Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

映画「東京家族」

2013-01-26 08:48:50 | エトセト等

この前映画館に来たのはいつだったろう.とにかく,ずいぶん久しぶりに映画館で映画を観た.テレビだと CM になってトイレに行き,その足でパソコンの前に座って,映画はそれきりになったり,だが,映画館ではそういう自由がないのが,良いような悪いような.

小津映画「東京物語」のリメイク「東京家族」.
平日の午前中なのにほぼ満席.大半がおばあさん.小津映画の方は,観たことがあるような,ないような.最後は小津映画の尾道ではなく,大崎上島で終わる.実はこの島在住の方から「映画を観なさい」と勧められていたのだ.

予告編が大音量で先が思いやられたが,本編の音量は気にならなかった.
映画はどこにでもありそうなストーリー.16 トンだったら子供の家に泊まるより,ビジネスホテルのほうが気楽と考えてしまうが,それでは映画にならないのだろう.吉行和子が外出時には和服に着替えるのも時代錯誤だが,映画には合っていた.ひとつひとつのシーンが短く,思ったよりさくさくとストーリーが進んだ.妻夫木聡・蒼井優のカップルがもうけ役.林屋正蔵の髪結いの亭主役もはまっていた.

68 歳役の吉行さんは長男の家の階段の踊り場で倒れてそのまま死んでしまう.帰りがけに映画館の廊下で,お婆さんが歩きながら「わたしもああいうふうにピンコロで死にたいねぇ」と大声で感想をのべていた.
同感.

先日,麻生太郎が「死にたいと思っても生きられる.さっさと死ねるようにしてもらいたい.」と発言して叩かれた.麻生発言はお婆さんの発言に比べるといかにも浅薄.でも小生に限っては,死にたいと思ったときには死なせていただきたい.
コメント (2)
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