■いっちゃダメ! / 美加マドカ (ビクター)
サイケおやじと同世代の皆様であれば、本日の主役たる美加マドカに関して、必ずや何等かの記憶や印象が残っているはずっ!?
なぁ~んて、またまた本日も独断と偏見の当て推量ではありますが、とにかく美加マドカは昭和58(1983)年に突如として大ブレイクしたキュートなストリッパーで、忽ちにして雑誌グラビアやテレビ、映画やイメージビデオにまでも登場しまくった、風俗業界から飛び出したアイドルでありました (^^♪
それは実際、彼女が出演する興行では満員札止めが当たり前で、しかも客層が学生やサラリーマンのみならず、アイドルには付き物の親衛隊までもが存在していたという騒動に近い盛り上がりは、一般の新聞やテレビニュースでも取り上げられていたほどだったんですねぇ~~♪
もちろん、サイケおやじもストリップが大好きだったもんですから、どうにか算段して某劇場のチケットを入手してのステージ鑑賞は、ありがちな演出だったとはいえ、踊ってから脱ぐという「仕事」が、彼女の持ち前のプリティな仕草ゆえに、その範疇を超えた「芸能」になっていた様な気分にさせられましたですよ (^^)
極言すれば、アイドル芸能人がストリップに転身した感じだったかもしれませんが、だからこそ彼女が本格的に自らの一座を率いての公演は、それなりに芝居がかった、ミュージカル調のステージもやっていたと云われています。
と、書かなければならないのは、そ~ゆ~彼女の全盛期にサイケおやじは、これまでも度々述べてきたとおり、異郷の地へ島流しという憂き目に…… (^^;
ですから、彼女の引退もリアルタイムでは知りませんでしたし、某マスコミが火種をふりまいた「本番~まな板ショウ」に関連しての彼女の発言や言動についても、後追いで知ったわけですが、そんなのカンケェネェ~~!
とにかく美加マドカは所謂「秘すれば花」を実践した素敵なストリッパーだったと、サイケおやじは思いたいのですが……、皆様はいかがでございましょうか……。
さて、そこで本日掲載したのは、その美加マドカが大ブレイクした当時の昭和59(1984)年に発売された歌手デビュー盤で、とにかくジャケ写の雰囲気からして、グッと惹きつけられる可愛らしさは、サイケおやじの好みにジャストミート♪♪~♪
そして肝心の収録A面曲「いっちゃダメ!」は作詞:亜木好美&作曲:尾関裕司から提供された正統派歌謡曲で、ミディアムテンポでフェロモンが滲みまくりの節回しを披露する彼女の歌唱力は決して上手いとは申せませんが、サビにおける思わせぶりな歌詞の世界がダブルミーニングにしてあるとはいえ、こんな思いをぶっつけられたら、男は忽ちイチコロじゃ~ないですかねぇ~~ (^^;
常に自分本位のセックスに傾きがちだったサイケおやじとしては、せつない気分も程々に……、てなもんですよ (^^;
そして、こ~ゆ~楽曲を堂々と通用させているのが馬飼野康二の秀逸な編曲でしょうか、ニューミュージック系のリズムアレンジや各パートでの楽器の存在感が巧みに彼女のボーカルを引き立てていると思いますが、おそらくはカラオケパートをバックにレコーディングしたであろう美加マドカの歌唱からは、例え素人芸と言われようとも、リスナーやファンを喜ばせたいという気持ちが伝わって云々、と書いてしまえば、贔屓の引き倒しでしょうか (^^;
ということで、風俗業界や成人映画の世界からマスコミに登場し、メジャーな仕事を展開した芸能人は数あれど、美加マドカは忘れられるには、あまりにも勿体ない存在でありました。
現在の彼女の消息は知る由もありませんし、掲載したシングル盤の音源にしても、CD化の状況さえ定かではないので、彼女が気になった皆様であれば、昭和50年代に残された彼女の映像等々をネットで探索されん事をオススメさせていただきます。
あぁ……、もう一度、あの時代の彼女のステージに……。