Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

中川 右介「国家と音楽家」集英社 (文庫 2022/2)

2022-03-05 09:19:27 | 読書
初出は 2011-2013 週刊金曜日の隔週連載.単行本は七つ森書館 (2013/10).

Amazon の紹介*****
偉大な音楽家たちが、厳しい緊張の中で、どのように音楽を紡いできたのか体感できました──加藤登紀子(解説より)
音楽家たちから見た戦争と革命の現代史。

ナチスに翻弄されたフルトヴェングラーとカラヤン。ムッソリーニに抵抗したトスカニーニ。スターリン圧政下を生き抜いたショスタコーヴィチとムラヴィンスキー。愛するが故に母国ポーランドを離れた名ピアニストたち――戦争と革命の時代、世界的名声を得た作曲家や演奏家は「音楽の力」を信じて権力者と対峙した。激突、妥協、沈黙、亡命、偽りの服従……極限状態での音楽家たちの生きざまを描く。

目次,ただしタイトルの後の人名は 16 トンによる.
第1章 独裁者に愛された音楽 ヒトラー / ワグナー,フルトヴェングラー,カラヤン
第2章 ファシズムと闘った指揮者 ムッソリーニ / トスカニーニ
第3章 沈黙したチェロ奏者 フランコ / カザルス
第4章 占領下の音楽家たち ミュンシュ,コルトー
第5章 大粛清をくぐり抜けた作曲家と指揮者 スターリン / ショスタコーヴィッチ,ムラヴィンスキー
第6章 亡命ピアニストの系譜 ショパン,パデレフスキー,ルービンシュタイン
第7章 プラハの春 アンチェル,クーベリック,ノイマン
第8章 アメリカ大統領が最も恐れた男 ケネディ / バーンスタイン
終章 禁じられた音楽
間末にCDリスト,年表,文献.
*****

トップ画像右は第1章の扉で.写真の下に国家側のヒトラーと,音楽家側の(リヒヤルト)ワグナー,フルトヴェングラー,カラヤンの名が欧文で書かれている.第2章以下も,国家側代表が空席の場合があることを除けばほぼ同じなので,上の目次に登場人物を16トンが書き足した.

紹介だけで長くなってしまったので,読後感は後日.
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