいていました。
サンを送って行った時、サンを監視していたテマンの手下に目をつけられたようです。
しかし、上手く撒きました。
直後にサンから電話が入りました。公衆電話からです。
これは、カイが指示した連絡の取り方でした。秘密を守るため、自分の携帯を使わないよう、サンに指示してあったのです。
サンが言いたかったのは、テープが見つかったことでした。と言う事は、カイに疑いが向けられる可能性が出て来たと言うことです。警告しておきたかったのでしょう。
「兄さんの言うとおりだ。僕は平気だから、連絡をくれなくていい。上手く隠れて。」
カイは、サンが何を言いたいのか、分かりました。
テマンのところに、イ刑事とパク刑事が話を聞きに来ました。
警察署を出た後、テマンと会っていた事は既に掴んでいましたからね。
テマンは、話したことを正直に答えました。
アリバイはありますからね、恐れる事は無いテマン。堂々と冷静に答えました。
イ刑事は、重要な点を確認しました。カイが撮ったピョン議員の告白テープが届いたか?と言う事です。
テマンは、誤魔化しました。
イ刑事は、もう一つ・・・と言って、ナ教授と失踪前に最後に会いましたね?と聞きました。
テマンは、余裕のあるような態度で、答える事は無いと言いました。
イ刑事は、カイの思惑を確信しました。
テープをテマンに送る事で、自らの手を汚さずにピョン議員を殺されようと考えたんだと言う事です。
様子の変なサンに、何かあったのかとドンジュは聞きました。
サンは、カイと会った事を打ち明けました。そして危険な状況にならないために、カイに近づかない事が重要だと。
ドンジュは言いました。カイが永遠に捕まらない事を、俺も祈ってる・・・と。
「しかしそれは俺たちの望み通りにはいかない。そして真実を明らかにするということは、ハヌルさんも俺もすべて含まれるんだ。結果がどうなろうと、受け入れる覚悟が必要だ。確かなのは、映像が表にでれば、ノ・ミョンナムさんの冤罪が晴れる。それだけでも十分に価値がある事だ。ハヌルさんもそれを願ってる筈だ。」
テマンとヘギョンの前に、突然、カイが現れました。
流石にテマンも驚きました。
ピョン議員を殺してくれてありがとうと、カイ。
テマンも、ここに至っては、カイの思惑を察していました。ピョン議員をテマンに殺させるためにテープを送ってきた上で、解放したということです。
カイは、それだけじゃないと言いました。最も重要な事があると。
「何の備えも無く、ピョン議員を解放したと思うか?お前はこれで時効前の殺人事件の容疑者になった。」
えピョン議員に付けた盗聴器からの音声データのこと
人殺しと、テマンが叫びました。
カイは冷静に言いました。
イ・ハヌルは死んだ、死んだ人がどうやって人を殺せるか、証明してみろと。
その時、チェ検事がやってきました。
チェ検事は、カイの姿を見て、腰を抜かすほどに驚きました。
テマンは、いつも臆病な態度をとるチェ検事に当たりました。
いつも言われっぱなしのチェ検事も、この時は我慢できませんでした。
「ナ・サンウを殺したのはお前だろ友達を殺して老いて偉そうに」
パク刑事は、イ・ハヌルがノ・ミョンナムの近くにいたのではないかと、思い始めていました。
で、思いだしたのです。以前、ノ・ミョンナムを探していた時、偶然会った人物のことを。
調べてみると、コンテナハウスに住んでいて、名前は、チョン・チャングン。図書館司書をしていると分かりました。
以前施設に居る父親をカイが訪ねていましたよね。あの認知症の父親が唯一の家族らしいです。
カイは認知症の父親であることを利用して、まんまと息子に成り代わったということですね。
サンが倒れました。また両手がしびれたようになっています。
27年前の事件のテープを見た直後でした。兄が暴行を受けているのを見てしまったのです。
ドンジュと、丁度来合わせたパク刑事が発見しました。
以前知り合ったイ医師が手当てをしてくれました。精神的に弱っているようだとイ医師は言いました。
その頃、カイが持っている“石”・・・サンがドンジュ父から託されたリュックに入っていた石が輝き始めていました。
この石、どういうモノなんでしょう。イ・ハヌルはどうやって手に入れたモノなんでしょう。
27年前の事件のビデオテープの原本をくださいと、パク刑事はドンジュに言いました。
公開した後で渡すと、ドンジュは言いました。
自分が矢面に立たされることは覚悟のうえで、ドンジュは公開しようと考えていました。
ドンジュは翌日のニュースに出演しました。
こうすることで、全国民に知らしめようと思ったのでしょう。権力者によって妨害されないように。
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