Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

その街の今は

2009-05-16 08:47:33 | 読書
柴崎友香著,新潮文庫 (2010/05)

薄くてすぐ読めそうな本が読みたいというときに目に入った.
思った通り内容もウスくて My TPO にはぴったりだった.
帯に「三賞受賞」とあったが (聞いたことがない「三賞」だ) 著者は幕下力士ではない.

*****内容(「BOOK」データベースより)*****
ここが昔どんなんやったか、知りたいねん―。28歳の歌ちゃんは、勤めていた会社が倒産し、カフェでバイトをしている。初めて参加したのに最低最悪だった合コンの帰り道、年下の良太郎と出くわした。二人は時々会って、大阪の古い写真を一緒に見たりするようになり―。過ぎ去った時間やささやかな日常を包みこみ、姿を変えていく大阪の街。今を生きる若者の日々を描く、温かな物語。芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞の三賞受賞。
*****

上記内容どおりだが,街の描写がうまい.
ヒロインもボーイフレンドの良太郎 (サラ金取り立てのバイト) も何となく生きていて,それでいいと思っているわけではないらしい.ふたりのレトロ趣味?が雰囲気を醸している.でも何ごとも起こらない.
合コンとかいうものを垣間見ることができる.
大阪弁と大阪に対しては,吉本にくくられるような固定観念を持っていたが,それとはだいぶ違う世界だ.大阪弁をナニ弁に直してもそれなりに小説になりそう.

解説 川上弘美.
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