■お熱いのはお好き? / 相本久美子 (CBSソニー)
いゃ~、台風の所為の蒸し暑さなんでしょうか、それにしても昨夜は寝苦しかったと感じた皆様も大勢いらっしゃったんじゃ~ないでしょうか?
本来なれば今の時期、秋の歌のあれやこれやを書きたいところなんですが、こんな異常気象じゃ~、キャッチーな夏の歌で爽快感に浸りたいという気分を本日は優先させてのご紹介として、ど~ですかぁ~、掲載したシングル盤のジャケ写の雰囲気は♪♪~♪
主役たる相本久美子はサイケおやじと同世代の皆様ならば必ずや忘れ難いアイドルでしょう。
なんたって土居まさるが司会をやっていた頃の「TVジョッキー(日本テレビ)」では、あの「白いギター」のアシスタントしてミニスカ姿も眩しい可愛らしさは不滅であり、程好いスレンダー系のボディスタイルと和やかにしてキュートな面立ち、さらには臨機応変な会話の上手さは本当にイヤミがありませんでしたから、雑誌のグラビアや表紙、そして芸能人水泳大会も含む活躍は、それこそ野郎どもがノー文句で好きになる相本久美子の絶対的な魅力です。
それは現在、孫もいる年代となった彼女であっても、失せる事の無い真実として認識されているわけで、かなり今でも「ぶりっ子」しているところがナチュラルに思えるんですから、可愛さ余って憎さ百倍ってのは、相本久美子の真骨頂かもしれません。
で、そ~ゆ~わけですから、アイドル時代からの彼女の活動には当然ながら歌手としての履歴もあって、実は最初にデビューした時は「近藤久美子」の芸名で、それが昭和49(1974)年頃だったらしいんですが、特段のヒットも出せないまま、2年後に「相本久美子」に改名してからの大ブレイクは、前述した「TVジョッキー」のアシスタントが契機だったような記憶があります。
しかし、それでも歌手としてのヒットが出せなかったのは、今となっては不思議の一言……。
綺麗な節回しが出来るほどに歌唱力も安定していましたから、シングル盤だけでも10枚以上は出していて、それらの楽曲も秀逸でしたし、アルバムも充実作が残されているんですけどねぇ~~、何故だっ!?
という思いがサイケおやじには本当に強いです。
さて、そこで肝心の掲載シングル盤A面曲「お熱いのはお好き?」は昭和54(1979)年初夏に発売された、これが作詞:松本隆&作曲:穂口雄右、そして編曲:大村雅朗という、当時のヒットメーカートリオから提供されたニューミュージック系サンバ歌謡とでも申しましょうか、なかなか素敵な仕上がりなんですよ♪♪~♪
それは決して明るいばかりじゃ~なくて、絶妙のマイナーメロディも織り込まれ、リズムの躍動感を活かした饒舌な歌詞の構成と展開が、おそらくは意図的であろう、幾分レイドバックした相本久美子の節回しにはジャストミートですよ♪♪~♪
いや、と言うよりも、それは良い意味での「不真面目さ」が滲む歌詞、また楽曲の企図されたところを理解した彼女の意思によるものと思いたいです。
あぁ、この衣装の開いた胸元も大いに気になる彼女のジャケ写を眺めつつ聴く歌の心地良さ♪♪~♪
ということで、早く涼しくならないかなぁ~~、という願いは毎年残暑への嘆きであり、これが真冬ともなれば、全く逆の夏を待ち望むんですから、人間という生き物は身勝手の極み……。
まさにそれゆえに先日来の天災が降りかかったとは思いたくもありませんが、自然に身をまかせる他はないのが運命だとしても、せめて心の豊かさだけは失いたくないものです。
そして音楽が、その一助になれば♪♪~♪
最後になりましたが、前述したとおり、相本久美子は大ヒットと称賛されるような歌が出せなかった所為でしょうか、残された音源の再発状況が全く芳しくないようです。
願わくば、当時の映像共々に纏まった復刻を強く望んでいるのでした。