
Why they are popular with the ladies.
「なぜもてる」
このところ、若い頃に戻って、推理小説に凝っています。
現在のところ、アガサ・クリスティーのポワロを中心に読み続けています。
先日、『三幕の殺人』(三幕の悲劇)を読み終わりました。
この物語、先に名探偵ポワロシリーズのビデオを見てから、本を読みました。
実は、『三幕の殺人』は推理小説に凝っていた若い頃に読んだ記憶がありません。
Webで調べてみると、日本でこの物語が翻訳されて出版されたのが、1984年(新潮文庫板)となっていました。
となると、既に推理小説から足を洗っていた時期ですから、読まなかったというのも頷けました。
ちなみに、西脇順三郎が1959年に翻訳した本もあるのですが、多分私の若い頃には既に売っていなかったかなと思います。
今回読んだのは、2003年版です。
当然のお約束として、本でもビデオでも、犯人は同じです。
話の流れも、そう大きな変更は無いと感じました。
本では、ポワロは途中から本格的に登場して、最後に関係者を集めて、彼の推理を述べた後、犯人はお前だのパターンでした。
でも、ビデオの場合、主人公が途中から本格的の登場するのを避けたのか、ポワロを最初から最後まで登場させていました。
その代わり、本の中で主要な役目を担っていたサタースウェイトさんが、割愛されていました。
彼は、短編『クィン氏登場』の方でよく知られている登場人物です。
私は、ビデオを見ていた早い段階で、犯人が分かりました。
それは、私の直感的な話で、ポワロの推理には遠く及びません。
でも、動機は理解できたのですが、その裏にあるイギリスの法律が関係していると、とても日本人の理解を超えています。
しかし、こんな法律が本当にあったのか、アガサ・クリスティーの創作なのかは分かりません。
余談ですが、アガサ・クリスティーの物語では、50歳代の男性が20歳代の女性にモテるんですよね。
この『三幕の殺人』でもそうです、それにこの前見た『死者のあやまち』でもそうでした。
これも、アガサ・クリスティーの創作なのか、当時の大英帝国はそうだったのかは、分かりません、羨ましい限りです。
もっとも、もてる50歳代の男は、お金持ちで社交に長けていたようですから、私のような庶民は関係ありませんが。
私にとっては、ポワロシリーズの中では、楽しめたストーリーでした。