西条の酒まつりで左手のピアニスト・智内威雄の「蔵シックコンサート」.
智内さんは3歳からピアノを始めたが,ドイツの音楽大学に留学中にジストニアとかが発症し,左手のピアニストとして再出発されたとのこと.昨年はラベルの協奏曲の演奏を聴いた.
この日は,前半がスクリャピン,ショパンの練習曲から4曲 (本邦初演とか) とバッハ・シャコンヌの編曲版,後半がサンサーンスの晩年の曲と吉松隆作曲「タピオラ幻景」.充実した一時間強でした.
ふつうのクラシックのコンサートと異なり,曲の切れ目にいちいち智内さんのおしゃべりが入るという,酒まつり向けの構成.「タピオラ幻景」みたいな現代作家の曲は続けて聴くと嫌になることが多いが,このような構成だとポップスを聴いているような気分で楽しめた.この曲は館野泉演奏のCDがあったはず.
会場はもと麹室だったところで,天井から提灯がたくさんぶらさがっていたり,静かになると通りのざわめきが伝わってきたり...ぼく的にはなかなか良く思えた.
現在は全然右手が動かないというわけでもないようらしい.ふつうのピアニストが楽譜めくり係を従えているのに対し,智内さんは右手がめくりに使えて便利.
率直に言って,右手が使えないので左手だけで弾くのか,それとも左手だけで弾くことにもっと積極的な意味があるのか,ショパンの練習曲群については微妙.ちなみに「別れの曲」では原曲と編曲版を最初だけ弾き比べて下さった.キーも変わっているんですね.
バッハ原曲のシャコンヌには左手ならではの必然性を感じた.日頃無伴奏バイオリン,すなわち単旋律で聞くのに慣れているせいかもしれない.智内さんのMCによれば,ブラームスがいろいろ試行錯誤の結果,片手で弾くのがベストということに落ち着いたとのこと.
サンサーンスの曲名はぼくには分かりませんでした.
智内さんは3歳からピアノを始めたが,ドイツの音楽大学に留学中にジストニアとかが発症し,左手のピアニストとして再出発されたとのこと.昨年はラベルの協奏曲の演奏を聴いた.
この日は,前半がスクリャピン,ショパンの練習曲から4曲 (本邦初演とか) とバッハ・シャコンヌの編曲版,後半がサンサーンスの晩年の曲と吉松隆作曲「タピオラ幻景」.充実した一時間強でした.
ふつうのクラシックのコンサートと異なり,曲の切れ目にいちいち智内さんのおしゃべりが入るという,酒まつり向けの構成.「タピオラ幻景」みたいな現代作家の曲は続けて聴くと嫌になることが多いが,このような構成だとポップスを聴いているような気分で楽しめた.この曲は館野泉演奏のCDがあったはず.
会場はもと麹室だったところで,天井から提灯がたくさんぶらさがっていたり,静かになると通りのざわめきが伝わってきたり...ぼく的にはなかなか良く思えた.
現在は全然右手が動かないというわけでもないようらしい.ふつうのピアニストが楽譜めくり係を従えているのに対し,智内さんは右手がめくりに使えて便利.
率直に言って,右手が使えないので左手だけで弾くのか,それとも左手だけで弾くことにもっと積極的な意味があるのか,ショパンの練習曲群については微妙.ちなみに「別れの曲」では原曲と編曲版を最初だけ弾き比べて下さった.キーも変わっているんですね.
バッハ原曲のシャコンヌには左手ならではの必然性を感じた.日頃無伴奏バイオリン,すなわち単旋律で聞くのに慣れているせいかもしれない.智内さんのMCによれば,ブラームスがいろいろ試行錯誤の結果,片手で弾くのがベストということに落ち着いたとのこと.
サンサーンスの曲名はぼくには分かりませんでした.