Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

セミナー「ドレミ...の科学」

2007-06-23 22:40:46 | 新音律
物理学会誌の記事 (内容は
http://blog.goo.ne.jp/ablerail1007/d/20070222
とほとんどおなじ) を読んだ,大学時代の友人が呼んでくれたので,千葉大学で「ドレミ...の科学」と言うタイトルで話をした.
この大学では高校3年生ではなく2年生から受け入れる,いわゆる飛び級という制度がある.学生さんはそれぞれ理・工・文学部の講義を受けるが,学際的なオムニバス形式のセミナーもあり,その一環ということだった.学年では1-3年生で20人ほど.

プロンプの「接近した2音を聴くと不快」という心理実験から,完全4度・完全5度・長3度等が協和するということが導かれるという話題を中心に喋った.
この図は音楽を実験するピタゴラス.彼の作った音律の説明なども含め,60枚もPPTを作っていったので,急いで喋ったら20分くらい時間が余ってしまった.
しかし優秀な学生さんが揃っていて,いろいろ質問してくれたので,なんとか間がもてた.質問ではなく意見をいう人もいて,セミナーが成り立った.親しみやすいテーマだったからだろう.加速器のビームがネタではあり得ないことだ.

あとで聞いたところ,熱心に質問したのはほとんど文学部系の学生さんだったとのこと.このようなセミナーにいくつか参加すると,周波数だのフーリエだのという用語をきいても拒否反応を示さず,とりあえず聞いておいて先に進むという,正しい態度が身に付くらしい.
答えようがない質問もあって往生した.協和・不協和を物理から解釈すればこうだということは言えるが,それが音楽するのに役に立つわけではない.追究されると,ゲイジュツは理屈じゃないという結論に到達してしまう.野暮な講義でした.


友人に団居(まどい)という店で夕食をごちそうになった.もちろん懐かしい話をたくさん.ここではお店のひとがご自分の畑でできたものを料理するとかで,トマトにアボガド・リンゴ・海老その他をつめた一品が特に印象的だった.
コメント (4)
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