Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

二紀展 2014

2014-10-10 08:20:03 | お絵かき


J 子の靴の絵もあります.
彼女は上京しますが,当方は今年は留守番です.

自分も靴を描いてみたのがこれ.一時愛用していたメフィストに庭の花.
画材店で安売りしていた額縁だが,絵の構図とのバランスが悪かった.
絵の大きさは最大幅で 100mm x 150mm .アクリルによるガラス絵.



J 子の入選作は面積比でこの絵の 200 倍くらいの大作.しかし靴も 200 片 = 100 足,というのは誇大宣伝.
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科研費の季節

2014-10-09 08:11:57 | 科学


大学等の研究者の研究費は天から降って来るものではない. とくに自分のアイデアを実現したければ,この図の左上にある科学研究費,略して科研費を獲得するのが一番の早道である.秋はこの科研費申請の季節である.
これは競争で勝ち取るものと言うことになっている.実は定年前後から審査する側に回った経験もあるのだが,はっきり言って自信満々で審査したとは言い難い.申請側にいたときは,「当たるか・当たらないか」と言う感覚だったが,それも当然と思うに至った.

さて,ここからは私事だが,例の「心拍メトロノーム」実現には高価な無線聴診器等と計算機システムを買いそろえるのが早道.そこでお遊びを研究に格上げして,数十万円の研究助成金をせしめようと思い立った.ある民間財団の助成に応募したかったのだが,組織に属していることが応募条件とある.金銭的な事務は組織を通すことになっているのである.
実は某大学共同利用機関法人の名誉教授と言うことになっているので,そちらに応募できるかどうか打診したら,駄目ですと言われてしまった.説明は理解できなかったが,理解しても無駄である.

ただし,科研費なら機関所属の研究者として応募できるのだそうだ.

そこで改めて科研費の公募要領を検討した.小額なもののうち「若手」を対象とするものと「萌芽」的なものには該当しない.基盤研究 C という種目があって,強いて言えばここなのだが,研究費 500 万円まで,研究機関 3-5 年とある.3 年後はまぁ生きてはいるだろうが (と書いたところへ自分より若い人の訃報),そんなに長大な研究ではないし,500 万円とあるところに 50 万円申請するのも馬鹿にしているみたいだ...と言うわけで,合えなく撤退.

やはり初志貫徹で DIY 的に行けということか !

冒頭の図は科研費の公募要領より.
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「自画像との対話」

2014-10-07 08:35:00 | お絵かき
黒井千次,文芸春秋(1992/12).

バブル期の名残を思わせる美本を古書として購入.

文芸春秋連載の単行本化とのこと.図版プラス大型本 5 ページ程のエッセイ.

先の「巨匠の失敗作」は取材中心だったが,こちらは著者が自分の言葉で書いている.まるで絵に関係ないことをマクラにしたりで,やはり小説家は文章が上手い.
シーレ,ゴッホ,モジリアニ,国吉康雄その他全部で 18 作家.図版プラス大型本 5 ページ程のエッセイ.あとがきで !! となったのは,実物を鑑賞したのは 1/3 だったとのこと.あとは画集を見て書いたのだろう.

ロートレック等の例外はあるが,たいてい画家は何枚も自画像を描いている.そのうちどれを選ぶかが問題であったそうだ.
下のはクレーの,目を閉じ耳がない,すなわち外部入力を拒否する自画像.


ローランサンの水彩画には腺病質で不機嫌な彼女.あまり有名な絵ではないと思われる.所蔵されていたと言うマリー・ローランサン美術館の閉館後はどこへ行ったんだろう.

結核で亡くなった中村彝の「髑髏を持つ自画像」は諦めたような表情.クレヨンの「血を吐く男」も自画像らしい.小さい図版だが陰惨.こういう絵をみると,絵描きって肉体的にはともかく,精神的にはタフなんだなと感心する.



熊谷守一の「ローソク」に添えた文章では,画面が暗いことが強調されている.しかしどこかで画家本人が,描いたときはもっと明るくて,着物の柄も見えたと言うのを読んだ覚えがある.だからといって内容に影響はないが...

巻末に「ドラマとしての自画像」と題する 20 ページ弱の文章.自画像を描こうと思い立って悪戦苦闘する寺田寅彦が登場したりする.
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円板の振動のクラドニ図形

2014-10-05 08:07:19 | 新音律
有限長の1次元の振動,すなわち弦の振動・管の中の空気の振動が音楽を生んだ.基本波の2倍・3倍の周波数を持つ音からピタゴラス音律が生まれた.
では,2次元・3次元の振動は?

ハリー・パーチは 12/11, 7/6, 5/4 といった分数列 (分子分母が簡単な分数による数列) で音階を作り,3次元の物体を並べてこれを実践した.しかしこの音階が純正律としての真価を発揮するのは,やはり1次元楽器すなわち弦楽器と管楽器であろう.

多次元の振動で一番計算が易しいのは円板の振動である.これで楽器を作ったら...と,けっこう一所懸命にベッセル関数をひねくり回したことがあるのだが,それはさておき,ここでは実験の動画をご紹介.
平面を振動させても,動く部分と動かない部分がある.
円板の上に砂を撒いて振動させると,砂は動かない部分に集まる.この結果,振動モード (姿態) がクラドニ図形となって表れる.

科学者の実験.



芸術家にかかると,これが作品となる.ただし作家・金沢健一氏は音楽家ではなく彫刻家である.でもマレットでこするという着想 !

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おとなしい ?

2014-10-03 09:43:23 | お絵かき


仔猫は寝ているとき以外は,いつも真面目な顔をしている.

CD ケースに裏からアクリル絵具.
靴は自分のだが,色を変え,紐も変えて描いたら,おかしくなってしまった.
いやに腕が太くて虎みたいだが,仔猫のうちはこんなものだ.
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「巨匠の失敗作」

2014-10-02 08:22:21 | お絵かき
岡澤 浩太郎,東京書籍 (2014/8).

アマゾンの内容紹介*****
天才・ミケランジェロの代表作≪ダヴィデ像≫の欠点とは?
ミケランジェロ、フェルメール、ゴッホ、ムンク、ピカソ、ウォーホル、葛飾北斎など、美術史にかがやく15人の巨匠と代表作の<真相>を、原田マハ、福岡伸一、平野啓一郎、山口晃など、作家、専門家や関係者への取材を通して再検証する。
*****

俎上に上がるのは,
レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐 ,ミケランジェロのダヴィデ,フェルメールの真珠の首飾り,北斎の赤富士,ドラクロワの民衆を率いる自由の女神,セザンヌのサント=ヴィクトワール山,モネの睡蓮,ゴッホのひまわり,ムンクの叫び,マティスのダンス,ピカソのゲルニカ,etc..

タイトルは「売らんかな」姿勢が見え見えだ.各作品をなるべく否定的に見ようとする態度はうかがえるが,せいぜい有名な作品がその画家の代表作とは言えないと言う程度で評価は下止まり.代表作とは世間と時流が決めるものだから,画家には責任がない.
「作家、専門家や関係者への取材」も不足気味.
中ではゲルニカの書き方がもっともネガティヴ.これに対し北斎の赤富士はほとんど褒めっぱなし.

たぶん著者は巨匠アレルギーなんだろう.16 トンも安井・梅原の絵なんか,見ないで敬遠していた.

図書館で借用.
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reading

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