Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

「巨匠の失敗作」

2014-10-02 08:22:21 | お絵かき
岡澤 浩太郎,東京書籍 (2014/8).

アマゾンの内容紹介*****
天才・ミケランジェロの代表作≪ダヴィデ像≫の欠点とは?
ミケランジェロ、フェルメール、ゴッホ、ムンク、ピカソ、ウォーホル、葛飾北斎など、美術史にかがやく15人の巨匠と代表作の<真相>を、原田マハ、福岡伸一、平野啓一郎、山口晃など、作家、専門家や関係者への取材を通して再検証する。
*****

俎上に上がるのは,
レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐 ,ミケランジェロのダヴィデ,フェルメールの真珠の首飾り,北斎の赤富士,ドラクロワの民衆を率いる自由の女神,セザンヌのサント=ヴィクトワール山,モネの睡蓮,ゴッホのひまわり,ムンクの叫び,マティスのダンス,ピカソのゲルニカ,etc..

タイトルは「売らんかな」姿勢が見え見えだ.各作品をなるべく否定的に見ようとする態度はうかがえるが,せいぜい有名な作品がその画家の代表作とは言えないと言う程度で評価は下止まり.代表作とは世間と時流が決めるものだから,画家には責任がない.
「作家、専門家や関係者への取材」も不足気味.
中ではゲルニカの書き方がもっともネガティヴ.これに対し北斎の赤富士はほとんど褒めっぱなし.

たぶん著者は巨匠アレルギーなんだろう.16 トンも安井・梅原の絵なんか,見ないで敬遠していた.

図書館で借用.
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