Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

アニタ オ ディ

2014-05-27 10:03:54 | ジャズ


1960 年の映画「真夏の夜のジャズ」Jazz on a Summer's Day の一場面.Personnel: Anita O'Day v; Jimmy Jones, p; Whitey Mitchell, b; John Poole, d.
Sweet Georgia Brown と Tea for Two の2曲.

映画館で当時アラフォーだった Anita O'Day おばさんのお色気に圧倒された.しかし,何でこれが Sweet Georgia Brown なの? ととまどった.早口言葉みたいな Tea for Two と,最後のバンドとの掛け合いもおもしろい.

ゲイリー・バートンの自伝によれば,学生時代にトラで彼女のリハの伴奏だけやらされたけれど,本番では本来のバンドが現れて,一銭も貰えなかったことがあったとか.
彼によれば「音楽」を知らなくても勤まるのがボーカルとドラマーだそうだ.音楽を知らないで成功するのは不可能に近いが,アニタ・オ・ディはその希有な例. 彼女はエラ・フィッツジェラルドやサラ・ボーンと違って,感覚だけで,スキャットもその底流にある音楽の構成を理解していないと言う.後年,ツァーの途中で彼女が車を止めさせて道端でしゃがんで took a pee したことも書いてあった.
ギャラをもらえなかった恨みは深い !?

この「真夏の夜のジャズ」には,セロニアス・モンク,ジェリー・マリガン,ルイ・アームストロング等も出ていたが,(16 トンを含め) ジャズをよく知らない人たちに評判になったのは,このアニタさんだったと思う.
その後もそこそこチェックしてきたつもりだが,この映画の歌唱はもしかしたら彼女のベストかも.
コメント
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