九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

「天安北朝鮮説」の一人歩きに不審、恐怖  文科系

2010年05月26日 06時26分08秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 21日に『「天安北朝鮮説」をまだ信じない論理』を書いた。以来の日米などの諸行動には、僕はものすごい不審を抱いている。韓国自身の右翼はいざ知らず、そこの一般国民よりもおかしいのではないかとすら推察している。初めに、21日拙稿主要部を再掲する。なお、文中『 』内は全て、報道された調査報告書自身の核心と言える文言である。

 【 さて、現在の僕の見解です。未だに北朝鮮説を信じてはいません。というよりも、証拠不十分だと思います。一般の裁判と同様に、推定無罪とすればそう語る他はない。戦争にさえ発展しそうなこんな国際問題では、なおさら慎重にならざるをえません。韓国などの報告書に即しても、慎重であらざるをえないという論拠を述べてみます。
 ①示された魚雷が北朝鮮製だという証拠が全て真実だとしても、北朝鮮がやったということにはなりません。こんなものはいくらでも手に入れておくことが可能だからです。現に北は、輸出用カタログでこういうのをいっぱい宣伝して、外貨稼ぎのためにも懸命に外に売っているわけでしょう? そのことを各国周知の事実だからこそ、報告書は次の証拠に言及せざるをえなかった訳です。
 ②こうして、①よりも遙かに大きな意味を与えられた「証拠」が以下ですね。
『黄海の北朝鮮海軍基地が運用する一部の小型潜水艦・艇と、支援母船が、天安が攻撃を受けた2~3日前に基地を離れ、攻撃の2~3日後に基地に戻ったことが確認された』(中日新聞夕刊掲載の報告書より、以下同じ)
 こうして、報告書の結論部分もずいぶん自信なげです。断定を避け、状況証拠的と言う他はありません。以下のようなものですから。
『こうしてすべての関連事実や秘密資料の分析から、天安は、北朝鮮製の魚雷による外部の水中爆発の結果、沈没したという結論に達した(この表現は上記①のように、北朝鮮がやったということではありませんね。文科系)。ほかの証拠も総合すれば、この魚雷が、北朝鮮の小型潜水艦・艇から発射されたという以外には説明がつかない』 】

 さて、報告書以降に新たな事実など何も出てきていない。当然だろう。「国際調査団」が、3月26日沈没以来5月20日までかけて、あの小さな海域からこれだけの事実しか発見できなかったのだ。
 ところで、これだけの確認事実でもって日米は今「北朝鮮国家が天安を沈没させた」として動いていると言えるのではないか。そんな日米国民は、制裁を望まない人々も意外に多い一般韓国国民の良識と、中国の慎重さをもう少し尊重すべきではないか。

 なおまたこの際、アメリカは全く信じられないとも付言したい。次の事実を忘れてはならないからだ。「大量破壊兵器」で世界を騙してイラク戦争を強行開始して、その精算も全く済んでいない国際的無法国家であると。よってアメリカのフセインに対する行為は、いくら国際的重罪犯であるにしても「国家元首に対する無法で、無慈悲な暗殺」、そういう国際的重罪と大差ないのである。現に、アナン事務総長初め国連がアメリカに対して大変ねばり強く反対したからこそ、イラク戦争は有志連合として行うことしかできなかった。そして、当時の有志連合政府はその後皆潰れている。嘘の理由のアメリカ開戦に協力した責任を問われてのことだ。イギリス、スペイン、オーストラリア、そして一時のイタリアも。本元のブッシュ政権ですらが惨めに崩壊して、民主党政権に替わったのもイラク戦争が主因だろう。このように、天安沈没事件によって日本に「抑止力」論を進めさせ、その結果として民主党政権が潰れるというようなことがあれば、これは、日米支配勢力が現在最も望むことではないか。僕は今後も、そう主張し続けたいと思う。
 ちなみに、これらすべてのイラク戦争を巡る史実は、世界史の中では、「つい昨日の事」である。

 なおさらに付け加えるが「北朝鮮はやっていない」と僕は断定しているわけではない。今のところまだ分からないし、なのに「これで調査は終わったらしい?」と不思議に思っていて、そう語っているだけだ。分からない以上、イラク戦争のようなことを起こしてはならないし、例えば「『天安事件』は、安保、普天間の大切さを教える」などを語るのもおかしいと、言いたいのである。

 日本国民は新聞の見出しと同様に、もっと慎重に構えるべきだと思う。新聞は面白い物で、大見出しなど大事なところでは次の二つをちゃんと区別している場合も多い。「北朝鮮(製)の魚雷で沈没させられた」「北朝鮮国家または同軍によって沈没させられた」。新聞活字は残るからである。そして、後に「大本営発表」が批判されたように、責任、信用が問われるからである。その点テレビは、同じ新聞社が経営するようなものでも、随分勝手なことを語っている。何が論じられたかを国民がすぐ忘れてしまうからだろう。こういうテレビは、邪な意図を持つ、あるいは大勢に合わせるように流されやすい、世論誘導を行うのにもってこいなのだと思う。

「天安北朝鮮説の雰囲気」が一人歩きするのはとても怖いし、そうさせようとしている勢力が日米に存在し、マスコミなども含めてとても強大であるらしいことが、最も恐ろしいことに見える。以上述べた事実、史実などから見て、根っから意図的なものだとはっきりしていると思うし。
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

    やっと、ふっきれました。    只今

2010年05月24日 12時03分11秒 | Weblog
  「あられもない不正義と、擬似的な善のどちらをとるか」辺見庸
   前者は自民党の歴代首相、後者は鳩山首相を指す。
  
  しかし私はこのどちらをとるかといった問題提起はドリルの域の問題と思ってきましたが、そのような思いにさせたのは、
 例えば「厚木基地爆音防止規制同盟」の鈴木委員長(84歳)をめぐる次のような動きにありました。

  鈴木委員長は鳩山政権誕生にあたって、次のようなメッセージを送りました。
  「運動を始めて50年を経ても爆音が無くならないのは、国もアホなら私もアホということ。
  だから同じ50年目の安保を改訂することを出発点にして、ダメならお互い職を辞しましょう」
 
  しかし、鈴木委員長は今年4月、那覇市長を迎えた直後の27日に急死。
 その訃報をつたえる地元の『たま九条の会』の掲示板には、鈴木委員長を悼む次のような感想が掲示されていました。

 「鳩山首相の言う〈腹案〉とは、ひよっとしたら安保条約を破棄するということではないでしょうか」

 
 そして今、なんたることか、みっともなくも恥ずかしい。
 「鳩山首相は無神経過ぎる。むしろ米国の方が、地元感情に神経を使っている。
  故橋本龍太郎元首相も、押しつけがましい発言は一切しなかった」
  という太田昌秀・元沖縄県知事の談話(第1回訪沖時の『朝日新聞』紙上)にうなだれます。

 らくせきさんの言われるように、「ここからが正念場なのでしょう」

 先ずは誰であれ、どう「九条」に関わろうとしているか、そのことだけを基準に関わっていきたいと思います。
 ご法度は、好き嫌いに左右されずという小生苦手とすることですが、こんな時には次の呼びかけを思い出すことにします。

  《足並みの合わぬ人をとがめるな。
  彼は、貴方の聞いているのとは別の、もつと見事な太鼓に足並みを合わせているのかもしれないのだ》鶴見俊輔 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

随筆「新しい友の話」を「ギター遊びの会」の報告に代えて   文科系

2010年05月23日 19時36分53秒 | 文芸作品
 昨日予告した「ギター遊びの会」の報告に代えて、一昨年秋のその「番外編」を再掲します。こういうのは、いくらでも世に広めたいので。ここに掲載した僕の拙稿・随筆と、それへのコメント、参加者の方々の感想メール報告などを、このブログにあったままの姿で載せますね。


随筆 「新しい友の話」   文科系
2008年12月19日 | 小説・随筆・詩歌など  随筆 「新しい友の話」 

 出会って一年弱、できたてほやほやの親友二人とのあるエピソードを話そう。他人は「ただ、マニアック仲間というだけ」と評するかも知れない。が、僕ら三人にとっては、到底そんな話ではないのだと前置きしておいて。

 初冬の飛騨路。あらかたの落葉樹は丸坊主に近く、かろうじて残っている葉もつまんだ端からくしゃっとなりそうな季節。そんな山々をぬって、Nさん提供兼運転の車は、下呂駅に近いリゾートホテルに着いた。まずは温泉。その露天風呂もそこそこに部屋に戻って、Nさんと僕は持参のギターを交互に弾き始める。ギター持参のないAさんは、ほほえみながら二人の音を聴いている。そんな時間がかなり長く続いたあとにふっとAさんがこう申し出た。こんなありふれた言葉なのに、僕は、一瞬で我が身が固くなったのを感じた。
 「Nさん。ギターちょっと貸して。僕も弾いてみるわ」
 弾きだしたのは、何の変哲もないアルペジオ、分散和音である。単純な基礎練習というだけではなく、ことさらなようにゆっくりしたテンポだ。ぎこちない弾き方とさえ言えるが、これはとにかくAさんのような二十年選手が人に聴かせるような曲でも、感じでもない。あとの二人がまた、この単純なアルペジオを神妙に聴いている。時には、二人交互に演奏者の方に身を乗り出すようにまでして。

 この二人、あるギター教室の四捨五入すれば七十歳になる同門生で、Nさんとは同じ歳、Aさんは一つ上。この早春に発表会の打ち上げ会で知り合ってから、お付き合いが続いてきた方々である。そしてその「事件」は、打ち上げ会の十二日あとに我が家に三人が集まった「ギター遊び兼飲み会」以降しばらくして起こった。Aさんが教室を辞めてしまったのである。この事件の微妙さを部外の方々に分かってもらうのはとても難しいのだが、とにかくやってみよう。
 まず、Aさんが教室の先生に不満を持ち、抗議したらしい。「『アルハンブラ宮殿の思い出』で、必要な指摘をしてくれなかった」と。どうも、僕たち二人の批評がうすうす自覚し始めていた欠点と一致して、『先生が、この年寄りとしてはこんなもんだろうとだけ扱ってきた』と思い至ったようなのだ。ぼくらの関係もナーバスなものになってくる。特に、僕の古いアルペジオ楽譜二枚にショックを受けたとしきりに語られる。定年後先生につく以前、一人習いの昔から、ちっとも上手くならないのでいつも基礎に帰って弾き込んできてぼろぼろになった二枚であって、僕の常用練習ファイルの冒頭に張られたものだ。これのことも含めて、おおむねこんな思いを彼は語っていたかと思う。
〈習って二十年。アルハンブラをなんとか完成させようと、これだけでも三年。本当に三年!! ちっとも完成していかなかったのはタッチがいい加減だったからだ。練習時間と熱意とでは誰にも負けぬと自負してきたが、それもどうもあやしい。俺のこのギター、これから一体どうしたら良いのだ!〉
 以降の彼はギターのことを僕とは話したくないようだった。今分かるのだが、僕が何気なく口に出した言葉が、ずいぶん彼を傷つけてもいたようだ。「一人で基礎練習をしているらしい」とは、Nさんから聞いたことである。なおまた、この旅行参加を土壇場近くになってきっぱりと決意したのも、NさんとミセスAとの合作らしい。彼女はこの決意を喜んで二人へのおみやげを用意し、前日にへそくりの一部をさりげなく手渡して、持ち金を増やしてくれたとのことだった。Aさんはそんなことまでを話してくれたのである。

 訥々とはしているが、見違えるようにしっかりとしたタッチと思った。僕はなにか目頭が熱くなった。Nさんが激賞しているのが聞こえる。僕も言葉に注意しつつ何かを言ったと思う。この前後、彼自身の心境はどうだったか。帰宅翌日のメールにこうあった。
 「正直言ってお二人の前でギターを弾いた時は、清水の舞台から・・・の心境。緊張感を凌駕した恐怖感。結果、弾き終わって『汗びっしょり』でした。お二人に対する敬意のつもりで弾きました」
 潔いというかなんというか、竹を割ったように見事な人格にうめいてしまった。そして、ギター生活を育んできたその思いの根深さが、僕をも掻き立てたようだった。

「俺もその思いなら負けんぞ。ぼけても弾き続けてやる」


コメント (5) | トラックバック (0) | | | goo
5 コメント
コメント日が 古い順 | 新しい順

趣味は生き甲斐! (のぶりん)
2008-12-19 03:50:13
文科系さんと初冬飛騨路を旅したNさんは私。一生想い出に残る楽しい有意義な貴重な経験をした、でも初めて読まれる方には分かりにくいかも……。
ギター歴もギターに対する考え方も違う文科系さんとAさん、溢れる情熱は半端じゃない! これが生き甲斐となり、何時までも若々しさを保たれている秘訣だと納得した。
知り合って一年も経たないこの三人、微妙な関係の時もあったがそれを乗り越え今では真の友人になりつつある。
人間の絆って、付き合いの長さには比例しないことを今回は痛感させられた。

柔らかな感性を (まもる)
2008-12-19 09:45:48
文科系さんの随筆と当事者であるNさんの投稿を読み何十年かぶりに「友情」というものを考えさせられました。
 広く取れば友情というよりNさんの言われる「人間の絆」というべきかもしれませんが。
 老人になるにつれて、何かにつけて頑なになりがちで、絆の煩わしさが先にたちやすく、敬意とか真の友などというのには縁遠くなっていたで、羨ましく拝読しました。 
 同好の趣味の中でそこまで深い絆ができるのですね。私も市民運動に参加し嫌でも人間関係の中に置かれているですが、仲間から信頼とか敬意とか向上心とかを受け止める柔らかで素直な感性を失いたくないなあと感じた次第です。
 残り少ない人生ですものね。
 
3人にエールを送ります (ワイス17)
2008-12-19 17:35:59
良い旅のようで良かったですね。3人のおじさんがほろ酔い加減でギターを弾いているなんて想像すると なんかとても微笑ましくなります。
お互いに得ることも多く それぞれが一つ二つ宿題を見つけて 又コツコツと練習を重ね 次に合った時お互いの上達を喜び合える。なんて素晴らしいことでしょう。この会がいつまでも続きますように!

ご応答、ありがとう (文科系)
2008-12-21 01:09:43
短い文、随筆などのできは材料、モチーフしだい。今回は正直言って、材料がよかった。これをうまく書けなければ、もう腕がないということ。この作品は、同人誌例会にも出しますが、良い批評がいただけると確信しています。
さて、初めにのぶりんさん
作品内容の当事者からこのような批評がいただけることは、文章に大きな彩を与えてくださること。嬉しかったです。
なお、「分かりにくい」ということは僭越ながら、心配ご無用。Aさんの真摯さ、心理状態、二人との関係、これだけ伝われば残りはディテールです。

まもるさん
言外にきつい事を僕に言われているような気がしました。気のせいかしら? でも、僕の「そこ」は変わりません。「文化が手段になっているような世界」はノーサンキュウということで。あなたでもそういう「認識」はあるでしょう? 違います?

ワイスさん
この会は、続きます。文化はそれを求めているものにとっては「絶対善」ですから、プラスばかり。つまり「人間の絆になるばかり」。まず誰でも、あなたのように「感じが良い」と評してくれますから。 

これ以降のこと (文科系)
2008-12-24 23:17:00
16日以降、お二人との間に何度メールのやりとりがあったろう。各5往復というくらいじゃ到底済まない。試みに数えてみた。
Aさんと14往復、Nさんと10往復だ。随筆への質疑応答、批評、ギターの質疑応答などである。
驚いた。


 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市場教室での日本の成績    こぴぺ

2010年05月23日 15時50分54秒 | Weblog
韓国・中央日報の記事です。

スイス国際経営開発院(IMD)の「2010年世界競争力年鑑」を
中央SUNDAYが分析した結果が発表された。

日本は昨年マイナス成長(-5.2%)を記録して国家競争力順位で、
10ランクダウンした27位にとどまった。
それでも製造業輸出競争力などを掲げた日本の底力は強い。

IMDが評価した日本の科学技術インフラは米国に続いて世界2位だ。
日本は輸出(4位)で貯めたお金で研究開発(R&D)に
莫大な投資(2位)を浴びせている。
(これは私が読んだ別の本では、まったく逆の評価でした。)

特許保有件数では世界1位だ。

平均寿命が世界で最も長いこと(83歳)を含め、
保健・環境(11位)の競争力が高い方だ。
企業の環境にやさしい経営(1位)とグリーン技術(2位)でも世界的な優位を占めている。

一方、生活費(56位)が高く、人口高齢化(55位)が深刻なのは
日本の代表的な弱点に挙げられた。
日本の主要都市の生活物価水準は米国で物価が高いことで
有名なニューヨークに比べても30%も高いものと調査された。

最高40%に達する法人税率(58位)は企業活動の意欲をなくし、
外国企業の進出を阻害する要因として指摘された。
外国人観光客誘致(GDP対比観光収入)は調査対象58カ国の中で
最下位(58位)だった。

IMDは日本の国家負債(57位)が多すぎて2084年まで
莫大な借金に喘ぐものと見通した。

  
    
中央日報の見出しは、こうです。

韓国、日本、中国(香港含む)など
東アジア3カ国の実質経済規模が初めて米国を超えた。

こちらのほうが明るいかな?
東アジア諸国が、協力できれば、未来は明るいということでしょうね。

日本のマスコミは、こうした視点で報道していますか?





コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

逆襲が始りました。   只今

2010年05月23日 12時08分43秒 | Weblog
  
 鳩山首相のお詫び会見。見終って感じた、自分も道化役者になったようなこの思いは何なのだろう。そんな思いをもちかねていたら、まだ見ぬ畏友(「ほぼ足り」さん)のこんな呟きに出会い、「それ、それ!」と思わず合点しました。
 
 =どうも鳩山首相のやり方を見ていると中学生時代の自分、若しくは仕事で追いつめられていた頃の現役時代の自分を見ているような気がする。起死回生の逆転満塁ホーマーを打ち込んで、それまでに失ったきた親のあるいは上司の信頼を一気に取り返そうとしていた。
 そんなことは、宝籤が当たってある日突然、超優雅な篤志家になれるんじゃないかと思いこんでいる老人の妄想にしかすぎない、ことになかなか気が付かない。(中略)しかし、こんなことで放り出していいだろうか。=
 
 以上の「ほぼ足り」さんに全面同意する小生は、日曜の報道番組でこのところ息を吹き返したような御用評論家の大言を聞きたくないので、サッカーの本田クンを追ったドキュメントを見ていたのですが、終わってダイアルを回したチャンネルでぶっかったのが、鳩山クンのお詫び会見。
 これに対して岡本行男氏は、「これまでの経験者を外して素人の意見ばかり聞いてきた当然の結果」と言い、森本敏氏は、「負担軽減という言葉はよくない。これからは、沖縄は重要な地域であることをトータルなパッケージの中で考えることがダイジなんです」と言い、いずれも、鳩山内閣の稚拙なやり方につけ込んでの得意満面のコメント。
 彼等の逆襲が始りました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コピー記事について         管理人

2010年05月23日 10時59分25秒 | Weblog
 投稿者諸氏の間で「コピー記事の是非について」議論されています。

 本来望ましい投稿は投稿者の考えが主体になっている投稿であることは論を待ちません。
 しかし 投稿者すべてがこのような力量が有るとは限りません。
 その場合、プログに参加しようとしたら、共感できる情報をコピーして貼り付けるという方法なと色々な参加の仕方もあり許されることと思います。
 さて、コピー記事もその内容、レベルにちがいがありますね。一番安易なのはただペタペタ貼り付け、ソース元も、投稿者の名前もないものです。相手が空気人間では共感も反論も伝えられないし、期待できないのですから。
 私は、コピー記事が全ていけないとは思いませんし、ネットのやり取りはまさに情報の紹介やぶつけ合いですからやむおえないと思っています。
 ただし 情報源と投稿者の明示は最低してほしいものだと思います。できれば、其の情報をコピー投稿した理由を書いてもらえるとプログも活気づくと思います。

 ただ 非難中傷やプログ炎上を目的とした投稿以外はコピーだけの投稿でも、このプログへの関心の表現と理解して無断消去すべきではないと思います。

 皆さまは如何お考えでしょうか。         
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝鮮日報より    こぴぺ

2010年05月22日 19時03分31秒 | Weblog
朝鮮日報が哨戒艦事件について海外の専門家の意見を載せていました。

まず、ヨーロッパ。
ヨーロッパの北朝鮮専門家であるオーストリア・ウィーン大学のルーディガー・フランク教授は、
韓国海軍哨戒艦「天安」沈没が北朝鮮の金総書記総書記の直接指示ではなく、
軍部タカ派の独断的な行動である可能性を提起し、韓国政府に慎重な対応を求めた。

次は日本。
日本の専門家やメディアは一斉に「信頼に値する」という反応を見せた。
だが、韓国政府の対処については、「極めて限定的」との見方を示した。

最後に中国。
北京大国際関係学院の王勇教授は「韓国政府の調査結果が出たが、
どんな動機で事件が起きたのかなど、
一連の過程に関する追加的な研究・分析を続けるべきだ」と指摘した。
その上で、「韓半島で『天安』のような事件が再び起きてはならない。
最終的な結論が出るまで、韓国は冷静でいる必要がある」と呼び掛けた。


  日本が一番、韓国政府に近いですね。
  韓国の世論調査では、20%は北ではないのでは、と答えているそうです。
  (東亜日報の記事)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 随筆 「ギター遊びの会」前夜  文科系

2010年05月22日 15時10分00秒 | 文芸作品
 あす「ギター遊びの会」がある。春夏秋冬と1回ずつで三巡り目だ。この冬のが、僕の心臓カテーテル手術のために中止になったから、これでちょうど、8回目。明日は男2人と美女3人。幸せだなー!

 大変だったのは、我が家の掃除。通常のやつ以外に、今回は昨年末からいろんな事をやってきた。「定期的に人を迎えるとしたら、ついでにといっては何だけど、ほかってあったことをこの機会にあそこも、ここも」と、そんな感じ。応接間の畳を入れ替えた。自分で座卓の磨き直し・塗り直しをやった。これについては今年1月7日にこのブログにも報告を書いているが、プロに教わったやり方だったからあそこまで見違えるようになったんだ。まー、楽しかったこと!
 そして庭の手入れ。かってない勢いでがんばったな。おかげで長年ぐちゃぐちゃだった庭がやっとほんの少し見えるようになったかな。「イギリス風自然庭園」なんちゃって! 剪定や雑草引き、落葉拾い。母が倒れて12年、亡くなってからでも7年、さぼり尽くしてきたから何日もに渡る慣れない作業になってしまって、もー疲れたこと。

 料理の買い出しはもう終わった。鯛のマリネ、チンゲンサイのかりかりベーコンサラダ・マスタード風味、メーンは筑前煮と、洋、中、和の三種で、寿司で仕上げる。前2者はもちろん、料理本を見ながら作る。筑前煮は例によって圧力釜を使う。これは、火加減が難しいから連れ合いに指導してもらうことになっているが。スパークリングワイン、ワイン、ビールで、冷蔵庫も満杯になった。
 
 さて、僕が弾くつもりなのはバッハのサラバンドと、きんちゃんと約束してある「ソルの月光・2重奏」。確かゲストのSさんが同じバッハの「サラバンドとドゥーブル」を弾くはずだが、僕のはそれとは違うもっととても易しいほとんど単音の短いサラバンドだ。のぶりんさんは「ラリアーネ祭り」をトレモロ付きで弾いてくれるだろう。うえちゃんが何を弾くかは聞いてないけど、きっと「中部アマチュア・ギター・コンクール」の課題曲だろう。今年は何だったか忘れたけど。彼女はそこの入賞者だし、まー模範演技だな。

 さてさてけれど、本日深夜3時過ぎには「インテル・バイエルン戦」の生中継をスポーツバー・グランスラムで観なくっちゃならない。ちょっと寝ておこうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 本日、世紀の対決「インテル・バイエルン」戦  文科系

2010年05月22日 08時25分12秒 | スポーツ
 世紀の対決という表現がある。1世紀に1度ほどのという意味だろう。が、本日深夜(明日午前3時半)行われる表記の欧州チャンピオンズリーグ決勝戦は、1世紀に1度どころか、サッカー史上かってなかった闘いだと言って間違いないだろう。対戦する選手たちや、特に2人の監督がそう語るに足る特別な存在同士なのである。

 ポルトガル人のモウリーニョが、イタリアはインテル・ミラノの監督。オランダ人であるファンハールが、ドイツのバイエルンミュンヘンを率いる。そもそも近年下火のイタリアとドイツがこの決勝で対戦なんて、久しぶりなのだ。これがまず、2チームの優秀さを示していると言える。ちなみに、2チームとも自国内ではリーグ戦もカップ(トーナメント)戦も制した2冠王だ。しかも、モウリーニョがこのチームを率いて2年目、ファンハールに至っては1年目にこの大成果なのである。近年イングランドとスペインに押されていた両国において、こんなわずかの期間で2人が盛り返したということ。しかもこの二人、それぞれ過去に1度ずつこのタイトルをとっている。モウリーニョはポルトガルのチームで。ファンハールはアランダのチームで。つまり、どちらが勝っても史上3人目だったかの「2国、2チームでヨーロッパチャンピオン監督」ということだ。そういう監督同士の決勝というのは多分、史上初めてのことだろう。さしずめ日本野球で言えば、川上哲治と野村克也の闘いと言ったところだろうか。しかも、この両者に、欲しい選手をほとんど全て与えた上で闘わせる、と。そしたら多分、野村が勝つだろうけどね。

 しかもこの2人、師弟関係というのがまた、話題を呼ぶことになった。スペインのバルセロナにおいて、監督ファンハールの下でモウリーニョが働いていたという事実がある。モウリーニョの監督修行時代のできごとである。

 ものすごいゲームになると思う。「多分、攻め続ける」バイエルン、「守ってカウンター」のインテル。それで僕の予想では、インテルが勝つ。なんせバルセロナでも歯が立たなかった超堅固な守備だし、高速選手ばかりをそろえたと見えるカウンターの切れ味! それも「スピードに乗った上でボールを受ける技術」が高いから、なかなか止められないし、下手に止めれば即ペナルティーだ。
 と語っているこの僕、バイエルンについては余り知らないのである。ファンボンメルという素晴らしいボランチがいて、ロッベンという点取り屋がいて(この2人、オランダ人で、ワールドカップで日本が当たります)。フランスのエース・リベリーがいるということぐらい。このリベリー、同じドイツリーグに在籍する長谷部誠が「ドイツでも誰にも負けない自信があるが、彼にだけは、かなわないと感じた。ドイツでも希少な優れた選手です」と語った、そんな人物だ。ただし残念なことに、確か今回は出場停止だったとか。だから余計に、インテルの勝ち。つまり「出藍の誉れ」!

 さー、深夜のサッカーバーに駆けつけるぞ-! 
 と言っても、明日はギター遊びの会、いろいろ大変だ。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

怪しい ②

2010年05月21日 20時23分00秒 | Weblog
▼中国に委譲された天安艦事件後の南北仲裁

 天安艦の沈没以来、韓国のマスコミや政界は「哀悼」一色で、韓国ではコン
サートや娯楽の催し物が相次いでキャンセルされた。韓国の右派はにわかに活
気づき「北朝鮮に反撃しろ」と政府に圧力をかけている。韓国では6月に統一
地方選挙があるが、この「天安艦政局」は選挙戦に多大な影響を与えている。

 在韓米軍の内情を知っていそうな在韓国の米国人記者ドナルド・カークは、
天安艦事件を「米国の911事件に匹敵する」と言っている。それは言い過ぎ
だという声もあるが、天安艦が米潜水艦との同士討ちで沈没した可能性を隠し、
北朝鮮に撃沈された疑いがあると言い換え、政界や社会が一気に好戦的にな
る事態は、米国人から見ると、911にたとえたくなるのは当然だ。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=128300&servcode=A00§code=A00
元NYT記者「天安艦沈没、9・11テロに匹敵する悲劇」

 韓国議会の左派系議員は、国防長官に「天安艦は、米軍の原潜による誤爆で
沈没したのではないか。真相究明してほしい」と要請し、右派マスコミから「
陰謀論を信用する間抜けな議員」と揶揄・批判されている。これは、911の
真相究明を呼びかける米国や日本の議員が、ここ数年プロパガンダ化が激しい
日米のマスコミから揶揄・批判されたのと同じ構図だ。

http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2010042700058
朴映宣議員、誤報判明の「米軍誤爆説」で国防部長官と論争

 天安艦の沈没後、米韓が「北から攻撃された」「反撃する」と宣言していた
ら、事態は本当の戦争になっていただろう。在韓米軍は撤退の方向にあり、
2012年には有事指揮権が米軍から韓国軍に委譲される。韓半島の国際政治の
主導役は、米国から中国に委譲されつつある。ブッシュからオバマにかけての
米政権は、委譲を是認している。米国防総省内の軍産複合体系の勢力の中には、
こうした多極化への流れを止めたい、逆流させたいと思っている人々がいる
はずだ。

 彼らは、このまま東アジアが中国の覇権下に入り、米軍が撤退していくこと
を看過したくない。彼らが、天安艦事件を機に、韓国と北朝鮮との戦争を誘発
し、朝鮮戦争の時のように、それを米国と中国との戦争にまで発展させ、東ア
ジアでの多極化の流れを逆流させたいと思うのは当然だ。考えすぎかもしれな
いが、彼らがペンニョン島での米潜水艦の潜行を韓国軍に伝えず、同士討ちを
誘発したと疑うことすらできる。

 天安艦事件を機に、朝鮮半島で大戦争が再発していたら「思いやり予算」で
贈賄しなくても在日米軍の駐留が続くようになり、米国は再び日本を不沈空母
と評価してくれて、日本経済は60年ぶりの「朝鮮特需」でうるおい、日本の
対米従属派にとってはうれしい限りだったろう。

 しかし米中枢での暗闘では、軍産複合体(米英中心主義)より隠れ多極主義
の方が強いようで、天安艦沈没事件は、朝鮮戦争の再発にはつながらなかった。
さらに、日韓の対米従属派にとってがっかりなことに、米国は事実上、天安艦
事件で南北関係が悪化することを防ぐ役割を、中国に委譲してしまった。

 中国の胡錦涛主席は、4月30日に上海万博の開会式に来た韓国の李明博大
統領と会談し、その3日後には北朝鮮の金正日に中国を訪問させ、北京で中朝
首脳会談を開いた。今後6カ国協議が開かれるかどうかは不明確だが、中国が、
韓国と北朝鮮の仲介役をする傾向が強まっているのは確かだ。

 韓国民の多くはすでに、天安艦事件に関する政府の発表を信用できなくなり、
何か裏があると感じている。米国では911事件の深層がなかなか事実として
みなされないが、韓国では、ペンニョン島の第3ブイの下に米潜水艦が沈んで
いることが、今後いずれかの時点で「陰謀論」から「事実」に変わるかもしれ
ない。韓国が対米従属を国策とする限り、第3ブイの秘密は隠蔽されねばなら
ないが、国是が多極化対応(中国重視、南北共存)の方向に変われば、隠蔽が
解かれるだろう。


この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/100507korea.htm


> [uniting-peace]グループの掲示板に投稿があったことを、Yahoo!グループよりお知らせいたします。
> ---
> 川西玲子です。
> > 鳩山さんが「学んでいくうちに沖縄の海兵隊のプレゼンスは、抑止力
> > として重要だ、
> > と分かった」という発言と時期的に妙に符合しています。
> > 一般的に「陰謀史観」で、ものごとを捉える気はないですが、どうも
> > この話は納得し
> > がたい。
> >
>
> 日中韓が共同歩調を取って、北朝鮮を非難している。
> 怪しい。絶対、怪しいですよ! 
> 裏があります。
> 中国が冷静なのが救いです。
>
> アメリカがここまで積極的に支持を表明するのも不自然です。
> いつも東アジアが適度に揉めていないと、駐留の必要がないものね。
>
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

怪しい

2010年05月21日 20時18分10秒 | Weblog
安田節子です。

田中宇氏の情報を長文ですが、転送します。


━━━━━━━━━━━━━━━
★韓国軍艦「天安」沈没の深層
━━━━━━━━━━━━━━━

 3月26日、韓国と北朝鮮の海上の境界線(北方限界線、NLL)のすぐ南
にあるペンニョン島(ペクリョン島、白【令羽】島)の近くで、韓国の大型哨
戒艦(コルベット)の「天安」が爆発・沈没した事件は、発生から1カ月以上
がすぎても、沈没原因が確定していない。韓国政府は4月に入り「魚雷か機雷
が船の外で爆発したと考えられる」と発表し、艦内からの爆破や破壊(故障な
ど)ではなく、外部からの魚雷(海中を進行)や機雷(あらかじめ敷設されて
いる)によって破壊された可能性が高まった。

 しかし、誰が魚雷や機雷を撃ったり敷設したりしたのかは謎のままだ。韓国
の右派勢力は、北朝鮮の潜水艦(半潜水艇)が魚雷を撃ったと主張し、韓国政
府に「北を報復攻撃せよ」と求めている。左派や和平派は「1970年代の韓
国軍が敷設したまま放置されている古い機雷に触れたのではないか」などと分
析している。

http://www.jrcl.net/frame10053h.html
西海の緊張に伴い機雷136個設置、10年後、10%も回収できず

 ペンニョン島は、北朝鮮の本土から20キロしか離れておらず、島の周辺の
韓国領海の外は北朝鮮が「自国の海域だ」と主張する海域だ。現在、北朝鮮と
韓国の海上の境界線は2種類ある。韓国や米国(国連)は、北方にあってペン
ニョン島のすぐ北を通る「北方限界線」(NLL)が南北の境界線だと主張し
てきた。だが北朝鮮は1999年以来、もっと南の「軍事境界線」が南北の境
界線であると主張している。ペンニョン島は約5千人の韓国人が住み、仁川港
から定期便のフェリーが運行している。2000年の南北和解で、北朝鮮は、
このフェリー航路とペンニョン島の周辺領海を、韓国や米軍の船が自由に航行
できる海域として認め、それ以外の海域に入った米韓の船は、北朝鮮の経済水
域を侵犯したとみなすという姿勢をとっている。

http://en.wikipedia.org/wiki/File:Baekryong_location_2.svg
ペンニョン島の地図(1)

http://photozou.jp/photo/show/279951/36120950
地図(2)

http://plaza.rakuten.co.jp/yanpa555/diary/201004160000/
天安号事件をふりかえってみた

 ペンニョン島の周辺は、北朝鮮軍と恒常的に対峙する海域だ。そして天安は
哨戒艦であり、レーダーやソナーを使って、敵軍の潜水艦や魚雷、航空機、ミ
サイルなどを感知し、攻撃するのが任務だ。北朝鮮の潜水艦や魚雷が接近して
きたら、早期に感知し、迎撃や回避の策をとれたはずだ。しかも当日は、米韓
合同軍事演習が行われており、北朝鮮の潜水艦が演習の偵察のために南下して
くることが予想されていた。天安艦内のソナー担当者が注意を怠ったとは考え
にくい。

 韓国軍の関係者はマスコミに対し、当初、ソナーで2キロ先の魚雷を感知で
きる確率は70%以上と言っていた。その後、現場の水深が30メートルと浅
いので感知確率は50%未満だという話に引き下げられた。この引き下げは
「北朝鮮犯人説」を補強するための転換という感じもする。

http://www.chosunonline.com/news/20100419000034
哨戒艦沈没:捜索海域を2倍に拡大

▼第3ブイに沈没する米潜水艦

 天安沈没の謎は解けないままだが、この事件をめぐっては、日本でほとんど
報じられていない「もう一つの沈没」が起きている。天安艦の沈没現場の近く
の海域に、米軍の潜水艦とおぼしき巨大な物体が沈没しており、韓国軍の潜水
隊などが捜索にあたり、米軍のヘリコプターが米兵の遺体とみられる物体を運
び去る映像を、韓国のKBSテレビが4月7日に報じている。KBSテレビは
公共放送で、韓国のマスコミで最も権威がある。

 天安艦の沈没後、潜水捜索の過程で、韓国海軍の特殊潜水隊(UDT、特殊
戦旅団)のハン・ジュホ准尉が潜水中に気を失った後に死亡するという、二次
災害が起きている。KBSは、ハン准尉の死亡事故を取材するうちに、ハン准
尉の慰霊祭が行われた場所が、艦尾が見つかった場所(第1ブイ)でも、艦首
が見つかった場所(第2ブイ)でもなく、約6キロ離れた第1ブイと第2ブイ
の間に存在する、天安艦と関係のない「第3ブイ」であることを知った。

http://www.jajuminbo.net/imgdata/jajuminbo_net/201004/2010041053189202.gif
KBSテレビが報じた地図。ペンニョン島に最も近いのが第3ブイ。その右
(東)のブイが天安の艦首、左(西)のブイが天安の艦尾の沈没地

http://johnhoon.sakura.ne.jp/sblo_files/johnhoon/image/navy3-29-4.jpg
一般に報じられた捜索地点の地図。ペンニョン島の南方にある2つの黒い丸印
が天安の艦首と艦尾の沈没地点。第3ブイは載っていない。

http://johnhoon.sakura.ne.jp/sblo_files/johnhoon/image/navy3-29-13.jpg
【写真】ペンニョン島の崖から数百メートルの海で、米韓軍が捜索作業をして
いる。天安艦の沈没場所である第1と第2のブイの地点は、いずれも島から2
キロほど離れており、この写真のように崖のすぐ前ではない。この写真は米潜
水艦が沈んでいる第3ブイの地点である可能性が大きいが、韓国では天安艦の
捜索風景として報じられている。

http://johnhoon.sblo.jp/article/36743688.html
上記の地図や写真の引用元。ブログ「ジョンフンが好き」

(沈没船を海底で発見すると、潜水者は沈没船にロープのついたブイ<浮標、
浮き玉>をむすびつけ、海上から沈没現場を特定できるようにするので、沈没
現場が「ブイ」の名前で呼ばれる。天安艦は爆発後、真っ二つに割れた後、速
い潮流に流されてばらばらになったので、艦首と艦尾が6・4キロも離れて見
つかった)

 ハン准尉は、第3ブイの海底に潜り、捜索活動をしている最中に意識を失い、
死亡した。KBSは、特殊潜水隊など関係者を取材するうちに、第3ブイの
海底に、大型の潜水艦と思われる物体が沈没しており、米軍の指揮のもと、
大急ぎで潜水艦内部の捜索が行われたことを知った。

 米軍は捜索を急ぐあまり、潜水捜索に必要な減圧装置が現場に運び込まれる
のを待たず、韓国の部隊を潜水捜索させた。潜水可能な時間が15分程度と短
いのに、複雑な艦内を無理して捜索させたため、熟練した潜水部隊員でさえ意
識を失う者が相次ぎ、その中でハン准尉の死亡事故が起きた。韓国軍の特殊潜
水隊からは「米軍の潜水隊はこんな危険な作業を拒否したので、韓国軍の部隊
にやらせたのだ」という見方も出た。

▼封じられたKBSテレビのスクープ

 韓国や米国の当局は、天安艦と同じ時間帯に、すぐ近くで米軍潜水艦が沈没
したことを、ひた隠しにしている。米潜水艦沈没の事実を発表していない韓国
当局は、ハン准尉の死亡について、米潜水艦の捜索中の事故とは言わず、天安
艦の遺体捜索をしている最中に死亡したと発表した。ハン准尉は国民的英雄と
して祭り上げられた。

 だが、ハン准尉の慰霊祭が行われたのは、当然ながら天安艦ではなく、米潜
水艦の沈没現場であり、慰霊祭には米国のスティーブンス駐韓国大使や在韓米
軍のシャープ司令官も列席し、ハン准尉の栄誉をたたえ、ハン准尉の遺族に見
舞金を出した。米高官の参列や見舞金は、韓国軍の中に「米軍の事情で天安艦
の捜索が遅れ、米軍の無理な秘密捜索作戦のせいで殉職者が出た」という反米
感情が湧くのをおさえるためだったのだろう。

 第3ブイの海底から引き上げられた遺体らしき物体をつり上げて運び去った
のは、韓国軍のヘリコプターではなく、米軍のシーホーク・ヘリだった。この
ことからも、第3ブイの海底に沈没したのは、韓国軍の艦船ではなく米軍の艦
船だと感じられる。

 天安艦の捜索と引き上げは民間の潜水会社に委託され、作業の指令塔は民間
のバージ船に置かれたが、第3ブイの捜索は韓国軍の特殊潜水隊で、指令塔と
して韓国軍の最新の軽空母「独島」が駆り出された。こうした格差からうかが
えるのは、米韓軍、特に韓国軍の上位にいる米軍が、天安艦の捜索引き上げよ
りも、第3ブイに沈む米潜水艦の捜索を重視していたことだ。事件発生後、天
安艦に対する救援や捜索の開始が遅れたが、その理由も、米韓軍当局が米潜水
艦の捜索を優先したからだったと考えられる。

 KBSテレビは4月7日の「9時のニュース」で「謎の第3ブイ・なぜ?」
という題名で、この件を特集した。その後、韓国のいくつかの新聞や雑誌がこ
の件を報じた。韓国当局は、これらの報道について事実ではないと強く否定し
「誤報」をしたKBSを名誉毀損で告訴した。裁判を受け、KBSのウェブサ
イトでは、問題の特集についての動画や記事が公開停止になっている。

http://news.kbs.co.kr/tvnews/news9/2010/04/07/2076673.html
謎の第3ブイ・なぜ?

 特殊潜水部隊に箝口令が敷かれ、第3ブイの問題が韓国当局内の話ではなく
米軍の話であるとわかり、当局から圧力がかかった時点で、KBSなど韓国マ
スコミはそれ以上、この話を取材して報じるのをやめたと書かれている。日本
と同様に対米従属の韓国のマスコミには、米軍のことを詮索しない暗黙の決ま
りがあるようだ。

▼核武装した原潜が潜行していた?

 第3のブイの存在を報じたKBSは誤報扱いされ、その後は「天安艦は米潜
水艦から誤爆された」といった見方自体が「危険な流言飛語」とみなされ、韓
国社会で事実上の「禁止」とされた。

 しかし、天安艦が仲間内からの誤爆で沈没した疑惑は、沈没の直後から韓国
のマスコミに存在していた。事件当日、韓国軍と米軍は、ペンニョン島より南
の海域で、米韓合同軍事演習「フォールイーグル」を展開していた。米韓の事
前の発表では、軍事演習は3月18日に終わったはずだったが、実際の演習は
4月30日まで秘密裏に延長され、3月26日の事件当日も演習が行われてい
た。事件後も米韓当局は、当日に合同演習が行われていたことを全く発表しな
かったが、事件翌日には情報がマスコミに漏洩し「天安艦は、軍事演習中の誤
爆を受けて沈没したのではないか」という記事を各紙が報じた。

http://www.chosun.com/site/data/html_dir/2010/03/29/2010032901461.html
天安艦、韓米合同訓練中 誤爆事故'疑惑'

http://translate.google.com/translate?hl=en&sl=ko&tl=ja&u=http%3A%2F%2Fwww.chosun.com%2Fsite%2Fdata%2Fhtml_dir%2F2010%2F03%2F29%2F2010032901461.html
記事の機械翻訳日本語版(グーグル)

 報道を受け、韓国当局は、事件当日に米韓合同演習が行われていたことを認
めたものの、演習の海域はペンニョン島周辺ではなく、それより100キロほ
ど南の忠清南道・泰安の沖合だったと発表した。韓国当局は、天安は演習に参
加していなかったと発表したが、高速の艦艇なら泰安沖からペンニョン島まで
2-3時間で行ける。昨年来、北朝鮮は、米韓が合同軍事演習の際に北朝鮮の
海域近くまで来て威嚇していると米韓を非難しており、今回の軍事演習でも、
米韓の軍艦がペンニョン島周辺まで北上した可能性はある。もし、天安が軍事
演習中に沈没したのだとしても、北朝鮮からの非難を防ぎたい韓国当局は、そ
のような発表はしないだろうから「天安は演習に参加していない」と当局が発
表しても、それは事実と違う可能性がある。

 問題のKBSのニュースの内容について、韓国の自主民報(左派系)が分析
を試みている。この分析で興味深い点は、米潜水艦が沈没している第3ブイの
地理的環境についてである。米潜水艦は、ペンニョン島の南側にある「ヨント
ゥリム岩」と呼ばれる断崖絶壁の海岸の数百メートル沖合に沈没している。ペ
ンニョン島の周辺には、潜水艦が潜行中に座礁しやすい浅瀬が多いが、断崖絶
壁の海岸の前の海は深い。ヨントゥリム岩の周辺は北と東が陸地でさえぎられ、
島の北方にあたる北朝鮮の本土からペンニョン島の方向を監視しても、島の
南側のヨントゥリム岩の周辺に米潜水艦の動きを知ることはできない。北朝鮮
は、ペンニョン島周辺の海域を韓国の領海と認めているため、島の近くを潜行
する限り、北朝鮮軍から攻撃されることはなく、米潜水艦の隠れ場所としても
安全だ。

 そうした地理的状況をふまえ、自主民報が取材した軍事問題の小説家ソ・ヒ
ョンオは、沈没した米潜水艦について、ヨントゥリム岩の前の海を拠点として
ペンニョン島の周辺海域で潜行を続け、島の対岸にある北朝鮮の通信を傍受し
つつ、有事の際に北朝鮮にミサイルを撃ち込める臨戦態勢をとっていたのでは
ないかと分析している。

http://www.jajuminbo.net/sub_read.html?uid=5790§ion=sc2§ion2=
自主民報「北が米潜水艦を完全撃沈した?」

http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=ko&tl=ja&u=http%3A%2F%2Fwww.jajuminbo.net%2Fsub_read.html%3Fuid%3D5790%26section%3Dsc2%26section2%3D
記事の機械翻訳日本語版(グーグル)

 ペンニョン島は、韓国で最も平壌に近い場所で、平壌まで170キロほど。
米韓軍にとって、通信傍受や有事の反撃の拠点として最適だ。米軍がペンニョ
ン島の周辺にミサイルを発射できる潜水艦を長期滞在させていれば、北朝鮮軍
がソウルを攻撃してきた時に、数分で平壌にミサイルを撃ち込める。

 この種の作戦に使われる潜水艦は、間違いなく、1カ月以上潜行したままで
いられる原子力潜水艦だ。原潜は、艦内の原子炉で発電した豊富な電力を使っ
て、海水を電気分解して酸素を抽出して艦内に供給する。ディーゼルエンジン
の潜水艦と異なり、海上に出る必要が全くない。米軍の原潜の中には、核ミサ
イルを搭載できるものも多い。核武装していると自称する北朝鮮に対抗するた
め、米軍が、核兵器を搭載した原潜を、平壌に最も近いペンニョン島の周辺に
常時潜行させていた可能性がある。

 米韓軍が、ペンニョン島の陸上に、北朝鮮をねらうミサイルを設置したら、
北朝鮮から激しい非難を浴び、北朝鮮を同胞とみなす韓国民の世論も逆なです
るので、撤去せざるを得なくなる。だが、ミサイルを積んだ米潜水艦を島の周
辺に潜行させるなら、有事の際は地上のミサイル基地と同じ効果を生む上、北
から察知されないし、韓国民にも何も知らせずにすむ。たとえ米原潜が核兵器
を搭載していても、韓国側に知らせなければ問題にならない。そのように考え
ると、核弾頭の有無はともかくとして、ペンニョン島周辺に武装した米軍の原
潜がいない可能性の方が低いぐらいだ。

 米軍の原潜の多くは、100人以上の乗組員を定員としている。昼夜交代制
で潜水艦を管理するので総人数が多くなる。第3ブイの下に米原潜が沈んでい
るなら、天安艦の死者数に並ぶ、かなりの死者が出たはずだ。放射能漏れの懸
念もある。沈没した潜水艦から米軍が急いで取り出そうとしたのは、核弾頭だ
った可能性もある。韓国軍の特殊潜水隊は捜索を急かされ、ハン・ジュホ准尉
が殉職した。

 天安艦の沈没は、すぐに大々的に報じられたが、米潜水艦の沈没は、米政府
によって隠蔽され、韓国当局も隠蔽工作を手伝わされている。沈没の事実を隠
さねばならないのは、北朝鮮側や韓国の国民に、米潜水艦が有事の際に北朝鮮
を速攻で攻撃すべくペンニョン島周辺に潜行していたという事実を知らせたく
ないからだろう。知られたら、北は怒って何らかの報復を仕掛けてくるだろう
し、韓国民の反米感情も煽られる。だがKBSなどが、誤報扱いされつつも米
潜水艦の沈没を報じてしまったので、すでに北側は、今回の経緯をかなり把握
していると考えられる。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2010/04/19/0900000000AJP20100419001500882.HTML
哨戒艦沈没事故で軍事機密明るみに、軍が対策着手

▼米潜水艦を北の潜水艦と誤認?

 ここまでの展開は、最も重要な「天安艦と米潜水艦は、なぜ沈没したか」と
いう分析に至っていない。今からそれを書く。KBSテレビの報道を分析した
前出の自主民報の記事は、北朝鮮の潜水艦が南下してきて、天安艦と米潜水艦
の両方に対して攻撃し、両艦を沈没させたのだろうと書いている。しかし私か
らみると、北がやった可能性は非常に低い。

 米韓両政府は、天安艦の沈没直後に「北朝鮮の攻撃を受けて沈没した可能性
は低い」と発表している。もし北朝鮮の潜水艦からの攻撃で沈没したなら、北
朝鮮政府が数日たってから「米韓の軍艦を撃沈した」と高らかに「戦果」を発
表するかもしれない。その前に米韓両政府が「北朝鮮の攻撃ではなさそうだ」
と発表してしまうと、米韓の政府は国民から非難され、高官が引責辞任せざる
を得なくなる。本当に北の攻撃ではない場合しか、米韓の両政府が早々と「北
の攻撃ではない」と発表することはない。自主民報は、北朝鮮寄りの左派新聞
なので、北朝鮮の軍事力の強さを結論にしたかっただけだろう。

 すでに書いたように、事件当日に行われていた米韓合同軍事演習が、ペンニ
ョン島の周辺でも展開され、その一環として天安艦が現場にいた可能性が高い。
軍事演習が行われていたとしたら、米韓軍の他の艦船が付近にたくさんおり、
北朝鮮の潜水艦が攻撃してきても、すぐに米韓で猛烈に反撃し、撃沈していた
はずだ。撃沈できずに逃げられたとしても、北側からの攻撃があったのなら、
米韓は防衛しただけの正義の立場に立てるので、交戦が行われたことをすぐ
発表するはずだ。

 北側は、米韓が合同演習を口実に北上し、北の核施設に向けて本物の攻撃を
仕掛けてくることを恐れていた。軍事演習しているふりをして本当の戦争を仕
掛けるのは、米軍の戦術としてあり得ることだ。そんなところに北側から攻撃
を仕掛けるのは、米韓に戦争の大義を与えてしまう自殺行為である。

 北側からの攻撃で沈没したのではないなら、残るは誤爆説になる。私が疑っ
ているのは「米軍は、潜水艦をペンニョン島の周辺に常時潜行させていること
を、韓国軍に伝えていなかったのではないか」ということだ。第3ブイに沈ん
でいる米潜水艦が長期潜行していたのなら、当日の米韓合同演習にも参加して
いなかったことになる(合同演習とは別の任務になる)。

 天安艦は、ペンニョン島の南の沖合を航行するはずが、予定より岸に近づき、
その結果、韓国軍に存在を知らされていない米潜水艦の存在を探知し、北朝
鮮の潜水艦が潜入していると勘違いして発砲し、攻撃されたので米潜水艦も瞬
時に撃ち返し、2隻とも沈没するという誤認の末の同士討ちが起きたのではな
いか。米潜水艦は、受信専用のパッシブソナーを使い、天安艦の接近を察知し
ただろう。だが、米軍が韓国軍に対しても秘密にして米潜水艦を潜行させてい
たのたら、米潜水艦の方から天安艦に無線連絡を入れるわけにはいかない。

 天安艦が攻撃されたのは左舷からだった。韓国当局は、当時の天安艦は北西
に向かっていたと発表しており、その通りなら、左舷は外洋側である。岸の近
くに潜行していた米潜水艦は、島の側から撃ったはずだから、外洋側とは逆で
あり、上記の仮説と矛盾する。ただ、韓国当局は、米戦艦との同士討ちの事実
を隠すため、天安艦が進行方向を逆さまに発表した可能性がある(島側から撃
たれたと発表すると、北朝鮮犯行説はあり得なくなり、同士討ちの疑念が強ま
る)。

>
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

哨戒艦沈没原 因       岡山の野田です。 転送歓迎

2010年05月21日 18時42分15秒 | Weblog
日本のマスコミは北朝鮮の仕業一色ですが
河信基氏のブログでは
米潜水艦との衝突説が紹介されています。

哨戒艦沈没最大の謎 封印された米潜水艦沈没スクープ
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/41338493.html

哨戒艦沈没原因 韓国与野党が対立
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/41375151.html

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「天安北朝鮮説」をまだ信じない論理   文科系

2010年05月21日 15時19分56秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
まず、名無しさんへ
 コロンビアの所在を教えてくれて、これはとにかくありがとう。少なくとも、再起不能のスクラップになったのではないとは分かりましたから。かといって僕は、韓米相互誤射説が消えたとか、逆にあったとか、以前と同様未だに、そんな断定を下しているわけではありませんと、こういう立場は今新たにはっきりしておきますね。


 さて、現在の僕の見解です。未だに北朝鮮説を信じてはいません。というよりも、証拠不十分だと思います。一般の裁判と同様に、推定無罪とすればそう語る他はない。戦争にさえ発展しそうなこんな国際問題では、なおさら慎重にならざるをえません。韓国などの報告書に即しても、慎重であらざるをえないという論拠を述べてみます。

①示された魚雷が北朝鮮製だという証拠が全て真実だとしても、北朝鮮がやったということにはなりません。こんなものはいくらでも手に入れておくことが可能だからです。現に北は、輸出用カタログでこういうのをいっぱい宣伝して、外貨稼ぎのためにも懸命に外に売っているわけでしょう? そのことを各国周知の事実だからこそ、報告書は次の証拠に言及せざるをえなかった訳です。

②こうして、①よりも遙かに大きな意味を与えられた「証拠」が以下ですね。
『黄海の北朝鮮海軍基地が運用する一部の小型潜水艦・艇と、支援母船が、天安が攻撃を受けた2~3日前に基地を離れ、攻撃の2~3日後に基地に戻ったことが確認された』(中日新聞夕刊、以下同じ)
 こうして、報告書の結論部分もずいぶん自信なげです。断定を避け、状況証拠的と言う他はありません。以下のようなものですから。
『こうしてすべての関連事実や秘密資料の分析から、天安は、北朝鮮製の魚雷による外部の水中爆発の結果、沈没したという結論に達した(この表現は上記①のように、北朝鮮がやったということではありませんね。文科系)。ほかの証拠も総合すれば、この魚雷が、北朝鮮の小型潜水艦・艇から発射されたという以外には説明がつかない』

③こういう「状況証拠」論理が分かるからこそ、活字が残る新聞の1面トップの大見出しも、ずいぶん慎重です。朝日の「北朝鮮の魚雷と断定」はどういう意味にもとれてちょっと中途半端ですが、中日は旗幟鮮明でした。「北朝鮮製魚雷と断定」。これでは上記論理で言えば①だけであって、②は「報告書はそう語っているね」というだけのことにもなりかねないわけです。

④状況証拠で言えば、僕はこんな反論もしたい。ラングーン事件とか大韓航空機事件など、北朝鮮は昔もひどいことをやったと、これもしきりに今回の状況証拠としてあげられている。ですがそれら全て1990年の「社会主義体制」崩壊や、イラク戦争・フセイン暗殺以前のこと。中国も資本主義に組み込まれる前のこと。今のように、北だけの孤立した悪さが目立たなかった時代のことです。たとえば今だったら、首領様はこうも考えないものでしょうか。「今変なことをやったら、俺だけではなく、俺の後継者候補全員がフセインとその息子たちのようになる。それは、確実」と。
 また、こんなのも状況証拠と言えないでしょうか。世界は100年に1度の大不況。それを、金持ちの株価維持だけで何とか支えているという世界。世界の食えない庶民による、核・軍事への反発や、リーマンショックでドバイ、ギリシャ、スペイン、イタリアなど世界中に甚大な被害を与えたアメリカへの風当たりも、強くなるばかり。先進国といえどもどこも超格差社会で、金融国家・アメリカ中心の国際的な、あるいは1国の団結ですらも難しくなるばかり。世界にこんなに甚大な被害を与えた空売りも、もっともっと続けたいのだし。
 こんな「非常時」には、何が企まれるか、本当に分かったもんじゃない。これは、歴史の教訓。

 以上初めからの論理は、幾何学の証明が語れる高校生なら、誰もが納得するはず。もっと、きちんとした証拠があがるまでは、僕は北朝鮮説は信じません。これを自明のように語るマスコミは、例によって「今はこのニュース。でないと誰もうちのテレビを観てくれなくなる。時勢に乗り遅れるな」と、こんなものでしょう。だけどそれを見る方はせめて、主体性を持ちたいものと、僕は心しています。 

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

哨戒艦事件の背景   らくせき

2010年05月21日 08時10分02秒 | Weblog
今回の各国の対応で、一番、興味深いのは中国。
冷静な判断を求める公式見解の一方で、
共産党の機関紙?が、北朝鮮は中国の重荷と、
論評したと、韓国が報道している。

先日の金さんの中国訪問も、一日はやく切り上げて帰国。
金さんは、充分な支援を得られなかった可能性も。

推測ですが、中国は世襲では開放体制への移行は
難しいと、かなり強く主張したのでは?
三男を同行して世襲を認知させようとした金さんの
もくろみははずれたかも・・・

    

今回の沈没事件は前段階がいくつもあって、
北と韓国は銃撃戦をしています。

ということは、かりに北が事件の犯人であったとしても
一方的に北が悪いとはいいきれないということに
注意する必要があります。

中国などの対応は、こうした背景を踏まえたものでしょう。

韓国は韓国の事情があるようです。
米軍から指揮権を返還してもらう予定ですが、
経済発展による平和になれて軍事対応にユルミが
生まれていたようです。
米軍抜きで戦えば負けるとされています。

韓国は政治の世界での戦争で北に勝つための戦術として
今回の事件を最大限に利用しようとしているのでしょう。

アメリカも、日本の基地問題など、東アジアでの覇権を
守るための好機ととらえているような気がします。

日本は、どういう立場をとるといいのか?
対米従属の今の方針。

もう一つは日朝平壌宣言にそった仲介者の役割を模索すること。
旧宗主国としてのホコリがあるなら、こちらかな?

いぜれにせよ、安保理で制裁となれば、政治的な不安定要素が高まり、
東アジアの経済にも少なからぬ影響を与える恐れがあります。

平和あってこその経済発展、が歴史の教訓です。

    

それにしても、あの原潜はどうなったんだろう?






コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

随筆 不整脈ランナーの手記(18) 楽に走れる! 文科系

2010年05月20日 18時17分04秒 | 文芸作品
 心臓カテーテル手術を経てジム・ランニング再開後は、4/25、5/2、5/5、5/17、5/18、5/20と走ってきた。以下それぞれ、時間と距離、最高持続速度とその心拍数の順に書いてみる。なお、この時間・距離の記録の中には、ウオームアップとクールダウンの「ゆっくり歩行」の分も含まれている。
   
4/25  50分で6キロ 8キロ時で心拍は135ほど。
5/2  53分で6・5キロ 8・5キロ時で145ほど。
5/5  60分で7・4キロ 9キロ時で150ほど
5/17  初めから全くの期外収縮・頻脈で、ほぼ歩いただけ。50分で4・5キロ。それでもちょっと走ると心拍160にもなった。間を置きすぎていけなかったか、それともウオームアップが足りなかったのか。
5/18 60分で8キロ 9キロ時で140ちょっと。
5/20 65分で8・5キロ 9キロ時で最高150ほど。 
 こうして5月18、20日のランで初めて、以前と同じ調子や自信のようなものが生まれてきたように思う。17日みたいなこともあったけれど、ウオームアップをちゃんとやればちゃんと走れるし、前進もしているのだ、と。これだけ走っても、ほとんど疲れも残らないし。今日ももっと走れたと思うが、自重した。
 こんなわけでここ2~3日、半年ぶりほどの晴れ晴れとした良い気分。自分の人生が終わったというような手術前の心境を思い出しながら、今日も帰宅してきたもの。明後日もまた行こうと思うが、無理をしなくてもまた進歩していくだろうと、そんな期待も生まれている。つくづく思う。病気は大事にするだけが対処法ではない。適当に「迎え撃つこと」も必要なのだ。そのやり方には、十分な吟味が必要なのだろうが。

 なお、5日から17日までのブランクは、春の庭仕事を初めてというくらいに熱を入れてやったことによる。この間もそれなりの運動はしていたのである。次の日曜日に「ギター遊びの会」があるので、それが家をきれいにする動機を与えてくれたということだろう。それにしても、走れる希望が湧いてこなかったとしたら、こんな大きい仕事をする気にはならなかったと思うのだ。
 またなお、この会については、ここに随筆を何度も書いてきた。たとえば、08年5月5日「初老3人、ギター遊びの会」が第1回目。他にも、09年5月24日とか9月26日とかで報告をご覧いただける。ブログ右欄外下方の年月を指定すると、欄外上の方にあるカレンダーがその月のものに替わる。そこで、そのなかのご希望の日にちをクリックしていただけばよい。その日のエントリーに、すべて画面が入れ替わるはずだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする