南極観測船「しらせ」が停泊する昭和基地沖では年末年始にかけ、深夜でも太陽が沈まない景色の中でペンギンが行列を作って歩く姿が見られた。

南極観測船「しらせ」から見た太陽がペンギンたちに長い影を作っていた(共同)

  南極観測船「しらせ」から見た太陽がペンギンたちに長い影を作っていた(共同)

南極観測船「しらせ」から見た太陽がペンギンたちに長い影を作っていた(共同)

  南極観測船「しらせ」から見た太陽がペンギンたちに長い影を作っていた(共同)

 第61次南極観測隊は門松が置かれた船上での年明け。元日はおせち料理で正月気分を味わい、運航する海上自衛隊の乗組員が扮(ふん)する獅子舞も現れた。

 

船首に記された「しらせ」の船名 

 氷海にぽつんと浮かぶしらせ。白夜のため日没と日の出はない。年明けの前後には日が傾き、海氷上にはペンギンの群れが長い影を作っていた。

 しらせのおせち料理は黒豆やエビなどが入った乗組員の手作り。約250人分を前日から用意し、大みそかの夕食には年越しそばも出された。

 昭和基地で観測用アンテナの保守・運用担当として越冬する落合哲さん(28)は「南極で正月気分を味わうことができてうれしい。気持ちを新たに頑張りたい」と話した。

 しらせは昨年12月29日、昭和基地沖約20キロの定着氷海域に到達。観測隊は30、31日にヘリコプターで基地に入り、今後の作業の準備をしていったんしらせに戻った。基地へのホースによる燃料輸送が可能になる地点への「接岸」は4日の見込み。(共同)