前回の記事は、こちらから。
一気完観です

この作品、本当に一気に観ちゃいますね。全然長く感じませんでした。
イルチュンが突然目の前に現れて、インスクとハン室長はすっごく驚きました。でも、室長はもう完全に開き直り。
イルチュンが問い詰めても、改悛どころか身体の不自由なイルチュンを突き飛ばして出て行きました。インスクは、やっぱり夫を愛しているんですよ。必死になって弁解しようとしましたが、イルチュンは聞く耳を持ちません。
なかなか立ち上がれないイルチュンに手を差し伸べたのはマジュンです。
マジュンは実の子じゃないと分かってからも、やっぱり父イルチュンを慕い、ひたすら認めてもらいたいと願い続けて来ました。だから、この時も室長ではなく、イルチュンに手を差し伸べ、14年前から自分が全てを知っていたと白状したのです。
イルチュンは、幼いマジュンがどれほど心を痛めたか、それを思いやってショックだったのかも。自分が受けたショック以上に、マジュンの苦しみが辛かったんだろうと思います。
イルチュンは、上手く表現出来なかったけど、マジュンの事もタックと同様、愛してきたのですから。
青山工場の建て直しに悩むタックに、長女ジャギョンは米粉を使ったパンの提案をしました。彼女は、父から頼まれたということもありますが、タックの一生懸命さに心を打たれたのです。
パルボンパン店のメンバーに協力してもらって、白い米粉パンは完成。
それを、青山工場の取引先の社長に試食してもらうんです。食べた社長たち全員、味に驚くのですが、工場長からのお達しがあった所為か、その場では納入を拒否。
工場長も、そうは言いながらも、試食した時、思わずその美味しさに微笑んでましたからね。相当美味しく出来てたんでしょ。
これは、結局、その後、思いなおした社長さん達が個別に注文してきたもんだから、青山工場での生産が開始。
それによって、工場の業績も回復傾向に。タックの会長代理としての腕も評価は上昇。
生産を開始した時の、工場長の生まれ変わったような生き生きとした表情がパン職人として生きて来た事の証明ですね。他の工場の従業員たちも表情が明るくなり、すっかりタックの意気込みに乗せられた感じです。
いくらハン室長がお金で釣っていても、彼らには職人としての思いがあり、生きがいを見いだしたことで、室長の命令には従えない気持ちになったのですね。
こうやって、一人、また一人・・・と、タックの味方が増えて行きましたね。
ユギョンは、結婚後、壊れて行くようです。マジュンが少しずつですが立ち直ろうとしてるのに比べて、彼女はどんどん別人のようになって行きました。
マジュンが話した秘密で、マジュンは荷物を下ろした気分になったのだろうけど、それを聞かされたユギョンは、インスクを追い詰める機会と思った事で、自分自身をも変えてしまったようです。
ねちねちとインスクを追い詰めるユギョン。
その秘密だけじゃなく、自分の父を使ってタック母を拉致したこと、自分に辞職届を無理やり書かせた事…等々。これらの件を世間に公表する事で、インスクと室長を追い詰める事が出来る・・・とインスクに言いました。
昔の事で何が出来ると強がっていたインスクですが、復讐の仕方にはいろいろあると思い知らされたようです。大きな会社を経営してると、世論は怖いですもんね。嫁の口から家庭内部の事が暴露されたとあっちゃぁ、そりゃぁ、世間の風当たりは強くなりますし、一線から退かざるを得なくなることは必至。
ユギョンは、それを狙っているようです。インスクに成り変わってコソン食品の女主人になろうと言う事です。
タックが着々と業績を残しているのに対し、マジュンは、新商品開発チーム長でありながら、まったく何もしていません。それをマジュンに忠告した室長。
でも、マジュンは反発。そして、きっぱりと言いました。
「誤解するな。僕はク・マジュンで、コソン食品会長のただ一人の息子だ。父に背いた人は、僕にとっても裏切り者だ。」
クラブでお酒を飲んで荒れるマジュンを連れ戻しに行ったのはタックです。タックは、マジュンの様子を心配していたのです。
マジュンを無理やりパルボンパン店に連れて行ったタック。
「俺たちの3次試験はまだ終わってない。」
そう言ってマジュンに見せたのは、パルボン先生が残した3次試験の課題。
“この世で最も幸せなパン”
先生が最後にタックに言ったのは、マジュンのこと。マジュンと生涯共に生きていけ・・・と。
マジュンに、先生の愛情が沁み渡った瞬間でしたね。タックの気持ちもやっとマジュンに通じたみたいです。ただ、タックの考え方は理解は出来ないかも・・・とマジュン。仕方ないね、性格が違うもん。
インスクは、夫に旧悪を知られ、同じ家に住んでいても顔も見てくれない夫に、気力も萎えたようです。ユギョンに女主人としての立場も取り上げられようとしてますしね。マジュンにも秘密を知られましたし・・・。
ここでやめたい・・・と室長に言いだしました。
室長は、その言葉にショックを受け、決してやめない
・・・と。
室長がここまでやってきたのは、マジュンがコソンの頂点に立ち、全てを手に入れたら、自分のところに来てくれると昔インスクが約束したからだ・・・と言うのです。それだけを望んでここまで来た・・・と。
でもねぇ、インスク、薄情にも、その約束忘れちゃってましたよ。室長の言動が全て自分の為だったと知って、却って驚いてる始末。
室長も、薄々インスクの夫への想いに気が付きながらも、その約束に縋ってきたんでしょうねぇ。哀れです。
これで、室長のタガが外れたって感じ。
ジングを罠にかけて、黒幕をあぶり出そうとしました。でも、そこは会長の方が読みが深かった。
捕まえたはずのジングは、あっけなく会長の部下に解放されましたし、自分の手下は捕まえられてました。そして、会長に呼び出されたのです。
「二つの選択がある。検察に電話するか、海外に行くか。海外に行く方を選んだら、無事に国を脱出することが出来る。ただし、一生帰国することは許さない。」
それが自分の二人の息子をお前から守る方法だ・・・とね。マジュンも自分の息子だと主張したってことかしら?
その言葉を聞いた室長は激怒。
でもね、この時、室長も最後の手段に出てたんです。
タックを会長が目覚めたと言って呼び出していたんです。
「コソンを選ぶか、息子を、タックを選ぶか。」
そう室長は言いました。この時、‘自分の息子’・・・とタックの事を言いましたから、それはすなわち、マジュンは自分(=室長)の息子だと暗に示した事になるのかな?
会長がその言葉を聞いて、タックの無事を確認しようとしたんですが、電話に出た秘書が安易に‘無事’と言っちゃったもんだから、会長は安心しました。室長は、失敗したと思ったかも。
タックを連れ出したのは、秘書課で唯一室長の味方をしていた人。
でも、彼がタックを呼び出した事は工場の従業員に知られてました。マジュンは、会社で秘書からタックが居ないとの知らせを受けました。その時、彼は室長の机から盗み出した二重帳簿を会長に渡そうとしていたんです。
そして、一人の秘書がタックを呼び出したと聞いたんですが、その直後、その秘書が会社に居るのを発見。
全てを知りました。
そして、室長の企みを聞きだし、警察に通報したんです。
タックは、会社の屋上に連れて行かれてました。
そこに現れたのは、空港に連れていかれる途中で言い訳をして会社に戻って来た室長。彼は、タックを自分の道ずれにしようとしてたんです。
室長は、これまで何度もタック母子の命を奪う機会があったのに、迷った挙句見逃してきた結果がこれだ・・・と、タックを屋上から突き落とそうとしましたよ。
争う二人。
でもね、ジングが駆けつけ、警察も到着し、一件落着。
逮捕された室長にマジュンが面会に行きました。
「一度だけでも尊敬出来る姿を見せてくれていたらよかった。そうしたら、その一つの記憶だけで生きやすくなったのに。あなたを許すのがずっとラクだったのに。僕が傍で見てたんだから、立派に生きてよ。アジョッシー。」
これがアジョッシーと会う最後だ・・・と言ってマジュンは出て行きました。
最後まで“アボジ”とは呼びませんでした。
イルチュンが、もしかしたらインスクを許すのかと思いましたが、そうじゃなかったですね。一緒に住んでもかまわないが、何も私に望むな…と言いました。
そんな彼女に追い打ちをかけたのがユギョン。
「会長から妻としての信頼を失い、頼りになる室長もいない。そんな状態で偉そうに言えるんですか?お義母さまには、もう何も無いじゃないですか。」
そんなユギョンの姿に衝撃を受けたのはマジュン。このままではいけないと、ユギョンと海外に行くことを選択。
マジュンが大人になり、ユギョンの傷を癒してあげられるようになりましたね。
そして、ミスンとタックですが・・・。
ミスンは前からタックに“好き”と言ってるのに、タックは鈍くて伝わらず、ミスンは歯がゆい思いをしてます。
でも、その気持ちを知った家族が、それとなーく仲を取り持とうとしてたのが笑えます。皆のタックを窺う表情が面白いんですよ
タック、実は、気づいていたんです。
ただ、ユギョンへの想いが強くて、その気持ちを整理出来なくては、ミスンの気持ちを受け入れることは出来なかった・・・と言いました。
この二人、可愛いです
そして、理事会の日。タックは満場一致で会長代理となりそうなところを、辞退。推薦したのは姉のジャギョンでした。
マジュンも、異議なし。
最初、女性だから…と反対していた理事たちを、タックとマジュンが説得。
ジャギョンも、尻込みしてましたが、弟二人の気持ちを理解し、引き受けることになりました。
タックは、パルボンパン店に帰って来ました。
何故か、秘書の一人も辞職して見習いとして付いてきましたよ
家族皆がそれぞれの道を歩み始めました。
ただ、インスクは広い屋敷に一人ぽつんと居ます。
面白かったですねぇ。
ラスト、会社をジャギョンに託したのが良かったと思いました。マジュンにかな?と思ったのですが、それではありきたりですしね。
インスクはマジュンはイルチュンの息子だ・・・と言い張ってましたが、結局、そこんところを明らかにはしませんでしたね。マジュンと室長、イルチュンは室長の息子と思ってますし。イルチュンは、そうだと思っていても、自分の息子だと言う意識は変わりません。
マジュンは、最後にタックに弟じゃないと言いましたが、タックはそれを信じませんでした。
喧嘩友達のようなタック&マジュンの姿が良かったです。