Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

金魂巻とキン・コン・ガン

2007-10-02 08:39:22 | 読書
金魂巻は1984年のベストセラー.「この本は取っておこう」と決心したはずだったので,本棚を漁ったら,奥の方に発見できた.再読しだしたら止められない.マル金・マルビというのが第一回流行語大賞だったそうだ.

キン・コン・ガンのほうは,同じ著者 渡辺和博による笑えるガン闘病記(と帯に書いてあった.はなしがそれますが,タイトル図のファイル名は KingKong.jpg としました.).文春文庫PLUS 2007年9月刊.
地の文に随所に大きなゴチ・フォントが混じるのも,へたうまのイラストも金魂巻を踏襲している.巻末の座談会で南伸坊がそのイラストをすごくほめている;「模型とか時計とかの小物がそれらしく描けたら,崩れていようが歪んでいようが,デッサン力があるってことなんですよ」
帯にあるように,医者・看護師・患者に対する観察が笑える.

それにしても,ガンだというのにずいぶん余裕だなぁと,読んでる途中で J 子に言ったら,そのひと亡くなったはずとのコメント.
たしかにカバーの著者紹介によれば
2003年肝臓ガンを宣告され
2005年に夫人との生体肝移植に成功し
2006年再発,2007年死去.
ちなみに,この本が単行本として出たのは2004年.

そうと識ったら読む目が変わってしまった.
「おもしろうてやがてかなしきキンコンカン」
コメント
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reading

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