Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

イレウス日記 2

2023-08-01 07:26:23 | 病気
昨日の続きです.

7/18 に鼻からチューブ (イレウス管) を入れ,腸に貯留した内容物を吸引することになった.小腸のどこか途中まで,全長 2.2m を挿入.
楽になるはずだったが,ガスがチューブに溜まってしまう.むせ返り,口の中はあいかわらず気色悪い.チューブ末端の三方弁から太い注射器のようなものでガスを吸引するという操作を,1-2 時間ごとにやってもらう.こんなすぐ機械化できそうなことに.夜昼問わず看護師さんの手を煩わせなくともと思うのだが...


7/19? 突如悪寒に襲われ体がガクガクと震え,その後発熱.翌日血液検査の結果で,敗血症と告げられた.排泄物から細菌が血液に混入したのだそうだ.強力な抗生物質のおかげでそれ以上の悪化はなかった.


7/21 チューブが抜ける.楽になるはずだったし,楽になったはずだが,実感はない,口の中にガスが溜まるのは相変わらず.三方弁にも出番がない.ガスは「痰」だそうだ.点滴のせいかもしれない.


7/22 重湯から食事がスタート.食べ方を忘れてしまったようだし,そもそも口の中が気持ち悪く飲み込むことが禁忌であったのだが.口の端からだらだらこぼしたり.ちなみに水がガブガブ飲めるようになったのは退院後.
この週のうちにお粥から普通炊いたご飯へと変えられたが,追従は困難.スパルタ教育の感じ.


チューブを抜いても小腸の癒着部分がまたくっついてしまうかもしれない.対策として唯一・患者ができることは歩くことによって小腸の蠕動を促すこと,と説得され,点滴棒に支えられての「歩け歩け」が始まった.病室がある階の廊下をひと回りすると 400 歩.とりあえず1日 10 周が目標に設定される.25-28 日あたりは1日 5000 歩くらいには行ったようだ,
ストーマ・パウチにガスが出ることが腸活性化の目安.27 日になんとか達成.
入院以来,毎日のように腹部 x 線 (ここではレントゲンと言う) 撮影2枚ずつ.


7/28 夕刻.医師が病室に現れ,当病棟にコロナ蔓延の兆しがあるので,可及的に近い日程で退院するようにと促される.痰のために眠れないのは相変わらずなんだけど... とりあえず7/30 退院と設定し,この予定通りとなった.
7/29 朝で点滴終了,パウチを交換しシャワー.
後で見たら,退院証明書の「転帰」の項には「治癒に近い状態 (寛解状態を含む)」とあった.ネットによれば,治癒は病気が完全に治った状態だが,これに対し病気による症状や検査異常が消失した状態を「寛解」と呼ぶのだそうだ.

この日記まだ続きます.


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