突然のことで、ビックリしました
“いいかい後ろを見てごらん にったり笑う人いたら
さぁさぁそれがスパイだよ しっかりその顔覚えよう”
という数え歌が口をついて出たのです。それは
“いちれつらんぱん破裂して 日露戦争はじまった
さっさと逃げるはロシアの兵 死んでも尽くすは日本の兵”
という数え歌の替え歌ですが、そのとき私は、〈中国大使館員スパイ疑義〉という活字を見ていましたので、
70年前の習字の時間、「壁に耳あり、障子に目あり」と書いた亡霊少国民の記憶がそうさせたのでしょう。
今日の読売新聞3面トップは、「防衛関連社員に接触 軍事情報狙いか」。
しかし朝日新聞には、「銀行口座に振り込まれていたのは、李氏の妻の勤務先だった健康食品会社のものであり、
違法な情報収集をした形跡は確認されていないことが警視庁などへの取材でわかった」とある。
それにしても、こうしたあやふやな事件が、何故この時期に問題となつたのでしょう?
昨年、野田政権が提案した「秘密保全法」は、日弁連をはじめとする多くの反対で流れましたが当時の
『週刊文春』(9/15日号)には公安出身の作家、濱嘉之氏のこんな文が載っています。
=公安警察は、たとえば反原発を主張する人の思想の変遷やバックにどんな団体がついているのかも調べる。
政権がどうであれ、常に〈国家と国益〉を考えているんです=
まぁ、そうでしょう。デモでは今もバシャバシャと写真を撮っています。
しかしそうした人が幾千幾万になったら、そうはいかなくなるでしょう。
現に、息子が警察官らしいおじいさんが喫茶店でこんな話をしていました。
「デモ・集会の届けに来るのが、このところ素人が多くなって困ったと息子が言っている」
どうしてと聞かれたおじいさんの答えは、「色々説明しなくちゃいかんから面倒なんだろう」