Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

クリスマスのライブ

2015-12-20 09:38:42 | ジャズ
12/19(土)1200-, 1430- @カフェ サルディーニャ・リゾート 東広島市西条下見

Vo 小川ひとみ
Boulevard Jazz Quartet
 Pf 吉田彩夏
 Ba 澤田健斗
 Dr 山崎太志
 Vib 小方 厚

1-1 Sleepers Awake (BWV645)
1-2 Skating in Central Park
1-3 Little Drummer Boy
1-4 星めぐりの歌 (宮沢賢治)
1-5 Jingle Bells
enc. Moritat

2-1 If I Were a Bell
2-2 I Could Have Danced All Night
2-3 Bye Bye Blackbird
2-4 Night and Day
2-5 The Christmas Song
enc. Route 66

1-4, 1-5, 2-4, 2-5 はボーカル中心.
1-3 はドラムス中心.2-2 はピアノトリオ.2-3 はベース中心.
1-1 はバッハのカンタータ「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」.

でした.
お客様多数.
写真は O 田先生に撮影していただいたものに少し加工しました.
ポスター (チラシ) の写真は小方,デザインは小川.


以下は個人的なメモ.

チラシに写っているマレットは,ウェブに Milt Jackson Model とあったので買ったものだが,Youtube で見る限りでは氏がこれを使っている映像はない.直径が最高音のバーの2倍くらい.柔らかくて重い.この重さに慣れてしまうと他のを使うと上滑りしたような音に聞こえる.音質が柔らかいために,音量が小さいように感じられるかもしれないと思って,今までライブでは使わなかったが,物理的にそんなはずはないので,今回初めて使用した.誰も何も言わなかったので,まぁまぁだったのだろう.

前もって「あそこはどう演奏する」と皆んなで決めるのだが,その半分くらいは忘れて勝手にやってしまった.ごめんなさい.
認知症のテストで,幾つかの絵を記憶させ,その後関係ない作業をしてから,どれくらい思い出せるかというのがあるが,自分はどのれべるなんだろう...などということも後期高齢者としては気になるところ.
メモしても,実はメモを見る習慣がない.楽譜も前に開いているがおまじないみたいなもので,この日もしばらく経ってから目の前の楽譜とやっている曲が違うのに気がつくという有様だった.

帰ってから楽器を組み立てたら背中が痛かった.こんなことは初めて.
と思ったら翌日 帯状疱疹を発症!
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おしるこ+コーヒー

2015-12-18 21:34:04 | エトセト等
コメダ珈琲にて.

運ばれてきたのはみたところふつうのコーヒーだったが,底に小豆がたまっていた.
思ったより甘かったが,まぁ予想範囲内の味.

大学祭で似たようなものに出会った記憶がある.
広島では朝日コーヒーショップに「コーヒーしるこ」というメニューがあるが,アイスだったかもしれない.

ゲテモノ好きなので,味を忘れた頃にまた注文すると思う.
価格はふつうのコーヒー・プラス60円だった.
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物語のはじまり 昨日の続き

2015-12-17 21:46:44 | 読書

松村 由利子「物語のはじまり―短歌でつづる日常」中央公論新社(2007/01)
について,昨日の続き.

目次は「1 働く,2 食べる,3 恋する,4 ともに暮らす,5 住まう,6 産む,7 育てる,8 見る,9 老いる,10 病む・別れる」で,人生で経験することの順番になっているらしい.6,7は経験がないので,そんなものかなと思う程度.8でちょっと寄り道するが,9,10 は重苦しく,また自分には切実に感じられる.
この辺りに取り上げられた歌を拾ってみると,

  とげとげしき心おとろへてわが妻と親しみゆくもあはれなりけり 斎藤茂吉

確かに,喧嘩をするエネルギーもなくなったと感じるこの頃である.「あはれ」をどう解釈するか,寂しいと感じるか,趣があると感じるかは,人それぞれと著者は言う.

  犬飼はむ小鳥飼はむといふ母にまづすぎてゆく犬飼ふ齢 米川千嘉子

齢は「よはひ」と読む.「犬の寿命は 14,5歳.母が元気に散歩に連れて出かけられるのは,あと何年だろう...」と解説されているが,自分と J 子にとっては現実問題である.

最後は子どもを失うことで締めくくられる.

  死んだ子を産まねばならぬ私は陣痛促進のため廊下を歩く 荒井直子

「妊娠 12 週以降に胎児が死亡した場合は死産とされるが,陣痛を起こさせて子宮から胎児を出すプロセスは通常の分娩と同じ」なのだそうだ.

この本が生きたのは歌の取捨選択が適切だったからだろう.
著者は毎日新聞科学環境部の記者という経歴があり,「31文字のなかの科学」NTT出版 (2009/6)という著書もあるようだ.
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短歌は物語を内包する

2015-12-16 18:04:06 | 読書
松村 由利子「物語のはじまり―短歌でつづる日常」中央公論新社(2007/01).

古書として購入.

帯には「おわりに」の冒頭が引用されている.
「31音という短い詩型がもつ力,それは物語を内包する力ではないかと思う.こんなに小さな形なのに,人生のいろいろな場面が凝縮されていて,読む者の胸に届いた途端みるみるうちに感情をあふれさせる」,
そして「この本は,日々の生活を短歌で点描するという,いっぷう変わった試みである」と続く.

著者はまた,「俳句はその切れ味をこそ大切にするから,嫋嫋とした物語をあえて持ち込むことを好まない面があるかもしれない」と言う.

日々の生活は10のテーマ「1 働く,2 食べる,3 恋する,4 ともに暮らす,5 住まう,6 産む,7 育てる,8 見る,9 老いる,10 病む・別れる」に分類され.現代短歌が短い解説とともに紹介される.著者自身のの新聞記者だった経験や,結婚・離婚・子育てなどもうかがえる.

引用された短歌たちが粒ぞろい.「点描」抜きで少し引用させていただくと,「1 働く」からは,入社試験の面接が対象らしい
  リクルートスーツを脱げばあらはるる男尊女卑に怒るふともも 辰巳泰子
「怒るふともも」がすごい.

「2 食べる」から
  牛丼の並と卵を注文し出てきたからには食わねばなるまい 斉藤斎藤
ペンネームの姓と名で字が違う.

「3 恋する」の恋人同士の電話の内容.
  「酔ってるの? あたしが誰かわかってる? 」「ブーフーウーのウーじゃないかな」 穂村弘
ブーフーウーがわかる人は少なくなりつつあると思うが.

巻末には引用歌作者索引.

短歌と無関係な話題もときどき飛び出す.講義中の学生の私語に苛立った助教授が,たまりかねたように「出て行きなさい!」と叫んだ後,いつになく激したのが照れくさかったらしく,うつむき加減にぼそぼそとシェイクスピアのマクベスの一節
  Out, out, brief candle ! ....
を呟いたというエピソード.出典がわかって拍手した学生たちも優秀 !
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White Christmas / the Christmas Song

2015-12-15 16:40:37 | ジャズ


我が高校時代はアメリカ文化は憧れの象徴で,ラジオから流れてくるアメリカの歌を必死に真似たものだ.学友あるいは楽友(特に異性の)の影響が大きかったかもしれない.

この White Christmas では
 the treetops glisten and children listen
が韻を踏んでいるとか,
 children listen to hear sleigh bells in the snow
が hear と listen to の違いを表しているとか(鈴の音が聞こえないかと耳をすます,というところだろうか)を話題にして,偉くなった気になった

1954年の映画「ホワイト・クリスマス」は雪が降ってくるラストシーンだけをなんとなく覚えているが,ビング・クロスビーのこの歌が映画に使われたのは1942年の Holiday Inn が最初で,Youtube にそのシーンがあった.女優さんの歌は吹き替えだそうだ.



ホワイト・クリスマスは1940年の曲だが,ザ・クリスマス・ソングも1944年と同じ時代の曲.ナット・キング・コールの録音で有名になったが,彼は
 every mother's child is gonna spy to see if reindeer really know how to fly
の reindeer を reindeers と歌ってしまったので,後日録音を最初からやり直したと,メル・トーメがどこかに書いていた.deer は単複同形だから,reindeer もそうなるんです,と.
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調律師

2015-12-14 19:03:17 | 読書
熊谷達也,中公文庫(2015/12).

Amazonの内容紹介(「BOOK」データベースより)*****
交通事故で妻を亡くし、自身も大けがを負った結果、音を聴くと香りを感じるという共感覚「嗅聴」を得た鳴瀬玲司は、ピアノの調律師を生業としている。さまざまな問題を抱えたピアノ、あるいはその持ち主と日々接しつつ、いまだに妻を忘れられずにいた鳴瀬だったが、ある日、仕事で仙台に向かうことに―。*****

主人公である「私」は将来を嘱望されたピアニストだったのが,事故をきっかけに調律師に転職したという設定.亡き妻の妹が活躍し,彩りを添える.「色聴」という共感覚は広く知られており,その持ち主は音域の周波数が可視域の周波数に対応して見えるということだ.「私」が持つ「嗅聴」では,ピアノの音色がジャスミンとか,バラとか,麦わらとか,ウィスキーとか,生ゴミとかの匂いとなって感じられる.この現象については作中で一応の科学的な説明がつけられている.著者は東京電機大卒だそうだ.

初出は全て「オール読物」.
7編の連作.第1編が発表されたのは2010年8月合.土方正志氏の解説によれば,書きつないでいく途中で起こった大震災により作品の構想が変わったとのこと.6編目で「私」も仙台出張中に地震に見舞われる.著者は仙台在住で,震災への思い入れに迫力がある.それをきっかけに最後の第7編で「嗅聴」感覚を失ったことに気づく.

特殊な感覚と大震災という要素を抜きにしても,コンサート会場だけでなく,家庭,学校の体育館,ジャズバー,リゾートホテルなど,ピアノが置かれる場所は様々で,そこで調律師が活躍するのは上質なエンタメ小説になりそう.

文庫カバーの「調律師」は何というフォントだろうか?
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文学的,学校の怪談

2015-12-13 07:31:51 | 読書
日和 聡子「校舎の静脈」新潮社 (2015/9)

Amazon からの引用*****
内容(「BOOK」データベースより)
なかに入るとタイムスリップするという給食運搬用のリフト。毎日屋上からフェンスを越えて飛び降りるとささやかれる安行という謎の男。こことは並行して存在する異世界に思いをめぐらす少女。一見平凡そのものにみえる学校のかげに生じるかすかな綻び…。現実に微妙なズレを感じつつ生きる少年少女たちを描く表題作他三篇。
*****

最後の表題作が189ページの半分くらい.中学2年生たちがフルネームで登場し,どこかの方言でしゃべる.いくつかの「学校の怪談」から成り立っている.

実は人間だけが登場するのは表題作だけで,「兎」は兎と女とヒロインが中心,「湖畔情景」は河童と人魚と龍が登場し,「若水」では故郷に帰ったら母親は猫に,父親は鶴になっている.

なんだかわからない小説ばかりだが,飽きる前に最後まで読んでしまった...というより,案外壺にはまったかという感じもある.
著者は詩集『びるま』で第7回中原中也賞を受賞とのことだが,詩みたいな小説.

カバーは呉亜沙による.こんな絵を描く方らしい.
図書館で借用.
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ライブの予定

2015-12-12 08:58:27 | ジャズ


12/19(土)1200-, 1430-
カフェ サルディーニャ・リゾート
東広島市西条下見3022-5 082-493-6605

Vo 小川ひとみ
Boulevard Jazz Quartet
 Pf 吉田彩夏
 Ba 澤田健斗
 Dr 山崎太志
 Vib 小方 厚

BJQ(Boulevard Jazz Quartet)というバンド名は昨年のquintetをquartetに変えての使い回しです.

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石仏の拓本

2015-12-11 17:36:12 | お絵かき


何かの雑誌からコピーした万治の石仏の印相(組み手)の拓本.

この石仏は長野県下諏訪町東山田字石仏にあり,万治3年すなわち1660年に作られたらしい.岡本太郎が大絶賛したので有名になったそうだが,巨大で無愛想で原始的な造形はいかにも岡本さん好み.

でもこの石拓されたこの部分は抽象的で繊細で.とても気に入っている.

しかしJ子は「なにこれ,蟹みたい」とにべもない.
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あの日、マーラーが

2015-12-10 11:13:52 | 読書
藤谷治 朝日新聞出版 (2015/8/7)

Amazon より,内容(「BOOK」データベースより)*****
2011年3月11日。東京・錦糸町の錦糸ホールで新世界交響楽団のコンサートが開かれようとしていた。演目はマーラーの交響曲第五番。しかし、14時46分、東日本大震災が発生する。そんな中、3カ月前に離婚したばかりの八木雪乃、音楽評論家の永瀬光顕、アイドルおたくで今は楽団のヴァイオリニストのファンである堀毅、夫亡きあと、三田のワンルームマンションで暮らす川喜田すずらは会場に向かうが…。.
*****

震災当日に実際にあったコンサートをモデルにした小説.ダニエル・ハーディング指揮,新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏で,会場はすみだトリフォニーホール.その模様は1年後,NHK『3月11日のマーラー』として放映された.

小説でも,こんな局面でコンサートなんか...という疑問が再三投げかけられる.テレビ映像では終盤に,ハーディングを囲む観客たちの記念写真が現れるが,1/4ほどの人びとの顔にモザイクがかかっていたそうだ.

さて小説は,上記データベースのように,4人の観客を軸に展開する.他にはオーケストラにエキストラとして第二バイオリンの末席に座る演奏家,ホールの事務担当者なども登場する.実は16トンはマーラーの五番は聞いたことがないか,あるいは聞いたかもしれないが忘れた程度なので,素直に感情移入できたのは若くてメタボでアイドルおたくの堀くんと,年齢が近いすずさんだった.音楽評論家・永瀬氏の言うことは小難しいが,全体的に中間小説調.第一楽章の出だし以下,演奏の描写が上手い.

図書館で借用.

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reading

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