■サインはV / 麻里圭子 with 横田年昭とリオアルマ (日本ビクター)
冷静さを装ってみても、やっぱり熱くさせられるのがオリンピックですよねぇ~♪
四年に一度の真剣勝負! 参加選手が国旗を背負って競技に集中する姿勢は勝ち負けを超えて美しい!
とはいえ、やはり勝ってこそ、それがさらに輝くのも、また事実でしょう。
そして当然、サイケおやじは殊更女子競技に目が釘付けという真相も、既に皆様がご推察のとおりで、まあ、いろいろと美味しい妄想が膨らんでいるというわけですが、そこで思い出されるのが本日ご紹介の名曲「サインはV」であり、同名テレビドラマの素晴らしき名場面の数々♪♪~♪
もちろんこれはジャケ写からも一目瞭然、女子バレーボールを描いた所謂スポ根物なんですが、その根源にあるのは昭和39(1964)年の東京オリンピックにおける東洋の魔女ブームに他なりません。
なにしろ世界の強豪チームを相手に激闘の末の金メダル獲得!
その裏に秘められた猛練習と監督の名台詞「おれについてこい!」「なせば成る」等々、まさに当時の日本が邁進していた高度成長の勢いを体現した姿には、大いなる勇気と感動を与えら、それが映画化、漫画化された事は今や歴史でしょう。
中でも少女漫画でバレーボールを描いた学園物「アタックNo.1(集英社)」は驚異的な人気を集め、そこから対抗馬的にスタートしたのが「サインはV(講談社)」という流れは、後者が社会人チームを舞台にするという設定が実写ドラマにはジャストミート!
ちなみに前者がアニメ化された事への対抗意識も無いとは言えないはずですが、とにかく昭和44(1969)年秋からTBSでの放送は、忽ち凄い人気が爆発しましたですねぇ~~♪
その大きな要因は、もちろん物語展開が如何にもスポ根ど真ん中の汗と涙と友情をメインにしていた事は言わずもがな、岡田可愛、中山麻里、范文雀、岸ユキ等々のスタア女優が毎回、ブルマー姿で登場し、派手な回転レシーブやジャンプを見せまくり、おまけに流石は漫画的なバレー技までもが特撮実写化されていたのですから、たまりません。
特にブルマー姿での美脚&太股やレシーブ時のカメラワークも、全くドキドキさせられるほどの分かり易さが青少年には絶好のプレゼントであり、またジャンプ時の撮影も極めてローアングルからとあっては、一見すると迫力追求方針でありながら、それゆえに捲れた上半身のユニホームからのブラ見せという、これまた確信犯的なショットが連発されていましたですねぇ~♪
おまけに体育館の床掃除では、ブルマー姿でヒップを突き出した雑巾がけを後ろから映してしまうという大サービス♪♪~♪
う~ん、こんな美味しいカメラワークは、今じゃ~、絶対に許されんでしょう。
もちろん前述した女優陣の本来の頑張りも特筆物で、中でも黒人ハーフのジュン・サンダース役で登場した范文雀は、それによって大ブレイク!
実は同時期にはエロアクションのテレビドラマ「プレイガール」にも登場していたのですから、ますます健全(?)な妄想は膨らむばかり♪♪~♪
ちなみに舞台設定でのチーム名は「立木大和」ですが、これはリアルタイムで最強チームと言われていた「日立武蔵」である事がミエミエだったのも、物語を熱くさせるポイントだったと思いますし、対戦相手が「ヤシカ≒ミカサ」「ニチボー≒レインボー」等々、これまた現実に近かったのも高得点!
しかも物語は必ずしも、岡田可愛のチームばかりが勝つという展開ではありませんでしたからねぇ~、なかなか脚本も上手く出来ていたと思います。
さらに鬼コーチ役を演じた中山仁が、今になって思えば、ギリギリのSM趣味としか見えないシゴキをやってしまったり、それに耐える女子チームのあれやこれやも楽しいところでしょう。
まあ、このあたりは如何にもサイケおやじ的な視点ではありますが、実は皆様もご存じのとおり、この人気ドラマは続篇が昭和48(1973)年に作られていて、中山仁が同じ役を演じれば、ヒロインが坂口良子という、実はオリジナルから4年後という設定の物語になっていたんですが、時代的にも中山仁に「鬼」というイメージ幾分薄れていたような……。
さて、それはそれとして、この「サインはV」がもうひとつ、今日まで人気を継続しているのは、掲載のシングル盤に収録の主題歌が忘れられていないからでしょう。
作詞は岩谷時子、作曲は三沢郷によるプロの仕事は流石の仕上がりになっていますが、何よりも素晴らしいのはメインで歌う麻里圭子の溌剌としたボーカルであり、絶妙の合の手コーラスを担当するリオアルマとのコンビネーションも覚え易さの秘訣です。
ちなみに麻里圭子は同時期、お色気歌謡のプティ・マミとしても活動しているんですから、尚更に味わい深いわけですが、それにしても、あぁ~、この絶妙な胸キュンフィーリングと高揚感は実に最高ですねぇ~♪
今回のオリンピックでも、これを女子競技の映像に使ってくれる放送局は無いもんでしょうか!
というよりも、日本選手団のテーマにしても良いじゃ~ないですかっ!
ブイ・アイ・シー・ティ~、オ、ア~ル、ワイッ!
サインはブイッ!
この出だしはオールディズポップス「Vacation」からのイタダキなんでしょうが、それが極みつきの結果オーライですよ♪♪~♪
おそらくは本日も激戦熱闘の連続となるはずですが、こういう歌を聴きながら、さらに気分を高揚させるのも素敵ですよねぇ~♪
もちろん世界中のスポーツ美女、万歳っ!
最後になりましたが、東京オリンピックの時の「東洋の魔女」を映画化した作品「おれについてこい(昭和40年・東宝)」は、主演・白川由美のブルマー姿が拝めるとあって、今でも幻の人気作品♪♪~♪
サイケおやじは中学生の頃、校内巡回映画として観ていますが、これもまた美味しい場面が頻出していた事を付け加えておきます。