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新聞の片隅に載ったニュースから(番外Ⅱ)   大西五郎

2012年05月29日 18時58分08秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(番外Ⅱ)」です。らくせき

THK斉藤潤一Drが放送文化基金賞受賞(2012.5.29毎日新聞)

「放送分野の優れた番組などを表彰する第38回放送文化基金賞
(主催・公益財団法人放送文化基金)が28日発表され、
テレビドキュメンタリー番組部門でIBC岩手放送の
『幾歳経るとも要人あれ―2011・03・11東日本大震災―』と、
NHKの『NHKスペシャル 38分間 巨大津波 いのちの記録』が本賞に決まった。
その他の受賞は以下の通り。
<テレビドラマ番組部門・本賞>NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』
<ラジオ番組部門・同>NHK福島放送局の『遠いふるさと~フクシマの家族・2011~』
<テレビエンターテイメント番組部門・同>該当作なし
<放送文化部門>東海テレビ放送報道部ディレクターの斉藤潤一さんら
=司法をテーマにドキュメンタリーを制作
<特別賞>東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島、茨城で
開設された臨時災害放送局計29局」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――   
 斉藤さんの今回の受賞の対象となったのは「司法をテーマにした優れた
ドキュメンタリーの制作と多様な表現活動の展開」
(放送文化基金ホームページより)です。
私たちジャーナリスト会議が主催する「ドキュメンタリー番組を見て
制作者と話し合う会」で紹介した「裁判長のお弁当」「検事の風呂敷」
「光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日」など一連の裁判所を
舞台にしてこれまで人々の目に触れることのなかった司法活動を撮った
ドキュメンタリー番組の制作が評価されたものです。

 東海テレビは昨年度もこれらの番組のプロデューサーの報道局専門職局長の
阿武野勝彦さんが、司法シリーズ8作目の「死刑弁護人」で、
死刑制度やそれをめぐる報道について一石を投じたことなどを高く評価されて
文化選奨の文部科学大臣賞を受賞しています。
(なお、阿武野さんは「光と陰」の制作で2011年度の民間放送連盟賞の
最優秀賞受賞が決まっていましたが、THKの「ぴーかんテレビ」の
誤テロップ放送事件で会社が受賞を辞退しています。)

なお毎日新聞は別の面で「ぴーかん問題で情報制作局廃止」と
次のように報じています。「東海テレビは28日、『ぴーかんテレビ』
(昨年8月打ち切り)が不適切なテロップを流した問題を受け、
7月1日付で、ぴーかんテレビなど情報番組を担当してきた
情報政策局を廃止する機構改革を発表した。
情報番組は制作局が担当。また外部の制作会社との契約であいまいな点が
あったことから、編成局内に番組に関する契約を担う編成業務部を新設する。」
ということです。

 なお、朝日新聞も東海テレビの発表を伝えていますが、「情報番組を作っていた
『情報制作局』を部に格下げし、組織の縦割りの弊害をなくす。」
と書いています。
 また、中日新聞は「岩手県産米のプレゼント当選者を『セシウムさん』などとする
不適切なテロップを流した問題で、CMのキャンセルが昨年九月までに
計7千万円発生。売上高は1・4%減と、二年ぶりに前年割れ。
番組提供のCMによる収入も1・6%減だった。」と、
機構改革とともに経営への影響を取り上げていました。
                                       大西 五郎
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随筆 「ごっこ遊びと、愛着」  文科系

2012年05月29日 12時16分30秒 | 文芸作品
「孫の句に名句なし」。随筆などでも同じだろう。が、それも、孫自身の観察、描写に徹するならば幾分かは違ってくるはずだ。そう信じて今回も、1歳8ヶ月になったハーちゃんの描写を続ける。
 ごっこ遊び様のものが出てきて、人間への愛着のようなものが激しくなってきた。

 本箱ばかりで薄暗くいつもは使われない部屋に、ハンモック様の布椅子に乗った30センチほどの布製少女人形が掛けてある。薄いクリーム色で、大きな帽子をかぶったやつだ。この頃のハーちゃん、この側を通り過ぎる時には必ずこれを指さして「アッ、アッ」と叫ぶ。その部屋にそれがあると知っていて、2階のそこに連れて行かせさえする。抱いている時に「アッ、アッ」という声つき腕付きの方向指さし連発の末に、ここに辿り着くことがよくあるからだ。この大変なお気に入りを取ってもらってご満悦の彼女がその直後に、先日こんなことをやった。
 その隣の僕の部屋に一緒に入ってすぐに、やはり必ず取りに行くことになっている空色のヘアトニック瓶を本棚から持ってきた。人形と瓶と、この二つの遭遇はその日が初めてのことだったのだが、すぐにこんな光景が繰り広げられていた。瓶の細い蓋口を人形の口に突っ込むようにしてその顔をのぞき込んでいる。授乳動作の模倣そのものである。まー何というかこちらは、目が点の心境から、やがてニヤリ。自分自身がまだ、ママの「パイパイ」から自立できとらんじゃないか。
 さて、その後数日後のこと、この人形を持って階下リビングに降りた時のこと。キッチンに用事があった僕が戻ってくると、こんな光景を目にしたのである。ソファの上にいつの間にかこのお人形と、熊のプーさんを並べて寝かせ、その上には近辺にあったらしいタオルを下手くそにたたんで掛けてある。お母さん然としたハーちゃん、二匹を右手でぱたぱたしているのだ。それも強すぎて痛いよ、到底眠れないよと、そんな感じで。
 いずれにも思ったものだ。こんなごっこ遊びって、この子のママも含めて1歳8ヶ月の我が子たちにあったかなー? いつか保母さんにでも聞いてみよう。

 さて、人への愛着もこの子の個性と思われるほどに、強くなりつつある。保育園の保母さんがびっしりと書いてくれる毎日の連絡ノートでもこの個性は十分分かってはいたが、最近体験したある出来事を描いてみよう。
 庭の一角で、彼女が「アッ」と叫ぶので振り返ると、手を差し伸べている。僕の手を貸せということなのだ。手を取って引っ張るのに任せると今度は、側の平たい石をもう一方の手でさし示している。やはり、「アッ」という声つきだ。こうなると彼女のこの声はもう命令か指示みたいなもんだなと、苦笑いしかない。とにかく、そこに座った。直後すぐに分かった事の意味には、ちょっと驚いた。自分も隣にある同様の石に座ると、パチパチと拍手しているではないか。僕の顔を見つめたその顔はもう満面の笑みである。「カータクンデ-、肩組んでー、お庭の前でどっこいしょ!」、そんな歌を思い出しつつ、僕も当然、拍手。これは目が点という以上に我ながら心のこもった拍手になっていたと、今も振り返ることができる。
 ちなみにハーちゃんは、ジジババ、パパママ全ての靴をよーく覚えている。そして、例えばテレビを見ている僕に、玄関から茶色の26センチ靴をどっこいしょという感じで持ってくることも多い。ダイダイ大好きな外出をしようよという要求なのである。


ハーちゃん随筆バックナンバー 
 よろしかったら、ご笑覧下さい。
10年11月25日掲載 「何処より来たりしものぞ」
11年6月2日「ハーちゃんの頬笑みに」
 同 6月25日「ママトモカイ」
 同 7月28日「ハーちゃんと黒猫」
 同 9月30日「ハーちゃんのバイバイ」
12年2月1日「ハーちゃんの活動」 
コメント (12)
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