路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【阪神大震災25年】:母に感謝、私も前へ 遺族女性、語り部に

2020-01-17 15:15:15 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【阪神大震災25年】:母に感謝、私も前へ 遺族女性、語り部に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【阪神大震災25年】:母に感謝、私も前へ 遺族女性、語り部に 

 阪神大震災から二十五年。その歳月を包み込むように、鎮魂の静けさが夜明け前の街に広がった。十七日午前五時四十六分、目を閉じ、固く口を結んだ人々の表情を竹灯籠の明かりが照らす。追悼の日を迎え、胸の内はさまざまだ。「受け入れに時間がかかった」「苦しかった日々を思い出す」。時は流れ、元号も平成から令和に変わった。記憶は次世代に刻まれていく。変わらぬ思いとともに。

阪神大震災から25年を迎え、追悼会場で竹灯籠を見つめる子どもたち=17日午前5時47分、神戸市中央区の東遊園地で

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 「お母さん、生き方を教えてくれてありがとう」。母の奥山敦子さん=当時(49)=を亡くした兵庫県明石市職員の秋末珠実(あきすえたまみ)さん(47)は、神戸市中央区の東遊園地にある「慰霊と復興のモニュメント」を訪れ、銘板の名前を何度もなでた。

 働く母だった。司法書士として神戸市中央区に四階建ての事務所兼自宅を構え、仕事に家事に、子育てに奔走していた。勉強熱心で、明るくて。人の相談に親身に乗る姿が目に焼き付いている。

 当時、珠実さんは二十二歳の看護学生。母娘はいつも、三階の二段ベッドで一緒に寝ていた。震災前々日の一月十五日のこと。「一週間前から寝られへん」とこぼした珠実さんに、「寝る場所を変えてみたら」と敦子さんが助言した。

 それまでは珠実さんが上段、敦子さんが下段だった。十六日夜、敦子さんが四階に上がり、珠実さんはベッドの下段へ。その日は、すっと寝られた。

 翌日未明。一、二階がつぶれ、四階も折れるように崩れ落ちた。三階の天井から、夜明け前の真っ暗な空が見えた。がれきに埋まった両親は近所の人が重機を使って出してくれた。父は無事だったが、母は助からなかった。

 「寝る所を変わってなければ…」。自分を責めた。夢でもいいから母に会って謝りたい。長い間、震災の話を口にできなかった。

 学校を卒業し、明石市の保健師となった。「やりたいことを見つけて自立しなあかん」「女の人も資格を取って働いて、たくましく生きないとね」。敦子さんがよく言っていた通り、仕事にまい進した。

 二〇一一年、東日本大震災の被災地、仙台市若林区の避難所に派遣された。被災者の手を握り、津波の恐怖や悲しみに耳を傾ける。

 「阪神・淡路の時は助けられてばっかりだったけど、東北でお返しできた」

 そう感じたことが、一歩を踏み出すきっかけになった。明石市の中学校で東北と阪神・淡路の経験を語り、人と防災未来センター(神戸市中央区)の語り部にも登録。震災を伝えていく決意が芽生えていった。

 二十五年の朝に思う。一緒に過ごした時間より、失ってからの方が長くなった。もうすぐ母の年齢になる。でも、さみしくはない。「お母さんの生き方が、私の身についてる。お母さんの子で良かった」

 元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 社会 【災害・地震・阪神大震災25年】  2020年01月17日  15:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【広島地検】:河井案氏の秘書聴取 参院選、運動員日当巡り

2020-01-17 15:15:10 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【広島地検】:河井案氏の秘書聴取 参院選、運動員日当巡り

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【広島地検】:河井案氏の秘書聴取 参院選、運動員日当巡り 

 自民党の河井克行前法相の妻で、同党の案里参院議員陣営の昨年七月の参院選を巡る公選法違反事件で広島地検は十七日、案里氏の公設秘書の男性を任意聴取した。関係者によると、地検は既に複数回聴取しているとみられ、立件の可否を検討する。

 男性は十七日午前九時半ごろ、マスク姿で広島地検の庁舎に入った。克行氏の秘書も務めた経験があり、案里氏の参院選で車上運動員の仕切り役をしていた。選挙後、案里氏の秘書になった。

 地検は十五日、夫妻の広島市にある地元事務所のほか、男性の自宅など関係先を家宅捜索した。十数人の車上運動員に対し、法定上限の一万五千円の倍額に当たる三万円の報酬を支払った疑いがある。

 関係者によると、案里氏陣営は車上運動員に日当を支払う際、各運動員名義で日付や名目が異なる領収書を二枚作成し、一万五千円に収めたように見せ掛ける工作をしていた。広島地検も二枚の領収書の存在を把握しているとみられ、男性らに作成の経緯を確認しているもようだ。

 車上運動員の疑惑が報じられ、克行氏は昨年十月末に法相を辞任した。夫妻は二カ月以上、公の場に姿を見せなかったが、十五日深夜に東京都内で記者団の取材に応じた。いずれも謝罪したが、議員辞職、自民党離党を否定した。

 元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 社会 【事件・公職選挙法違反容疑】  2020年01月17日  15:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ゴーン被告】:逃亡、日本人の協力示唆、仏誌で言及

2020-01-17 15:15:05 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【ゴーン被告】:逃亡、日本人の協力示唆、仏誌で言及

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ゴーン被告】:逃亡、日本人の協力示唆、仏誌で言及 

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【パリ=共同】前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告=写真=はレバノンへの逃亡を巡り「地元の最低限の協力なしで、あの国から出国できると思うなら幻想だ」と述べ、日本人の協力者がいたことを強く示唆した。十六日発売のフランス写真週刊誌パリ・マッチがインタビューを伝えた。

 日本人の協力者がいた可能性に関する報道はあったが、本人の明確な言及は初めてとみられる。

 ゴーン被告は「協力者を見つけるためには検察は八方手を尽くし、電話を調べ、私と仕事をした全員を聴取しなければならない」と述べ、簡単には見つからないとの考えも示した。

 日産とフランス自動車大手ルノーの企業連合統括会社(本社オランダ)で浮上している不正支出疑惑については、内部調査で説明の機会が与えられていないと指摘。日産、ルノー、三菱自動車に加え、三社連合のトップも全て一人で務めていたことを強調し「私は低コストの経営者だった」と主張した。

 元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 社会 【事件・前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告のレバノンへの逃亡】  2020年01月17日  15:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【小泉純一郎元首相】:「ようやくおじいちゃんと…」

2020-01-17 11:54:30 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【小泉純一郎元首相】:「ようやくおじいちゃんと…」

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小泉純一郎元首相】:「ようやくおじいちゃんと…」 

 小泉純一郎元首相(78)は17日、この日未明に、次男の小泉進次郎環境相(38)と、タレント滝川クリステル(42)夫妻に、第1子となる長男が誕生したことを受けて、事務所を通じてコメントを発表した。

小泉純一郎元首相                   小泉純一郎元首相

 純一郎氏にとっては、待望の初孫の誕生となる。

            ◇  ◇  ◇

 今朝早く、進次郎から連絡が入りました。母子ともに健康で、大変喜んでおります。ようやく、「おじいちゃん」と呼ばれるようになったんだな。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局】  2020年01月17日  11:54:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県】:手を合わせ「忘れない」阪神大震災から25年

2020-01-17 11:54:20 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【兵庫県】:手を合わせ「忘れない」阪神大震災から25年

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県】:手を合わせ「忘れない」阪神大震災から25年 

 「25年間、気持ちは変わらない」「忘れない」。それぞれが大切な人への思いをはせ、迎えた17日午前5時46分。兵庫県内の被災地では訪れた遺族や住民が手を合わせて黙とうをささげ、鎮魂の祈りに包まれた。

阪神大震災から25年を迎え、追悼会場に浮かび上がった「きざむ 1・17」の文字=17日午前5時46分、神戸市中央区の東遊園地(共同)  阪神大震災から25年を迎え、追悼会場に浮かび上がった「きざむ 1・17」の文字=17日午前5時46分、神戸市中央区の東遊園地(共同)

阪神大震災から25年、追悼会場でろうそくに火をともす親子ら=17日早朝、神戸市中央区の東遊園地(共同)  阪神大震災から25年、追悼会場でろうそくに火をともす親子ら=17日早朝、神戸市中央区の東遊園地(共同)

 大規模な火災に見舞われた神戸市長田区の若松鷹取公園では、鎮魂のモニュメントの前に、近隣で亡くなった105人と同じ数のろうそくがともされた。地元の自治会連合会長城本直良さん(74)は「25年がたち、震災への関心が薄れている。ささやかだが、こうした行事を続けたいという思いを込めた」と語った。

 1146人が犠牲となった兵庫県西宮市の西宮震災記念碑公園。生後3カ月で被災し、父=当時(35)=を失った西宮市の会社員染田瑞稀さん(25)も訪れた。前夜に自身の夜泣きが原因で母と父がけんかし、別の部屋で寝た父だけが犠牲となった。「初めて母に聞かされた時は罪悪感を感じた。申し訳ない」と、銘板に刻まれた父の名を前に涙をにじませた。

 震源となった野島断層が保存されている兵庫県淡路市の北淡震災記念公園では、追悼行事に遺族ら約200人が参列。淡路島での犠牲者数と同じ63個の竹灯籠を園内の池に浮かべ、参加者全員で賛美歌「アメイジング・グレイス」を合唱した。

 神戸市の中心市街地を一望できる諏訪山公園(同市中央区)では川崎市のトランペット奏者松平晃さん(77)が復興支援ソング「花は咲く」を演奏。昨年10月の台風19号で被災した松平さんは「被災者の立場となり、助けてくれる人への感謝の気持ちも込めた」と語った。(共同) 

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・災害・地震・阪神・淡路大震災25年】  2020年01月17日  11:54:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

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【安倍内閣】:小泉進次郎氏「おやじのような父親に」一問一答②

2020-01-17 11:19:30 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【安倍内閣】:小泉進次郎氏「おやじのような父親に」一問一答②

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍内閣】:小泉進次郎氏「おやじのような父親に」一問一答② 

 小泉進次郎環境相(38)は17日の閣議後会見で、妻でタレント滝川クリステル(42)との間に、第1子が誕生したことを明らかにした。父親になることについて「おやじ(純一郎元首相)のような父親になりたい」と、しみじみ語った。主な一問一答は次の通り。

第1子誕生について会見で語る小泉進次郎環境相          第1子誕生について会見で語る小泉進次郎環境相

               ◇  ◇  ◇

 -通算2週間のあり方について。男性の育休取得に効果が期待される半面、「育児テレワーク」のようなものが普及してしまうとなれば、当初思い描いたものとは違う方向に、男性の育休が向かってしまうのではないか。

 進次郎氏 ひとりひとりが多様な働き方ができる社会をつくりたい。育児だけでなく、介護を抱えたり病気と闘いながら仕事をされている方が柔軟な働き方をできる社会をめざしているので、テレワークは、そもそも、もっと進んだ方が良いと思っている。

 懸念があるとのことだが、今回、私が育休取得をしないという決断をしていたらまた別の懸念、批判も生まれていたと思う。前例のないことに挑戦をする場合、プラスだけでなく心配も言われることは当然あると思うので、しっかり解消されあるべき方向になってほしい。私の育休取得が、海外メディアに大きく報じられることが、いかに日本社会が国際社会に「それじたいが、ニュースになるのか」とみられている表れ。将来、別の大臣が取得を判断する時は、当たり前の社会になっていることを期待します。

 -育休は、子育ての第1段階。その後の子育てについて、奥さんと分担などについて話しているか

 進次郎氏 今後はまだ、生まれたばかりですから。今日も、病院から直行している。じわじわと、父になる実感は、率直なところ、これから沸いてくるんだと思う。

 生まれた日に言えることは、「おやじ(純一郎元首相)のような父親になりたいな」ということです。

 立ち会う経験もさせていただき、政治家としても、サポートをいただいた医療機関のみなさまの手厚いご支援を含め、日本の課題の1つもである少子化について、実感を持って、何が今の日本に欠けているのか、必要か、環境大臣の所管とは異なることもあると思うが今回、切実に感じることもあった。その問題意識をもって、政治家として日本の課題を解決する努力をしていきたい。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局】  2020年01月17日  11:19:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

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【安倍内閣】:小泉進次郎氏「立ち会えて良かった」一問一答①

2020-01-17 11:19:20 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【安倍内閣】:小泉進次郎氏「立ち会えて良かった」一問一答①

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍内閣】:小泉進次郎氏「立ち会えて良かった」一問一答① 

 小泉進次郎環境相(38)は17日の閣議後会見で、妻でタレント滝川クリステル(42)との間に、第1子が誕生したことを明らかにした。出産には立ち会い「ほっとした」を繰り返した。会見では、育児休業や父親になる思いについて語った。主な一問一答は次の通り。

第1子誕生について会見で語る小泉進次郎環境相             第1子誕生について会見で語る小泉進次郎環境相

                 ◇  ◇  ◇

 -無事に生まれた思い。差し支えなければお名前は。また、育休に関して「公務に支障をきたすのでは」との声もある

 進次郎氏 きょう1月17日の深夜(未明)になりますが、元気な男の子が誕生し、父親として心からうれしく、心からほっとしています。母子共に元気なことが、何よりです。とにかくほっとしました、安心しました。そして立ち会えて良かったです。公務最優先という気持ちには変わらない。国会が始まり、本会議や予算委員会が入った場合は立ち会うことはなかなかかなわなかった。立ち会えてよかったと思います。

 育休には賛否両論あると思いますが、史上初の閣僚の育休取得ということで、どんなことも、今までとは違う、前例のないことをやるときに批判はつきものだ。大臣就任直後、ニュージーランドのアーデーン首相とお会いしたが、首相からも(産休を取ったとき)同じように賛否両論があったと経験をうかがった。それを乗り越えて今がある、社会が変わる1つになったと。首相には「あなたの場合、男性が育休を取ることで批判があるかもしれないが、最初にやる人はかならずそう。それを乗り越えて頑張って」とエールも頂いたことも励みになった。賛否両論は受け止めながら、公務最優先、危機管理万全を意識しながら、しっかり育休の時間を確保していきたい

 -育休取得は最初、いつごろになるのか。どのような形で

 進次郎氏 大臣には労働時間、残業などの制度も考えもない。今回、「いわゆる育休」といっているが、その中で、どう育児の時間を確保するのか。公務と育児の両立をはかり、働き方改革を後押ししたい。実は昨日のうちに生まれるかもしれない可能性もあったので、昨日はいわゆる時短勤務を取り(役所に)数時間滞在し、その中で公務をした。

 すでに私の中では始まっています。

 通算2週間がどのような形で時間が積み重ねられているのか、環境省の中でどう共有するかは。しっかり調整していきたい。(2に続く)

元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局】  2020年01月17日  11:17:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

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【安倍内閣】:小泉進次郎氏、週刊誌報道と育休の関係批判に反論

2020-01-17 11:19:10 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【安倍内閣】:小泉進次郎氏、週刊誌報道と育休の関係批判に反論

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍内閣】:小泉進次郎氏、週刊誌報道と育休の関係批判に反論 

 小泉進次郎環境相は17日の閣議後会見で、第1子誕生を受けた育児休業取得について発信する一方、自身の女性関係政治資金に関する週刊誌報道について詳細を語っていないとして、野党から「ダブルスタンダード」ではないかと批判が出ていると指摘され「そういう指摘は当たらないと思っている」と、反論した。

第1子誕生について会見で語る小泉進次郎環境相          第1子誕生について会見で語る小泉進次郎環境相

 「報道につきましては、法令に従い、適正に処理していると認識している」と述べた。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局】  2020年01月17日  11:02:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

小泉進次郎環境相に『不倫三股』疑惑 滝川クリステルと結婚も、週刊誌からは洗礼

進次郎氏に“不倫三股”疑惑 文春報道では人妻、復興庁元職員と…3人目・女子アナ本紙発

 

 小泉進次郎環境相(38)の下半身スキャンダルが止まらない。26日発売の「週刊文春」が、2015年ごろに人妻の実業家Aさんと不倫関係にあったと報道。同時期には復興庁の元職員との“ホテル密会”で世間を騒がせている。この時点で二股が濃厚だ。しかも逢瀬に使用したホテルの代金は政治資金から支出した疑いが…。国民の税金で政治ならぬ“夜の性治活動”にいそしんでいたのか? 疑惑はまだあった。本紙取材によると、同時期に別のフリー女子アナとも交際していたという“三股交際疑惑”までが急浮上している。

 進次郎氏にとって平成から令和に変わった今年は大きなターニングポイントとなった。

 私生活ではフリーアナの滝川クリステル(42)と8月に結婚。年明けにもパパになる予定だ。政治家としては9月の内閣改造で環境相に起用され、初入閣。同時に週刊誌からは容赦ない洗礼を浴びせられた。

 なかでも文春は過去の女性遍歴を詳報。かねて進次郎氏の女子アナ好きは有名だったが、これまでTBSやテレビ朝日、NHKの女子アナに手を出してきたという。

「小泉純一郎元首相を父に持つサラブレッドで、あのルックスですからモテないはずがない。熱を上げるのはいずれも女性側。進次郎氏としては“つまみ食い”程度のノリだったのだと思います」とは永田町関係者。

 そんな進次郎氏に再び“文春砲”が炸裂した。26日発売の同誌によると、女性実業家のAさんとは各界の若手リーダーが集まる会合で知り合い、2015年ごろから親密な仲に発展。同年6月には長野・軽井沢に同行させ、夜は同じホテルで一夜を共にしたそうだ。

 問題なのはAさんが夫と子供のいる人妻だったこと。それを分かった上で逢瀬を重ねていたのだから、不倫になる。

 Aさんはその後、夫に離婚を切り出し、進次郎氏と生涯を共にしようと決意。しかしそれを「重い」と感じた進次郎氏は次第に距離を置くようになったという。

 また、同年7月下旬には同じく文春で復興庁元職員の女性と都内ホテルで密会する様子も激写されている。つまり進次郎氏は二股をかけていたのだ。

 それだけではない。本紙取材によれば、進次郎氏には交際中の別の女子アナXさんがいたという。事情を知る関係者の証言。

「Xさんはフリーの女子アナで、少なくとも13年ごろから付き合っていました。その時も熱を上げていたのは彼女の方。Aさん同様、進次郎氏と結婚するために、当時出演していた番組を降板したほどです。しかし、それが重荷になったのか、しばらくして破局。その後、Xさんは超セレブ男性と結婚し、現在は海外で生活しています」

 時系列でみると、Xさんと破局するかしないかの時期に、進次郎氏はAさんや復興庁の女性に急接近している。

「進次郎氏は以前から自分の血筋から『(結婚相手は)誰でもいいというわけにはいかない。ジャニーズと同じだよ』と語っていた。しかし実際はホレさせておいて、重くなったら切るというやり方。振り回された女性の方が失うモノが大きい」とは政界関係者。

 しかも密会場所は決まって同じ系列の有名ホテルだ。文春ではこの時の宿泊費を、進次郎氏が政治資金で賄っていたと報じている。資金を目的外に使って“気持ちいいこと”をしていたのならば、許すまじ!だ。

 ちなみに、進次郎氏は復興庁の元部下女性に「ボス」と呼ばせていたが「夜の方はドM。外で気を張っている分、甘えたいようだ」(事情通)という。

 次期総裁選に出馬の意欲を見せる進次郎氏だが、まずは醜聞に対する説明責任を果たすべきだろう。

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【安倍内閣】:小泉進次郎氏と滝川クリステル夫妻に第1子男児誕生

2020-01-17 08:52:30 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【安倍内閣】:小泉進次郎氏と滝川クリステル夫妻に第1子男児誕生

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍内閣】:小泉進次郎氏と滝川クリステル夫妻に第1子男児誕生 

 小泉進次郎環境相とフリーアナウンサーの滝川クリステルさん夫妻の間に17日、第1子となる男児が誕生した。環境省幹部が明らかにした。小泉氏は15日に「育児休業」を取得する意向を表明したばかり。

小泉進次郎氏(左)と滝川クリステル

       小泉進次郎氏(左)と滝川クリステル

 小泉氏は、副大臣らへの業務委任や短時間勤務などを組み合わせ、第1子誕生後の3カ月間に合計2週間、育児のための時間を確保するとしていた。環境省によると、職員の標準的な勤務時間は1日7時間45分で、2週間分(14日分)は約110時間に相当する。(共同)

  元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局】  2020年01月17日  08:52:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:国内で新型肺炎 拡大防止に情報共有を

2020-01-17 06:10:50 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説①】:国内で新型肺炎 拡大防止に情報共有を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:国内で新型肺炎 拡大防止に情報共有を 

 中国武漢市で多発した新型コロナウイルスによる肺炎の患者が国内で初めて確認された。中国はこの肺炎について情報公開を徹底したうえ、周辺国とも共有し、感染拡大防止に全力をあげてほしい。

 十五日に日本で初めて確認された患者は、神奈川県在住の三十代の中国人男性。武漢市に渡航した際に発症者などと接触した可能性があるが、患者の多くが出入りしたヘビやカエルなども売る海鮮市場には行っていないという。

 武漢市で発症した夫婦のうち、夫は海鮮市場で働いていたが、妻は市場に接触していないという。

 このため、ヒトからヒトへの感染を否定していた武漢市当局は十四日、「可能性は排除できない」と、その見解を修正した。

 厚生労働省は「持続的なヒトからヒトへの感染の明らかな証拠はない」としている。だが、武漢市での発症者との接触者が国内で患者と確認された以上、さらに警戒を怠らず、感染拡大防止に全力をあげるべきだ。

 武漢市によると、十四日時点で新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは四十一人で、うち六十一歳の男性一人が死亡し、六人が重症という。

 中国当局が死者の発生まで含めた新型肺炎の実態について世界保健機関(WHO)に報告し、日本にも迅速にウイルスなどの情報を提供したことは評価できる。

 二〇〇二年から〇三年にかけ、中国南部を中心に猛威を振るった重症急性呼吸器症候群(SARS)について中国政府は当初、情報を隠蔽(いんぺい)。周辺国含め対策は後手に回り香港を中心に三十七カ国・地域で八千人以上が感染。七百七十四人が死亡する事態を招いた。

 中国では当時の衛生相や北京市長が更迭され、対外的にはアジア諸国からの強い不信感を招いた。

 今回の新型ウイルスは、「死に至る肺炎」といわれたSARSや中東呼吸器症候群(MERS)の原因ウイルスとは異なる。いまだに感染経路は不明であり、特効薬やワクチンを作るのに数年かかるともいう。

 とりわけ、中国は今月下旬から春節(旧正月)の長期休暇に入る。国内は数億人規模の帰省ラッシュとなるほか、七百万人余が海外旅行に出かけると予測される。

 膨大な人の移動が感染の温床にならないとは断言できない。日中両国政府はWHOとも連絡を密にして、感染源の特定を急ぎ、防疫体制に万全を期してほしい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年01月17日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:米中部分合意 対立終結への道険しく

2020-01-17 06:10:40 | 【中国・共産党・香港・一国二制度・台湾・一帯一路、国家の個人等の権利を抑圧統治】

【社説②】:米中部分合意 対立終結への道険しく

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:米中部分合意 対立終結への道険しく 

 関税合戦を繰り返してきた米中の貿易協議が部分合意にこぎ着けた。対立激化後初の制裁緩和で当面、経済への好影響は期待できる。ただ対立の根源は放置されたままで終結への道は依然険しい。

 今回の合意は、米国がすでに発動した制裁関税の一部を緩和し、中国は米国からの農産物やエネルギー資源の輸入を大幅に拡大することが骨格だ。米中の貿易対立は世界経済にとり最大の足かせとなっており、部分的にせよ合意は歓迎できる。

 ただ米国は中国側が合意内容を履行しているか毎月検証する構えだ。不履行と判断した場合は再び制裁関税を発動し、これに中国が反発して事態が逆戻りする恐れは十分ある。米中の相互不信は根が深く、合意は「一時休戦」との評価が妥当だろう。

 不信の根源には貿易を含む経済そのものへの考え方の違いがある。米国では民間企業主導の自由競争が基本原則で政府はその環境整備が役割だ。中国は国家主導による経済政策と成長が国是だ。

 中国政府による自国の企業への補助金支出について米国は「自由な競争をゆがめる」として直ちに廃止するよう再三求めてきた。ただ米国は、追加関税による制裁という手法により中国の政策を強引に変えさせようとしてきた。

 確かに企業へのあからさまな国の支援は、世界貿易機関(WTO)のルールに触れる可能性も高い。しかし中国の経済政策の根幹部分でもあり、急激に変えることは難しい。

 協議の過程で米国は、現状を国際世論へ訴えつつ時間をかけて説得するしか道はなかったはずだ。その点で米国の交渉手法はあまりに性急で乱暴だったと指摘できるだろう。

 さらに米国の協議の背景にトランプ大統領の再選戦略があることは否定できない。こうした米国側の姿勢や国内事情が一層中国の態度を硬化させたともいえる。

 今後、米国は協議の「第二段階」として補助金問題に切り込んでいく構えだ。ただ米国の姿勢が、本格化する大統領選挙の情勢に影響され続けるのは必至。気まぐれな大統領の指示次第で、流れはいかようにでも変わるのが現実だ。

 日本は米中対立の行方と国内景気への影響を油断なく注視し続ける必要がある。同時にあらゆる交渉の機会を通じ、米国へは自制を、中国へは一定の妥協を粘り強く求めるべきだ。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年01月17日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:「災」という字は、辞書によると、水の流れと火でできている。

2020-01-17 06:10:30 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【筆洗】:「災」という字は、辞書によると、水の流れと火でできている。

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:「災」という字は、辞書によると、水の流れと火でできている。

 あの日街を襲った炎の記憶が刻み込まれているようだ。阪神大震災を経験された方の中には、そう感じるむきも多いかもしれない▼神戸市で被災した詩人安水稔和さんが、新聞社に寄せた詩「神戸 五十年目の戦争」も火の記憶から始まる。<目の中を燃えつづける炎。/とどめようもなく広がる炎。/炎炎炎炎炎炎炎/また炎さらに炎。>▼都市直下型だった地震は、火災と建物の倒壊で多くの犠牲者を出した。消防隊員の手記をまとめた『阪神淡路大震災 消防隊員死闘の記』(旬報社)には、無念の思いも満ちた火との戦いがたくさんある▼火勢に対して、人や装備が足りない。水が尽きる。「おばあちゃんがまだ中におるねん」「助けてください」の声。なすすべがなかった現場がいかに多いことか▼同じ思いを繰り返してはならない、安心できる世の中になったか、備えはできたか、助けあえているか。当時の人々から、そう呼び掛けられ、問い掛けられているような思いにとらわれる手記である。きょうで、あの日から二十五年となった。思い出すべきことが多い日である▼<一月十七日午前五時四十六分/けっして忘れない。/ふたたびの戦後/はじまったばかり。>。安水さんの詩の一節である。戦争の記憶のように失ってはならない火の記憶があろう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2020年01月17日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【記者たちの胸ポケット】:まばたきの音/不可抗力では/食の好み 

2020-01-17 06:10:20 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【記者たちの胸ポケット】:まばたきの音/不可抗力では/食の好み

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【記者たちの胸ポケット】:まばたきの音/不可抗力では/食の好み 

加藤健太(33)社会部記者

写真

 ◆まばたきの音

 目が見えない人らがプレーするブラインドサッカーの取材を続けている。原点は四年前。全盲の女性アスリート(34)にインタビューした時の驚愕(きょうがく)体験だ。

 目が見えない人は聴覚など他の感覚が研ぎ澄まされると聞いたことがある。彼女も「まばたきの音だって分かる」と平然と言った。

 静かな部屋で向き合い、まさかと疑うと、「ほら、今した」。まぶたがこすれるかすかな音を聞き取っていた。

 帰り道、全盲の彼女が「できないこと」ではなく、彼女だから「できること」に興味が湧いた。ブラインドサッカーも同じ。自分にはできないプレーが繰り広げられるから面白い。

◆不可抗力では

 昨年十月の台風19号は結婚式も中止に追い込んだ。気候が良い十月は人気が高く、しかも三連休と絶好の日程だった。首都圏で少なくとも十七組が延期やキャンセルを強いられた。

 東京都足立区の会社員女性(30)は計画運休の発表を受けて前日に中止を決めた。「天気に左右されない全天候型が売りの式場だったのに」。追い打ちをかけたのが高額なキャンセル料を請求されたことだった。

 交渉して、ゲストに贈る菓子代の五万円だけを支払ったが、「不可抗力では…」と不満がくすぶる。急なキャンセルに備える保険にも入っていたが、新郎新婦の病気や身内の不幸を主に想定しており、自然災害には冷たかった。二月に延期した式が何事もなく済みますように。

◆食の好み 

 国が違えば食の好みも当然ばらばら。外国人観光客でごった返す浅草の飲食店では日夜、目を疑うような光景に遭遇する。

 安くてうまいある立ち食いすし店は、口コミで広まったのか海外からの旅行客でいつも大にぎわい。皆さん注文は、一貫目はだいたい、味が想像できるツナかサーモン。一緒に頼むドリンクはコーラだ。

 人気のラーメン店では、イタリア人男性が首を横に振って渋い顔。つたない英語で話を聞くと、スープに脂が浮いているのが気に入らないらしく、「ノンオイリー」を欲しがった。その後、再び料金を支払ってご所望の一杯を味わい、「これ、これ」とご満悦の男性。厨房(ちゅうぼう)に目をやると、今度は店主が首を横に振っていた。

 ◆<かとう・けんた> 

 愛知県出身。2009年入社。したまち支局で都内のニュースを担当。趣味は音楽とDIY。休日は平均年齢43歳の草野球チームで主力を担う。右投げ右打ち。送りバントが得意。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【記者たちの胸ポケット】  2020年01月17日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:1月16日(木)

2020-01-17 06:10:10 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:1月16日(木)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:1月16日(木) 

 【午前】9時58分、皇居。歌会始の儀に出席。

 【午後】0時13分、官邸。2時19分、高鳥修一自民党筆頭副幹事長。3時5分、林肇官房副長官補、今井尚哉首相補佐官、秋葉剛男外務事務次官。46分、和泉洋人首相補佐官、青柳一郎内閣府政策統括官、谷脇康彦総務審議官。4時15分、内閣府の山崎重孝事務次官、田和宏内閣府審議官、多田明弘、井上裕之両政策統括官。40分、鈴木量博外務省北米局長、高橋憲一防衛事務次官。5時8分、人命救助に尽力した吉川大地さんらに感謝状授与。21分、梶山弘志経済産業相、安藤久佳経産事務次官。6時30分、自民党本部。同党中央政治大学院の講座「まなびと夜間塾」開講記念講演に出席し、あいさつ。7時10分、東京・麻布十番の日本料理店「麻布 幸村」。俳優の中井貴一さん、奥田瑛二さん、萬田久子さん、歌手の宇崎竜童さん、作詞家の阿木燿子さん、タレントの松村邦洋さんと会食。10時19分、東京・富ケ谷の私邸。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2020年01月17日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:復興とは/問い続ける「最後の一人まで」

2020-01-17 06:00:55 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【社説】:復興とは/問い続ける「最後の一人まで」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:復興とは/問い続ける「最後の一人まで」 

 阪神・淡路大震災の発生からきょうで25年を迎えた。

 街から目に見える傷痕が消えて久しい。大多数の被災者は安心できる暮らしを取り戻した。一方で、隠れていた制度の壁が年月とともに姿を現し、乗り越えたはずの人を再び「被災者」へと引き戻す。これが四半世紀を経た被災地の現実だ。

 苦しむ人がいる限り、震災は終わらない。最後の一人まで救うためにどんな仕組みが必要か。復興とは何か。私たちは問い続け、またここから歩み始めようと思う。

              ◇

 あらわになった壁の典型が「借り上げ復興住宅」の退去問題だろう。

 兵庫県と県内5市が被災者向けに民間の賃貸住宅などを借り上げ、公営住宅として提供した。震災翌年の1996年、公営住宅法の改正で導入された仕組みで、自治体が直接建設するより住宅を早く確保でき、費用も安く済む利点があった。

 ところが、多くの住宅で20年間の借り上げ期間が過ぎると、神戸市と西宮市で要件を満たさない入居者を市が提訴するケースが相次いだ。裁判では退去を命じる判決が続く。

 突然家を失い、移り住んだ復興住宅でようやく得た、安心できる住まい。退去命令が、高齢となった被災者の健康や暮らしの先行きに与えるダメージは計り知れない。

 市側は「公平性」を強調する。一般市民や自力で住宅再建した被災者らと比べて不公平だという。

 ■個別の再建支援を

 だが同じ制度でも宝塚、伊丹市は全員が住み続けられるようにした。兵庫県と尼崎市は一定の要件はあるが、健康状態などに応じ柔軟に継続入居を認めている。自治体間のばらつきこそ被災者には不公平に映る。

 画一的な線引きで退去を迫るか、一人一人の状況に配慮して工夫するか。法制度を誰のために、どう使うかが生活再建の質を左右する。行政は改めて被災者に向き合うべきだ。

 東日本大震災以降、被災者の個別状況に応じた生活再建計画に沿って支援する「災害ケースマネジメント」の導入が進む。2005年のハリケーン被害で、米連邦緊急事態管理局(FEMA)が始めたとされる。

 仙台市が仮設住宅入居者の生活再建支援策として実践し、熊本地震、西日本豪雨などの被災地でも採用された。多くの原発避難者が暮らす山形県も、昨年から「避難者ケースマネジメント」を導入した。

 鳥取県は16年の地震を機に取り組み、18年度に全国初の条例化に踏み切った。個別訪問による実態調査をもとに世帯ごとの生活復興プランを作成し、専門家による支援チームを派遣する。

 費用捻出が難しい世帯に建築士を派遣し、支援金の範囲でできる修繕方法を助言する。借金を抱えた世帯は弁護士が相談にあたる。健康不安を抱える高齢世帯には保健師が同行する-。多様な団体が被災者の個別事情を共有し、支援策を探っていく。定着すれば、被災者の生活再建を促すとともに平時の地域の課題解決力につながっていくだろう。

 ■新たな災害法制へ

 阪神・淡路大震災は、新たな災害法制を生んだ。被災者らの粘り強い運動で1998年に成立した「被災者生活再建支援法」だ。住宅を含む生活再建を公的資金で支える、初めての仕組みだった。

 被災者支援を巡る法制度は他に、災害対策基本法、仮設住宅の提供を定める災害救助法、遺族や重度障害者に現金を給付する災害弔慰金等法などで構成される。それぞれが災害のたびに継ぎはぎされ、新たな線引きからこぼれ落ちる被災者を生み続けている。

 昨年、これらを一本化し、切れ目のない支援を実現する「被災者総合支援法案」を関西学院大学災害復興制度研究所が発表した。

 被災者自身が支援内容の決定に参画する運営協議会や不服を申し立てられるオンブズマンの設置、災害関連死の防止義務などを盛り込んだ。

 検討メンバーで、災害ケースマネジメントを提唱する日弁連災害復興支援委員長の津久井進弁護士=兵庫県弁護士会=は「最後の一人まで救うために必要な仕組みを形にした。残された課題に光を当てるきっかけにもなる」と指摘する。

 借り上げ復興住宅だけでなく、震災当初のアスベスト(石綿)飛散による健康被害、震災障害者の実態把握などの課題は、今なお積み残されたままだ。

 一人一人が尊重される「人間の復興」を見届けるのは、被災地で生きる私たちの責任でもある。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年01月17日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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