15日には8.6キロ走っただけだが、意外に大きい成果が生まれた。
13日に1時間9.5キロと走った前後から、僕の狙いが10キロ時で走れる心肺機能と脚筋力強化へと移って行ったと、前回まで書いてきた。その結果として、15日にはこんなことが起こった。10キロ時でも15分ほど走ったのだが、その心拍が145~150に下がってきた上に、事後の筋肉系の張りも感じられないのである。こうなった心当たりは、ここ1か月ほどの積み上げ以外にはこれだけのことがあるだけだ。
14日にはLSDトレーニングの最たるもの、時速7キロほどの戸外速歩きを1時間半やった。約10,500歩だった。LSDとは何度も言うように、ゆっくり長時間かけて長い距離を走る事が心肺機能を最も向上させうるというランニング理論である。ここ何回か書いてきたように、脚筋力補強のための20歩ほどの疾走をもごくたまに入れながらの速歩きだ。
そして、15日のラン前半30分は、まずこう。7.5キロ時から走り始めて、5分おきに0.5キロ時ずつスピードを上げ、最後は10キロ時を5分ということ。次いで後半はじめ15分間は7キロ時のLSDで、それから9.5キロ時5分と10キロ時10分と、走った。10キロ時は前後半で15分走った事になるが、後半10分のその心拍数が初めて145~150範囲に収まってきたのだ。それで既にもう早くも、1時間10キロというゴールが見えてきたような気持になれた。
10キロ時の心拍数がこんなに早く150を切ったのだから、時速11キロさえ今はどうやら夢ではなくなったようだ。そんなわけだから、もう1時間10キロは到達できたような気分になおさらなって来るのである。僕の場合心拍150までなら1時間以上はずーっと、160までなら最低10分は走れるのであって、そんなところから逆算してそう判断できるのだ。それぐらいに、この10キロ時で心拍数が150以下になったということが、大きな意味を持っているのである。
なんかもう、いろんな要素が8年前の07年西春マラソン時点の自分に戻ったように思えて、ちょっと興奮しながらジムから帰ってきた。このマラソン以降は突発性心房細動が怖くって10キロ時さえも思い切って出せなくなっていたのだが、今は心拍数と疲労度以外には何も気にせずに走れるのである。
この2年習い覚えたやり方をこれからさらに奥の奥までと深く極めていけば、どこまでこの体がきちんと付いてきてくれて、どれだけハイな気分になれることか。その行く先がラン再開2年の今まだまだ見極められていないと分かったことでもあって、文字通り楽しみ極まりないのである。
大事な大事な選挙の結果が出た。強大さを維持した政権党に、議案提案権を得た共産党というだけの結果と言える。後者が1990年代の最高時に近づいたのは朗報だが、国政の力関係はマスコミ予測通りで何も変わっていない。若者、高齢者の職はますます狭められていくだろう。今の不景気は、長くかかって作られた世界的需要不足によるものなのだから、基本悪循環は深まっても、改善の見通しなどなにもないはずだ。あちこち株が高くなっても、実体経済を反映しないマネーゲームに小金持ちを吸い寄せる厚化粧のようなもんだろう。それどころか、武器輸出三原則放棄など何でもありの経済振興策から起こる「経済の軍事化」がとても怖い。こんな方向の行き着く先は、米国のように敵を作り出してでも戦争をする国という方向しか見えてこない。国家の借金はそのままに、消費税で貧乏人から奪い取った金が軍事に費やされる方向なのだと思う。そのためにこそ、国民運動ぐるみで北、中国と「敵」を以前から創り出してきたとでもいうような。