2月26日の夜、とあるところから電話がかかってきました。
「ビュー福島潟の○○です。福島潟フォトコンテストへの応募ありがとうございました。今回応募された作品が選ばれました......」という内容でした。
先日第21回福島フォトコンテストへ応募したのですが、応募作品の1つが賞をいただけるという連絡でした。
ただし、賞といっても表彰と展示をしてもらえる最低ラインの「佳作」ではありますが。
最終決定には応募作品の原版提出が必要だと説明を受けたので、昨日の午前中ビュー福島潟を訪れて原版(電子データ)を提出してきました。
後は、最終決定の通知が到着すれば正式決定となります。
福島潟フォトコンテストは、私がネイチャーフォトのジャンルへのめり込むきっかけになったコンテストなので、佳作とはいえ本当に嬉しい知らせでした。
思い返せば、最初の応募は第13回でした。
それから数えて今回が第21回ですから、実に9回の応募でやっと表彰と展示にたどり着きました。
それまで、家族写真とかは撮影していましたが、何故フォトコンテストへ応募するようになったのかは単純な理由でした。
2006年に趣味仲間のご主人がビュー福島潟で写真の個展を開催することとなって、その作品を見て自分も撮影してみようと思ったのがきっかけです。
初応募は2点の内1点が一次審査通過でした。
当時、まだフォトコンテストの奥深さと怖さを知らなかったこともありますが、一次審査を通過しただけで嬉しかったことを憶えています。
さらに応募を続けるきっかけになったのは、2007年にビュー福島潟で開催された講演会に参加したことです。
その講演会は、日本写真家連盟創立20周年記念の記念対談「 日本各地の自然を撮る 」です。
対談者は、竹内敏信副会長と御子柴会長(いずれも当時)ですが、竹内さんは福島潟フォトコンテストの審査員でありネイチャーフォトの世界では人気の写真家です。
その竹内節に感銘を受けて、よしさらに続けるぞと思った訳です。
でも、その後の道のりは厳しく辛いものでした。
毎年1点は一次審査を通過するレベルで、到底賞に至るレベルではありませんでした。
福島潟フォトコンテストは、一次審査、二次審査、三次審査、最終審査(佳作へノミネートとか年度によって表現が異なりますが)と4段階の審査があり、最終審査を通過しないと賞にありつけません。
一次審査止まりが4年ほど続いて、もう応募をやめようかと思っていたんですが、第17回で佳作最終ノミネートに1作品が選ばれました、ただし結果は一歩至らずです。
でも、それで一気に賞が見えたので、再び発奮して応募を続けたのですが、その後は最高が二次審査、三次審査止まりで、どうしても最終審査を抜けませんでした。
そんなこともあって再び意欲が減退して行き、ここ数年は撮影地を福島潟意外に広げたこともあって、福島潟での撮影機会が徐々に減って行きました。
特に昨年は、福島潟での撮影回数が惨憺たるものでした。
それでも、ここまで応募を続けてきたので、惨憺たる撮影枚数の中からとにかく応募しました。
そんな状況にも関わらず、今回最終審査を勝ち抜いて、賞にありつけました。
なぜ、ひつこく応募を続けられたかというと、このフォトコンテストの審査システムにあります。
このフォトコンテストではすべての応募作品に、どのレベルの審査を通過したかシールを貼って返却してくれます。
自分の目と、審査員の目の違いが客観的に分かるシステムは、写真の学習にはありがたい方法です。
ましてや、審査員は日本を代表するネイチャーフォトグラファーである竹内さんですからね。
写真は、佳作(予定)を受賞した作品ではありません。
私が今回応募した作品の中で、レベルは別として一番上位に行けそうだと予想した作品です。
でも結果は違いました、駄目かもしれないけど面白く感じたので応募した作品の方が入りました。
まだまだ、自分の目と、第三者の目が合致していないようです。
一回目の応募であっさりと入賞する話は良く聞きますが、9回も応募してやっと賞にありつける話はまず聞かないので、あえて書いてみました。
※第21回は、応募用紙に誰が審査を担当するのか記載されていませんでした。
これまで、竹内さんがずっと審査を担当してきたのですが、竹内さんの体調について聞いていたので、今回は交代かなと思いました。
しかし受賞の連絡が来た時に確認したら、今回も竹内さんが審査を担当されたとのことでした。