OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これは和みのソウルミュージック♪

2012-07-15 16:33:10 | Soul

Gimme Little Sign / Brenton Wood (Double / 東芝)

とにかく歌の中身がなんであれ、聴いていて気持良い曲というのは確かにあって、例えば本日ご紹介のプレントン・ウッドが歌う「Gimme Little Sign」も、そのひとつ♪♪~♪

ジャケットからもご推察のとおり、プレントン・ウッドは黒人歌手ですから、それはR&B~ソウルミュージックに分類されて間違いの無いところではありますが、この「Gimme Little Sign」にはソフトロック風味も隠せないフィーリングが最高なんですねぇ~♪

まあ、そのあたりは黒人音楽特有のメローな感覚の表れなんでしょうが、これが日本で流行った昭和43(1968)年には、そうしたポイントが如何にもお洒落であり、忽ち我国歌謡曲のポップス部門にも少なからず影響を及ぼしたように思いますし、GSにもかなりカバーされていたように記憶しています。

肝心の歌っているプレントン・ウッドについては、ほとんどこれが我国では一発ヒット的なシンガーではありますが、実はソングライターとしても有能らしく、多くの職業作家のゴーストをやっていたとか、このあたりは如何にも活動の拠点にしていたハリウッド芸能界でブレイクしただけの事情が窺えると思います。

ちなみに掲載した日本盤のスリーヴに「ブレントン・ウッズ」と名前の記載があるのは、まあ、いいか……。

肝心のボーカリストとしての個性という点では、あきらかにサム・クック系のソフトな歌い回しとジャズっぽいノリが特徴的でしょうか。それは「Gimme Little Sign」に関する限り、今も人気が衰えていない要素のひとつかもしれません。

さて、実はこういうレコードを聴きたくなったのも、最近続発する自然災害や心の痛む陰惨な事件が報道され続けているからでして、つまりは和みが欲しいんですよねぇ。

もちろん政治状況の悪さは言うまでもありませんし、こんな世相の中で国会の場を軽んじ、フラガールの前でニヤついている総理大臣のアホな姿、あるいは身勝手な親分気取りの領袖達が嘘の上塗りをやっている現実からの逃避と指摘されれば反論も出来ないわけですが……。

まあ、一般庶民のささやかな抵抗のひとつとして、ソフトなソウルミュージックに浸るのもOKじゃ~なかろうか?

とサイケおやじは今日も言い訳を弄しているというわけです。

失礼致しました。

コメント (6)
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