■月影のドンチュッチュ / ゴールデン・ハーフ・スペシャル (東宝レコード)

例えばプロレスの世界には、ストロングスタイルの正統派と見せる事でアピールするショーマン派という二大潮流があるように、昭和の芸能界に数多登場したガールグループにも、しっかりとした歌唱力や素晴らしいダンスパフォーマンスを持ち味にしていた実力派に対し、ルックスやキワドイ衣装でのアクションで魅了してくれたセクシー系という、これまた二極分化した存在がありました。
本日の主役たるゴールデン・ハーフ・スペシャルは、既に皆様ご推察のとおり、後者に属するグループでしたから、音源だけのレコードよりも、テレビ出演や営業における実演ステージでの価値が高かった事は説明不要だと思います。
そして、だからこそ、彼女達の様なセクシー系ガールグループが出していたレコードは案外と売れていなかったというか、今となっては中古市場でも、なかなか入手困難なブツが多いという現実がっ!?
掲載したシングル盤もそうした中の1枚で、収録曲そのものは現在CD化されているんですが、やっぱりそれをアナログ盤で持っていたいという欲望こそが、サイケおやじの悪いムシってところかもしません。
実際、この私有盤は発売された昭和52(1977)年には、殊更A面曲「月影のドンチュッチュ」がテレビやラジオ、そして有線から頻繁に流れいたヒット作でありながら、何故か実売枚数はそれほどでも無かったのでしょう、リアルタイムでゲットしていなかったサイケおやじの自業自得とはいえ、現物が手元にやってきたのは世紀を跨いで三十有余年の月日が流れていた頃です。
このあたりの事情としては、制作発売元の東宝レコードが消滅したという内幕もあったわけですが、それはそれとして、作詞:マーシー・パウエル&作編曲:中村弘明が提供した「月影のドンチュッチュ」にはオールディズ風味の調子良さがありますから、ヒットするのもムベなるかな♪♪~♪
ドンチュチュ~ ドンチュチュチュ~~♪
というキメのリフレインは、一緒に歌えて、クセになる楽しさがありますねぇ~~♪
ちなみに歌詞の中には、「夜になると毛がのびる」とか、「さわるのならば、いつでも平気よ」なぁ~んていう、脈略も意味も不明といミョウチキリンなムードが横溢しているんですが、そんなのは彼女達が歌って踊るパフォーマンスと共にあるのが現実でしたから、カンケェ~~ネェッ!
てなもんでしょうか、それでもサイケおやじは好きです♪♪~♪
ただし、願わくば、だからこそ彼女達のようなセクシー系ガールグループは音源と共に映像も復刻していただきたいと、強く要望するばかりです。
ということで、またまた最近は、こ~した往年のグループ物レコードに触手が伸びそうな、そんな予感に苛まれているサイケおやじです。
あぁ~、そ~ゆ~楽しみに没頭出来る時間が欲しいなぁ~~~~。