Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

遊民爺さん

2013-01-04 08:11:23 | 読書


小沢章友 TBSブリタニカ(1993/05).

帯によれば第二回開口健賞奨励賞受賞作.この本が出たときにちょっと「読もうかな」と思った覚えがある.
105 円の古書をみかけたので購入.カバーがとてもきれい.Book Design by JUN MIMURA, Illustration by SHOGO TOMIYAMA.
その後,小学館文庫に入ったがいまは絶版.

帯には
「あっけらなんとして,したたか.けれど,朗らかでハートフル.奇妙な「芸術爺さん」のおかしくも悲しい物語」
まあそのとおりなのだが,爺さんは思ったよりずっといじけていた.これを書いている自分は,すでに作中の遊民爺さんより歳上だが,この爺さんと重なる部分があり,嫌な感じ.

裏帯の,奥村大三郎の開口健賞選評抜粋には「芸術と才能という,厳しい問題がテーマ」云々とあるが,そんなたいそうな小説とは思えない.
あっと言う間に読んでしまったが,再読はありそうもない.

新宿の横丁の「王ろじ」というカレー屋 (とんかつの方が有名かも) が出てくるのが懐かしかった.

一時期,拙ブログに「遊民爺」のハンドル名で断続的にコメントを下さった方がおられたが,お元気でしょうか.
コメント
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