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新聞の片隅に載ったニュースから(179)    大西五郎

2014年12月12日 09時36分16秒 | Weblog
「○○ミクス増殖」 記者手帳 (14.12.11 日経新聞)

「教育立国こそがイシンノミクス」。維新の党の橋下徹共同代表は10日、和歌山県海南市の街頭演説でこんな政策アピールをした。安倍晋三首相(自民党総裁)の経済政策「アベノミクス」に語呂合わせで対抗しているのは明白だが、このところ「○○ミクス」が増殖している。
同じ維新の江田憲司共同代表は大胆な金融緩和を先に唱えたのは自分だとして、「アベノミクスではなく本当はエダノミクスだ」と訴える。民主党の枝野幸男幹事長も経済成長にこだわらない社会づくりを進める政策を「エダノミクス」と称す。
次世代の党はアベノミクスの金融政策を軌道修正した「次世代ミクス」、新党改革は生活支援を補強した「家庭ノミクス」を提案。共産党の山下芳生書記局長は「株も土地も持たない私らができるのは大阪の阿倍野でミックス焼きを食べることぐらい」と知人の言葉を紹介し、政策批判を展開する。

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政党の責任者たちは自分たちの政策に「○○ミクス」とつければ、国民受けすると思っているようですね。でも国民の方はアベノミクスに対してシビアーな見方をしているようですよ。
「アベノミクス」は今では誰でもが知っている言葉になりましたし、この言葉が生まれた由来も多くの人が知っておられると思いますが、念のため申し添えますと、アメリカのレーガン大統領が自由主義経済政策を進めましたが、レーガンの名前にエコノミクス(economics=経済学)をくっつけて「レーガノミクス」と言ったのを真似したものだと云われています。しかしレーガノミクスは、軍事費の増大で財政赤字を増やし、金融政策の失敗で金利の上昇、ドル高による貿易赤字という“双子の赤字”をもたらしました。

アベノミクスでは、
1. 大胆な金融政策
2. 機動的な財政政策
3. 民間投資を喚起する成長戦略
の3本の矢で日本経済を長い間続いたデフレから脱却させるというものですが、アベノミクスによって円安と株高は進みましたが、格差が進んだという批判も出ています。毎日新聞が今月9日と10日に行なった世論調査では「アベノミクスによって景気が良くなったと思いますか」という質問に「よくなったと思う」は21%しかなく、「良くなったとは思はない」が70%でした。

安倍首相は「アベノミクスによって賃金は上昇したし、雇用も100万人増えた。この道しかない」と言っていますが、マスコミからは「今年の春には賃上げが行なわれたが、物価の上昇がそれを上回り、実質賃金は15ヵ月連続で前の月を下回っている。雇用でも増えたのは非正規の労働者で正規社員は減っている」と指摘されています。
「○○ミクス」がおまじないになるなどと思わないほうがいいようです。
                                               大西 五郎
コメント (9)
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