Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

mc の効用

2009-05-12 08:45:08 | ジャズ
mc とは master of ceremony の略だそうで,本来は (披露宴ではなくて) 結婚式の司会みたいな役だろう.写真のお二人はわりに大きなステージを進行させているが,普通は mc はライブで曲の間にはさまるおしゃべり/おしゃべり係のことと認識している.

むかし 何かのジャズフェスに行ったら,プロに挟まってアマのディキシーのバンドが出てきた.ジャズの原点という感じで,とても良かった.そのとき,リーダーが,「ぼくたちアマチュアは長時間連続すると疲れるので...」と言い訳しながら,けっこう長時間 mc していた.
うちの大学のジャズ研でも mc が入る伝統?がある.この前の追いコンでは mc なしで30分ほど連続演奏したら,はたして「ふぅ」という感じになってしまい,あのディキシーバンドを思い出した.プロとアマとにかわらず,ボーカルさんは黙っていても mc を買って出る.あれは喉を休ませているのだろうか.
mc の間に楽譜をごそごそ整理したり出来るのだが,mc 役ではそうも行かない.だからあまりやりたくないはずだが,実は案外好きな人が多かったりする.

mc が挟まると前の曲とはっきり断絶できるのも良い.ぼくの場合は,As Time Goes By のアドリブの冒頭で前の曲 Dolphin Dance のテーマがでてきたことがある.この例は悪くはないかもしれないが,♭がたくさんついた曲の次に♯の曲というのが嫌だ.クラシックの演奏会では,5度間隔調・同名調・平行調などで次の曲にキーが移るようにしていると聞いたことがある.

ジャズは演る音楽.聞くときも (すごく上等で「浸れる」演奏を別にすれば) 自分だったらどうするという立場で聞くことが多い.mc にもそういう聞き方での楽しみがあります.
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