Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

猫間地獄のわらべ歌

2013-01-13 09:35:38 | 読書
幡 大介,講談社文庫 (2012/7).

書店のカウンターに持っていくのが恥ずかしいようなタイトル.いわゆる「バカミス」である.

*****
内容(「BOOK」データベースより)
江戸の下屋敷におわす藩主の愛妾和泉ノ方。閉ざされた書物蔵で御広敷番が絶命した。不祥事をおそれ和泉ノ方は“密室破り”を我らに命じる。一方、利権を握る銀山奉行の横暴に手を焼く国許では、ぶきみなわらべ歌どおりに殺しが続くと囁かれ !? 大胆不敵なミステリ時代小説。文庫書下ろし。
*****

密室殺人・見立て殺人・xx館の殺人と,てんこ盛り.とつぜん登場人物がミステリ談義を始めたりする.この作者は初体験だが,屋形を館と言い倒す等,まじめな悪ふざけにあふれた小説.こういうの大好き.

すべてが終わったかと思うと,最後にどんでん返しがある.古典に素養のある方は,「ないしのすけ」という語り手 (俺) の名前から推察できるはず.かくいう小生は,素養はあったはずだが,それが眠っていたので騙されてしまった.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg