Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

熊谷守一美術館

2007-06-09 09:00:38 | お絵かき
地下鉄有楽町線で池袋の次の駅.このあたり,昔は森の中に民家が点在していたのだろうが,いまはマンションやアパートや住宅の中に巨木が点在している.美術館は J 子は2度目で22年ぶり...今回は開館22周年記念展をやっていた.

この美術館は守一 (有名人につき敬称略) の次女の榧 (かや) さんが館長.榧さんはヤマノボリストで,ぼくはじつは守一よりも前から名前は聞いていた.榧さんご本人もこの日,美術館一階の喫茶店にご登場.ここは平日の午前中のこととて,(われわれも含め) お年寄りばかり.
ここの蒐集は豊島区にすでに寄付され,いまは区に委託されて展示しているという形式だそうだ.

88点の展示は1階が油彩,2階が日本画,3階が書中心.フォーブ調の裸婦など,画集で見たことがないものもたくさん.油彩は普通は年代順に並べるものだが,順不同...というか,ぼくには順番の基準が分からなくて面白かった.どの絵にも榧さんの短い解説があって,「苦労して描いている」などは他のものには分からないことだ.
いただいたパンフレットの榧さんによる守一の一代記も肉親でなければ書けない文章だ.

かもめがばちゃばちゃしている日本画と,「花よりだんご」という書が気に入った.
階段に守一がチェロを弾いているでかい写真があったが,弦が一本切れていた.モデルもカメラマンも大物だ.やはり階段にあった,榧さんがちゃぶ台に彫ったという,守一が寝ころんで,そばで学齢前くらいの榧さんが目をぎょろぎょろさせているレリーフが印象に残った.
コメント (2)
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