午後の話しですが、事務室の一角でにぎやかな声が聞こえてきました。
何かなと思って、にぎやかな声の方向へ行ったら、かわいい赤ちゃんが輪の中心にいました。
この前、出産のために退職した方が、生まれた赤ちゃんを披露しに来ていたんです。
まだ、人見知りをしない年頃なので、あやしてくれる人に、愛想を振りまいていました。
これじゃ、皆からにぎやかな声があがるわけです。
で、私も抱っこさせてもらいました。
「おっ、違う爺さんが登場したぞ」と冷やかされながら抱っこしたら、赤ちゃんはこんなに軽かったかなと感じました。
「抱き方が上手だね」と誉められたんですが、これでも自分の子供を子守したり、風呂に入れたりしましたから、抱っこは慣れていると自負しています。
ただ、赤ちゃんを抱っこしたのが、遙か昔だったので、いささか不安でしたが、体が覚えていました。
私にも天使の笑顔を見せてくれて、ちょっと幸せな時間を味わいました。
朝は雨模様で、その後は晴れ間が広がりました。
だけど、今年は本当に暖かくなるのが、遅く感じてしまいます。
信濃川沿いのやすらぎ堤を通ったら、まだ桜のツボミがかたいのですが、観桜会用の雪洞(ぼんぼり)が据え付けられていました。
空を見上げれば、青空に浮かんだ雲が、夕日の残照でほんのりと桜色に染まっていました。
まだ寒いけど、冬が確実に終わった眺めでした。